オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

銀座でぐったり。トム・クルーズ主演のお化け屋敷映画「ザ・マミー」ひとり観賞記。

銀座で時間が空いたので、映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」を見ようと思い立つ。女性の料金が1100円になるレディースデーだったこと、映画館が座っていたカフェの目の前にあったこと、上映開始まで10分を切っていたことが決め手である。

 

確か、「トム・クルーズ史上最高のアドベンチャー」とかなんとか、CMでうたっていたような(不確かな情報です)。高温多湿の8月30日、アクション・アドベンチャー映画でカラッと元気にいきましょう!!

 

観賞前の私の頭の中のイメージは、こんな感じ。 

 

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「ミッション:インポッシブル」+「ハムナプトラ」。

 一応、「マミー」が「お母さん」ではなく「ミイラ」の意味であることくらいはわかっての観賞である。

  

が、こんなオドロオドロシイ世界だとは思ってもみなかった。

 

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実はこの映画、アクション・アドベンチャーではなくホラー映画。

 

登場人物は、米軍関係者である主役のトム・クルーズのほかは、以下の面々。

  1. ミイラにされたエジプトの王女のゾンビ
  2. 王女の家来のゾンビたち
  3. ゾンビ化したトム・クルーズの仲間
  4. 太り過ぎて誰だかわからないヒュー・ジャックマン演じる狂気のジキル博士
  5. 虫や鳥の大群

これらの生物が、15秒に一回くらいのペースで「うぉーっ」「ジャジャーン」「ドカーン」と襲ってくる。

 

迎え撃つのは、我らがトム・クルーズ!

 

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あれ、この人、トム・クルーズ? 

顔も変わった気がするが、筋トレのし過ぎか、肩に筋肉が付きすぎて背中が丸くなっているような・・・。 

 

しかし、ゾンビと闘ってくれるのですから、細かいことは気にせずにいきましょう。

 

主役である古代エジプトの王女はこの人。ソフィア・ブテラ。

www.cinemacafe.net

この人を全世界に売り出すために作られたプロモーション映画ではないかと思うほど、印象に残る女優さんである。変身するとコワ美しいけどね。

 

 

 

とにかく、登場人物のほとんどが人間じゃないなか、トム・クルーズに鍛え上げた筋肉を使わせるべく、暗闇を歩いていると「ウォー」、振り向きざまに「ギャー」と、"お化け屋敷"攻撃が延々と続く。

 

 

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私は、こういう突然飛び出してくるものにイチイチおびえるタイプなので、「わーっ」「ジャジャーン」「ドカーン」が20回くらい続いた時点で、ぐったり疲れて睡魔に襲われてきてしまった。

 

と、そのとき。

 

しゃーっと、白いものがスクリーンを横切った。

 

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えっ?  お化け? 

目の錯覚か? 3Dじゃないよね?  

 

スクリーンの中では、トムが暗い洞窟の中で、ゾンビに押さえつけられていた。

 

と、通路側の席に座っていた私の横を、白っぽいものがフワッと通り抜けた。

 

えぇっ?

 

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と思った瞬間、ポンポンと肩を叩かれ、「ヴぅわぁ~~」

 

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 声をあげてドリンクの紙コップを握りつぶした私の横に、 白いTシャツに白い短パンの男の子がおびえたように立っていた。

 

少年は、一人でトイレに行ったものの、暗闇で戻る席がわからなくなり、通路を走り回っていたようなのだ。私を母親と間違えたのだろうか。

 

数列前の女性が立ち上がり、少年を連れて行った。

 

普段、ホラー映画はまず観ない怖がりの私が、

  1. ミイラにされたエジプトの王女のゾンビ
  2. 王女の家来のゾンビたち
  3. ゾンビ化したトム・クルーズの仲間
  4. 太り過ぎて誰だかわからないヒュー・ジャックマン演じる狂気のジキル博士
  5. 虫や鳥の大群

に加えて、6 亡霊のように走り回る少年にまで襲われて、疲労倍増である。

 

ネタばれになるので書かないが、この後さらに、7番目のゾンビが現れる。

 

実はこの映画は、往年のモンスター映画をリメイクする「ダーク・ユニバース」というユニバーサル・ピクチャーズのプロジェクトの一環であるらしい。

 

先入観にとらわれて行動すると、危険な目にあうという教訓の一日となった。