さて、福岡旅行の途中、時間があったので、「マリンワールド 海の中道」に行ってみた。九州の海にいる海洋生物が見られる水族館である。
今回は、JALの特典航空券を使って交通費が浮いたので、ホテルオークラ福岡に余裕で宿泊できた。
最寄駅は中洲川端駅なので、「マリンワールド」のある海ノ中道駅まで電車で行こうとすると、2回乗り換えが発生する。
かといって、バスは本数が少ないし、バス停まで行って、さらにそこから約1時間というのも面倒だ。
そこで、ホテルのコンシェルジュに教えてもらった行き方をご紹介。
福岡市内の中心地にあるホテルなら、「ベイサイドプレイス 博多ふ頭」までタクシーで10分か15分。そこからフェリーに乗って20分ほどでマリンワールドに到着する。
マリンワールドは、2017年4月にリニューアルオープンしたばかりということで、それ以前がどのような状態だったのかはわからないが、周辺環境も含めて気持ちのいい空間であった。
しかしですね。一言いわせていただけれれば、リニューアルしたにもかかわらず、建物の中に入ってからメインの展示室への行き方がわかりにくい。1階でグルグルまわって、時間をロスしてしまった。
メインの展示室は1階から入るのではなく、右手奥の階段を上り、エスカレーターに乗った先から始まるのだ。ぜひ、「入口はこの先」と階段下に大きな目印をつけていただきたい。
さて、展示内容は九州の海がテーマになっていて、九州各地の多様な海の環境とそこに住む生物が展示されている。窓付きの小さな水槽もたくさんあって、見たことのない魚や甲殻類をのぞくことができるのだが、生物への愛が感じられる展示なので、引きこまれて見てしまう。ちゃんと見たら、6時間くらいかかりそう。
目玉の一つは、荒波と気泡で臨場感を再現した巨大な「玄界灘水槽」。
約350種類3万匹の生物がいるらしい。
そうこうしているうちに、イルカ&アシカショーが始まるというアナウンスが流れ、ショープールへ向かってみた。空と海がどーんと見渡せる開放的な空間が気持ちいい。
オープンニングを飾るのは、2頭のカリフォルニアアシカによるショーである。福岡の祭など、郷土を紹介する構成で、折に触れて観客に「好いとう、福岡!」と叫ばせる構成がすばらしい。
しかし、今日がデビューだという一頭のアシカは、飼育員のおねえさんが気の毒になるくらい、まったく芸ができず、グダグダな展開のまま、イルカショーへバトンタッチ。
イルカは大小6頭くらいが、2頭、3頭と隊列を組んでジャンプしたり、キリモミ状態で回転したり、迫力があった。
ただですね・・・私にはさっきから気になることが・・・
プールのすみに、なんか大きいものがプカプカ浮いているのである。
イルカさんたちがシュッ、ター、ハッと気合十分の芸をしている間、
ブカーリ、プカリと漂いながら、飼育員のおねえさんにエサと思しきものをもらっている。
控えのイルカか? と思ったが、なんか、頭のてっぺんに潮吹き口みたいなのが見えるような気もする。
まさかね。まさか、水族館のプールにクジラがいるってことはないよね。定番はシャチですから。でも、パンダのような模様がない。
そして、いつのまにかイルカショーはエンディングに。
謎を残したまま終了するのかと思ったら、突然、あの黒いプカプカ浮いていたものが動き出した。
そして、なんと、イルカと一緒に隊列を組んでジャーンプ。
「おおーっ、クジラだ」という驚きの歓声に続いて、クジラが水面にドーン。
大波が前方の客席にザバーン。
再び助走をつけて、イルカと一緒に回転ザバーン。
大波がドーン!!
と、客席は「水しぶきがかかることもございます」どころではなく、海に落ちたかのようにずぶぬれである。
しかし、誰も怒ってない。だって、クジラのしたことですから。
それより、福岡のクジラはなぜに芸ができるの? なんで?
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