オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

審判よ、なぜKeiji Tanakaに100点を付けない?! 四大陸男子SP勝手な感想。

こんばんは。今日も寒いですね。

四大陸選手権男子SP、ご覧になったでしょうか。私は移動中の電車の中で、Liveを見ただけですが、ざっと勝手な感想を・・・。

 

ついにベールを脱いだ宇野昌磨選手。疲れていたの??

全日本の後、どこかでジャンプを修正していたようですが、待望の演技をついに見ることができました。

ひとまず、ジャンプがきっちり跳べていたので、ほっ。

ただ、慎重にそつなく演技をまとめているようで、勢いはなかったように感じました。

点数は一応100点を超えましたが、「ボーヤンと僅差でいいのか!!」(天天ファンの方、すみません)と思っちゃいました。かろうじてSP1位ですが、トップで当然と思ってしまう自分が怖い(笑)。

インタビュー記事を読むと、足が疲れてたんですかね??

 

ISUの記事より)

宇野は30人の競技者の最後に登場し、4回転フリップでプログラム「四季byウィヴァルデイ」をスタートさせた。しかし、コンビネーションジャンプは4回転トゥ+2回転トゥにレベルを下げてしまった。その後、トリプルアクセルとスピンのレベル4で点数を稼いだが、ステップはレベル2しか取れなかった。全日本チャンピオンの得点は、100.49点だった。

「今日はジャンプはうまく跳べたと思いますが、ステップでつまずいちゃいました。脚がちょっと弱ってたので、4回転+3回転のコンビネーションの替わりに、4回転+2回転をやろうと思いました。でも、4回転ジャンプは、悪い出来ではなかったと思います。だから、もっと自信を持つべきだったと思います。慎重になりすぎていたと思うので、フリーはもっと力強く演じたいです」(ショーマ)

 

でもね、演技への没頭ぶりは、いつものごとくすごかった。

違う空間に行っちゃったまま、曲が終わっても数秒間、こっちの世界へ戻って来れず。劇画チックにかっこいい表情で、静止していただきました。

 

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冬の国に行ったまま、数秒間戻ってこれないショーマ。

ケガから戻して大ジャンプを決めたボーヤン・ジン

続いて、昨年の4回転バラバラ 状態からのケガでグランプリ・ファイナル欠場と、オリンピック金メダル候補から名前が漏れがちになっていたボーヤン・ジン選手。

冒頭にどでかいジャンプを跳んで、調子の良さを見せてくれました。ジャンプは、どれも決まっていましたが、動きは小さく感じました。「俊敏だけど、小さい」と言えばいいのか。

 

ISUの記事より)

ボーヤン・ジンは、マーシャルアーツにインスパイアされた「臥虎蔵龍 グリーン・デスティニー」の演技開始後すぐに、4回転ルッツ+3回転トゥループのビッグコンビネーションジャンプを跳び、続いて、4回転トゥとトリプルアクセルを決めました。さらに、レベル4のスピンを二つとレベル4のステップシークエンスを繰り出し、100.17のパーソナルベストを叩き出し、宇野にわずか0.32点差で続いています。

先月、足のケガでISUグランプリ・ファイナルを欠場した、2度の世界選手権銅メダリストは、今日の自分の演技を喜んでいた。

「パーフェクトではなかったけど、ケガの後でいい得点が出せたと思います。今年は大事な年なので、ケガの後、モチベーションが上がりました」(ボーヤン)

 

審判よ、なぜKeiji Tanakaに100点を付けない?! 

そして、私の本日のナンバーワンは、田中刑事選手でした。演技が小さいボーヤン、演技が抑えめのショーマに対して、「今日ここで人生が終わっても悔いはない」っていうくらいの渾身の演技。(実際には、オリンピックに行くまで人生終われないわけだが・・・)

 

とにかくすべての動作がボーヤンの3倍ぐらい大きくて(比較してごめんねボーヤン)、ジャンプの着氷も美しく、ジャンプを全部決めた後は、「狂い咲き」って感じでエネルギーを放出していました。

 

大舞台に向けて、どんどん美しく、いや上手くなっていく田中刑事。技も表現もビジュアル的美しさも、アジアン・オープンの頃とは別人のよう。肘から先はもちろん、今やすべてが美しい。 

(でも、肘から先も見たいので、フリーでは腕まくりヨロシク!!)

この足幅を見よ!!

 

ISUの記事より)

田中刑事は、ブルース風の「メモリーズ」byゲーリー・ムーアに乗って、しっかりとした滑りを見せました。4回転サルコウとトリプルアクセル、3回転フリップ+3回転トゥを決めて、90.68点のパーソナルベストを出しました。

「100パーセントの出来ではありませんでしたが、ジャンプは成功したし、大きなイベントでそうできたことは、自分にとってプラスです。ただ、スピンは満足していません。オリンピックの前に、すべての4回転を成功させたいと思っています」(デカ)

 

でね、ボーヤン→刑事→ショーマの滑走順で、ボーヤンもショーマも100点を超えたのに、なぜ田中刑事に100点を出さないのか!!と、見てて思ったわけです。

審判が、「この選手に突如、100点出していいんだろうか?」とちゅうちょしたんじゃないかと。

もちろん、スコアを後から見ると、スピンに取りこぼしがあるとか、ジャンプの基礎点が2人より低いとか、理由はあるわけですが、

素直な気持ちとして、本日、一番引きつけられた演技は田中刑事選手でした。

もっと加点ついてもいいんじゃないかと。

ジャッジに印象付けたという意味では、四大陸に出た価値がありましたよね。

 

おまけの場面

ジャンプの着氷が乱れたのに、ものすごくハイで幸せそうで、リンクから出て「あと、ちょーっとだったのにー」を繰り返すハン・ヤン選手。

とにかく明るい。こんなに明るいハン・ヤンを初めて見た。

 

そして、ハイテンションのままファンからのぬいぐるみも受け取らずにリンクから上がったハン・ヤンのために、次に演技するカナダのナム・グェン君が、ぬいぐるみ二匹を回収して、わざわざハン・ヤンのところへ。やさしー。

それを迎えるハン・ヤンのテンションがまたまた高い。何があった、ハン・ヤン!?