オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

オンライン英会話は、本当に初心者に向いているのか。

オンライン英会話会社の数が、この数年でかなり増えた。東京オリンピックに向けて英語学習熱が高まり、需要が増えていることは間違いない。

さかんに流れているオンライン英会話のCMでは、英語初心者である著名人が体験して、「わー、簡単にできた。これいいじゃん」みたいなことになっている。

しかし、かつて、DMM英会話を2年以上受けていた経験からすると、「英語初心者にとって、オンライン英会話はハードルが高いのではないか」と推測する。

いくつか理由をあげてみたい。

 

 初対面の人に毎日会う、というストレス

初対面の人と会う。飛び込み営業をする。あなたは、そういったことが得意だろうか?私はまったく苦手である。緊張して、エヘラエヘラと作り笑いを浮かべてしまう、典型的な日本人と言えるだろう。

オンライン英会話では、極端に言うと、毎日、違う講師と会うことになる。(慣れてくれば、同じ講師のみを予約するノウハウもついてくるが)。

Skypeの呼び出し音が鳴り、受話ボタンを押すと、ボヨヨーンと初対面の相手が画面に飛び出してくる。

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英語の達人であっても緊張するであろう、このシチュエーション。英語がまったくわからないならなおさらで、反射的にパソコンのスイッチを切ってしまった人もいると聞く。

そこで、にこやかな講師が現れれば、何とかなる。しかし、「で、あんた、何が習いたいわけ?」みたいな無愛想な講師が登場したら、チーン・・・である。

「相手の顔を見ながら、一対一で会話ができる」というのは、skypeという文明の利器がもたらした恩恵である。

ところが、ある講師の話では、(その講師のレッスンを受ける)受講者の50%近くが、Skypeのカメラをオフにして声だけでレッスンを受けているという。これは、大きな驚きだった。日本人がいくら恥ずかしがり屋だと言っても、英語を話しているところを相手に見られたくないのだろうか?

私は、DMM英会話のシステムが変更になり、「お気に入り講師」を一から選び直さなくてはならなくなったとき、知らない講師に会って自己紹介を繰り返す精神的ストレスに耐えられなくなり、退会した。

 

英語がわからない人が、英語で質問できるのか?

「英語で文法に関する質問をするのは難しい」。

たとえば、初心者が「進行形はどういうときに使うんですか?」と、英語で質問するのは難しい。

事前に準備して質問できたとしても、「今、この瞬間に動作をしているということだよ。ずっと同じ状態が続くんじゃなくて、一時的にしているっていうニュアンスだね」と、講師が英語で答えたら、聞き取れるだろうか。それが聞き取れるなら、初心者とは言い難い。

「英語がまったくできない生徒に、オンラインで英語を教えることは困難だ」と、何人かのネイティブ講師が言っていた。

「僕らは日本語ができないから、こちらが何を説明しても、ただぽかんと見つめているだけか、意味がわかっていなくても、イエスとうなづくだけだからね」と。

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 オンライン英会話に向いているのは、こんな人

一方、講師たちが口をそろえて称賛していたのは、「中級以上の英語学習者にとって、オンライン英会話はとても優れたシステムだ」ということ。

そこで、オンライン英会話の効果が期待できるのはどんな層の人たちかを考えてみた。

  • 社交的、ボーダレスな人。

海外へ行っても、テキトーな発音の単語だけで、文法を無視してずんずん話しかけていけるような人。初対面の人とパソコンの画面を通して向かい合っても、ノーストレス、ノー冷や汗で過ごせる人。

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  • 幼児、小学生など、英語を毎日聞くことで英語脳・英語の言語回路が形成されると期待できる層。

ただし、幼稚園児、小学生に英語を教える技術を持ったオンライン英会話講師は、ごく少数。画面の中をボーっと見つめている子どもと、その背後でレッスンに目を光らせている親のプレッシャーに耐えられず、「私は子どもの指導ができません」とプロフィールに記載する講師もいる。いっそのこと、赤ちゃんを抱っこして、講師に一方的に話しかけてもらうというのもありかも。

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  • 学校で英語を習っている学生が、実践の場として英語を話す場合。

これは、とても効果があると思う。英語が身に付かない、英語が頭に定着しない最大の理由は「日常生活で使わないから」なので、授業で習ったことをすぐに実践できる、またとない場になるはず。

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  • 学生時代は英語の成績がそこそこ良かったものの、しゃべれない社会人

忘れていた記憶をたどりながら、英語を声に出す勇気が徐々に付いていくはず。忙しい社会人、というより、同僚に英語を勉強していることを知られたくないビジネスパーソンに、オンライン英会話はぴったり。

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  • 英語学校に通っている人が、訓練の場として利用する

これは、私が該当したケース。苦手な文法を使って1レッスン話し続けたり、暗記したスピーチを修正してもらったり、学校で学んだことをオンライン英会話を利用して実践していった。生徒のリクエストに応じて、レッスン内容をアレンジできるのは、オンライン英会話のメリットの一つだ。

 

オンライン英会話の継続率は、どのくらいなのか?

オンライン英会話の脱落者は、けっこう多いのではないか」と感じている。しかし、オンライン英会話各社は、会員の継続率に関するデータを公表していないので、正確なことはわからない。

しかし、ネットで調べてみると、オンライン英会話の継続率について独自にデータを取った方がいたので、ご紹介したい。

blog.english-speaking.jp

出典:英会話エクスプレス出版、2015年の集計によれば、オンライン英会話を申し込んだ経験のある111人のうち、

1週間以内に合計27.0%(4人に1人)がやめ、
1ヶ月以内に合計56.8%(半数)がやめ、
3ヶ月以内に合計83.8%がやめてしまう。 そうだ。

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受講者の英語レベルや正確によって差はあるのだろうが、オンライン英会話を続けるのは、そう簡単ではないようだ。

とはいえ、通学型の英会話学校も継続率が高いとは言い難く、「オンラインであれ通学であれ、英会話学習を継続するのは難しい」ということかもしれない。

一般的にオンライン英会話は、1カ月受講して休学しても、受講データは残しておいてくれる場合が多い(絶対ではありません)。通学型より金銭的なダメージも少ないので、まずは試してみるのもありだと思う。