オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

「女子フィギュア史に残る名勝負」。樋口新葉選手の中国杯フリープログラム。ブリティッシュ・ユーロ解説の翻訳。

こんばんは。世間の目がNHK杯に向いている今日、あえて中国杯の樋口選手を取り上げたい 種子島ぴーです。

 

2008年に韓国で開かれたグランプリ・ファイナルで、浅田真央選手がフリー「仮面舞踏会」を滑ったとき、私はスポーツクラブのランニングマシンで走りながら、放送を見ていました。

 

完全アウェイの会場で、フリーに2回のトリプルアクセルを入れて、ショート2位からの逆転を狙う男前な真央戦士に、見ていた私もアドレナリンが全開。

 

最後のステップでは、「よっしゃー、行けー!!」と叫びながら、私自身もパワーをもらって、信じられないようなハイスピードで走っていたのです。

 

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中国杯の樋口選手のフリーの演技で、10年ぶりに同じ感覚を味わいました。まさに「スポーツが人にパワーを与える」そのもので、見ているうちにエネルギーがわいてきて、じっとしていられなくなる感じ。

 

海外各地の放送でも、彼女の演技は絶賛されていましたが、日本では「2位になってオリンピックに近づいた」という程度な気がします。

 

そこで、数ある英語実況の中から、ブリティッシュ・ユーロ版を訳してみたいと思います。聞き取りにくい箇所もあり、100パーセントではないと思います。が、いつも通り、間違いは右から左へ流していただければ幸いです。

 

 

 

「レベルの高い、歴史に残る名勝負」。B.ユーロスポーツ解説

www.youtube.com

 

彼女はまだ16歳ですが、すでに心身ともに強い選手です。

ショートのまがいものではない演技で、表彰台を狙えるところまできています。表彰台のトップを奪えるか、見てみましょう。

音楽は「スカイフォール」by アデル。樋口新葉。現在2位です。

 

ダブルアクセル。彼女にとっては朝飯前。手始めのジャンプです。

 

フリーの女子の中では、これまでのところ、もっとも速いスピードで滑っている。

 

コンビネーション。ルッツ、そしてトゥループ。 2連続3回転ジャンプ。

 

(スピン、ステップ)

 

素晴らしいカーブを描くステップシークエンスから、3回転サルコウへ。ロステレコム杯では、2回転になってしまったところです。

 

今回は問題ありません。

 

(次は)ルッツとトゥループのコンビネーション。

(もうこれで)メダルには届いた。

 

なんてすばらしい競技会に、私たちは立ち会っているのだろう。

すばらしい高さの3回転ループ。

ダブルアクセル、ダブルトゥ、ダブルループ! (歓声ワーワー)

 

(♪スカイフォール♪)

すばらしい組み合わせのジャンプに、すばらしい入り、出来栄えもいい。

 

(♪スカイフォール♪)

3回転フリップ

 

(歓声 ステップ ♪アット スカイフォール♪ スピン 演技終了 歓声ワーワー)

 

ファンタスティック!!

まだ2人の選手が残っているけれど、フィギュアスケートの歴史でもっともすばらしい優勝争いの一つになっています。おぉ、女子フィギュアスケートよ!

 

イエス!!

 

この大会のレベルは突出しているよ。ここですごいことが起きている。どれだけ接戦か見てみよう。

ザギトワが勝ったと思う?

 

あ~僕はえ~と、テレコム杯よりも、新葉はこの大会のほうがよかったと思う。プログラムは、すばらしかった。彼女は、あー(ためいき)。比較するのは難しいけど、ザギトワがジャンプを詰め込んだプログラムを滑ったことは尊敬し尊重するよ。ザギトワのプログラムは、基礎点が3点高いパフォーマンスだ。

 

このプログラムは、ザギトワほどつなぎ部分が、モリモリの構成にはなっていない。ジャンプへの入りの難しさとか。でも、演技のコリオという点では、僕はこっちのほうが好きだな。こっちのほうが気に入ったよ。

 

そうだよね。面白いよね。

 

競技会が始まる前は、僕らはザギトワが勝つだろうと話していたよね。でも、セカンドマーク(プログラム・コンポーネンツ)では、新葉がリードするだろう。彼女はスピードがあって、スケーティングスキルも (ザギトワより) 少し高くなるべきだ。

 

でも、スピンはそれほど良くなかった。スピンの回転は速くなかった。だから、エレメンツのパーツごとのGOEは、高くないと思う。だから、後で点数の書かれたPDFファイルを見て、二つの演技に対するジャッジの反応を見るのが楽しみなんだ。

 

とはいえ、新葉の演技を、本当にエンジョイさせてもらったよ。彼女はショートの点数を低くつけられたと思ったからね。僕なら、ショートのセカンドマークをもっと出しただろう。

 

オリンピックや世界選手権でも、これほどの試合は記憶にないね。

 

ないない。もし、オリンピックで本田真凛と樋口、三原舞依、ザギトワが今回と同じような演技をしたら、これまでにない最高のオリンピックになるだろう。

ショートの演技で、一人の選手がいい演技をして大会のバーをあげたので、エネルギーが伝わって、少女たちみんなが最高の演技をしている。

 

過去2年の世界選手権では、メドベージェワが大差をつけて優勝しました。彼女は際立っていて、ほかの選手を蹴散らしてしまった。

 

まったくだ。これが世界選手権のタイトルだったら、よかったのにと思うよ。

 

彼女はここ北京で、優勝するでしょうか? ギリギリのところかもしれません。

 

141.99 2位です。フリーでは。

総合では、2位です。わずか1.5点の差。ザギトワがトップを維持。

2位でした。樋口は。

(完)

 


 

競技スポーツにもかかわらず、「みんないい人&お友だち」っていう空気を出さないと、バッシングされちゃう傾向のあるフィギュアスケート。

その中にあって、「勝ちたい。強くなりたい」とストレートに体育会系の心意気を見せる樋口選手、気持ちいいですね。彼女のかもし出す空気は、アスリートとしていさぎよいと思います。

 

さて、明日からNHK杯。なんだか、あわただしいですね。宮原選手の演技次第で、女子のオリンピック出場者が見えてくるかもしれません。注目です。