オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

「えーーーっ」だよね。

「えーーーっ」っていう、坂本選手の叫び通りの気分でした。

宮原選手が悪いわけじゃない。けど、宮原選手の点数を見て、驚愕。

もちろん、大きなミスはなかったし、ステップの細かい表現などは評価されるべきですが、147点越えは、想定外です。

 

っていうか、思惑がいろいろ見えちゃう数字で、坂本選手の演技を見る前から、坂本選手がその点を超えるのは無理だよー・・・と思っちゃいました。

 

そして、最終滑走+宮原選手のお化け数字という重圧の中、すばらしい演技をした坂本選手。セカンドマークが宮原選手より抑えられることはわかかっていたので、「143点くらいだろうか」と予想しましたが、あっと驚く7点差。

 

全日本だから、日本の選手に点数を奮発して景気づけするのはいいと思う。でも、やるならみんなに奮発しようよ・・・と思う。

 

号泣する濱田コーチ。もちろん、教え子の苦労を見てきたから、泣くのはわかる。しかし、多少の効果があったことも否定できない。

 

一方、「えーっ」と低すぎる点数に驚く坂本選手を「頑張った頑張った」と、必死になだめていたように見える中野コーチ。「ここで点数に文句を言ったら、オリンピック選考で協会ににらまれるわよ」って感じで、坂本選手が余計なことを口走ったら羽交い絞めにでもしようとしているように見えました。(私が勝手にそう受け取っただけですが)

 

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この際、中野コーチにも一芝居うってほしかった()

坂本選手の「えーーーっ」に続けて中野コーチが「大丈夫よ、オリンピックには行けるから」と叫ぶとか。

 

 

そして思うのは、ここまで実力が拮抗していると、ちょっとしたことが運命を変えていくんだな、ということ。

メドベージェワ選手が形だけでもグランプリ・ファイナルに出ると宣言していれば、グランプリファイナルに出場できたのは、樋口選手一人だったかもしれない。

スケートアメリカの審判が回転不足に厳格だったら、優勝は坂本選手で、グランプリファイナルに繰り上げで行けたのは坂本選手だったかもしれない。

 

今回は、巧みにパズルのピースが組み合わされていくように、風が宮原選手に吹いていた。でも、三原選手、樋口選手、坂本選手はどうだろう?

 

結局のところ、オリンピックの金メダルは、四年に一度、全世界に一つだけ現れる星のようなもので、実力だけでは手に入れられないものもだと思う。

 

フリーが終わった後、「オリンピックの夢が破れたんだな」と悟って涙ぐむ選手が何人もいたのが、つらかった。

選手のみなさんにとっては、ことのほか冷えるクリスマスイブですね。