オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

「Heroes & Future 2018 in NAGANO」備忘録。第三章「国内外のスケーターたち」

こんにちは。種子島ぴーです。

いやー、お待たせ、お待たせって、誰も待ってねーぞ~ということで、「Heroes & Future 2018 in NAGANO」の続きを、強引に書き進めたいと思います。

★Gettyimagesさんから借りた写真は、広告が付いている場合があります。


いったん整氷しますよー。長野朝日放送のキャラ「りんご丸」が登場。

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第三章は、「国内外のスケーターたち」

第三章は、オリンピック出場選手を中心に、現役シニアで活躍中の国内外のスケーターが登場。出来たてほやほやの来シーズンのプログラムが見られるのもうれしいが、まだ振り付けが終わっていない選手や休養に入る選手は、オリンピックで滑った作品を再演してくれた。これは、おいしい!!そして感動~でした。 

 

サングラスの取り扱いに、友野一希の人間性が見えた。

トップバッターは、人気も実力も急上昇感がありありの友野選手の「ダフト・パンク」byペンタトニックス。ハウス系の音楽に乗って、ロボットダンスを披露。これが、かなり上手い。3Aも跳んだ(たぶん)。ジャンプもキレキレ。

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しかーし、私のツボは、ペンタトニックスのメンバー風サングラスの取り外し
サングラスをかけて演技をスタート→いったん外してリンクの隅の定位置に〝丁寧に〟置きに行く→ジャンプなどの激しいパートをワイルドにこなす→再びサングラスを取りに行って、〝丁寧に〟かける。という流れなのですが、サングラスが壊れないように丁寧に扱うところに、彼の性格が表れていて笑ってしまいました。きっと、「いい人なんだろうなぁ」と(笑)。最後は、サングラスを軽く放り投げて、スピンで終了。

こりゃまた難しそうな、新葉ちゃんのMJメドレー。

続いて、世界選手権銀メダルで自信を付けた樋口新葉ちゃんの堂々たる「マイケル・ジャクソンメドレー」。5分半もあるし、メドレーだし、新葉ちゃんからはイメージできないナンバーだし、ブノワ・リショーの振り付けだし、かなり挑戦的な作品だと思いました。

間延びさせないためには、かなりの力量が必要そうなプログラム。

多彩な技巧が散りばめられていて、ちょっと目をそらすと見逃しちゃう。ムーンウォークも入ってたよ! 曲ごとに雰囲気を変えて、真剣勝負で演じている新葉ちゃんに、本気を感じました。

参考写真は、下記のサイトをご覧ください。

<プリンスアイスワールド2018>マイケル・ジャクソンメドレーに乗って舞う樋口新葉(撮影・長久保 豊) ― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

 (撮影・長久保 豊) 

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日本最高のアイスダンスペアにうっとり。

続きまして、村元哉中&クリス・リードによる「Unsteady」。昨年一年で、もっとも進化した選手たちではなかろうか。村元選手のしっとり伸びやかな動きが美しい。

海外トップの表彰台に乗るペアとは、技術的なものでまだ差があるのかもしれないが、動きの面からすると、ぜんぜん負けてない。「日本のアイスダンスで、安心して見ていられるペアって、今までいなかったよな~」と、感慨深く見ていたら・・・どんな曲で滑ったか覚えてない(汗)。「Unsteady」だと思うけど、記憶違いならすみません。

暗闇でメモった手帳に「ハートオブシー」って書いてある。これはなんぞや? 「The Heart of the sea(映画「白鯨」のサントラ)」? 新シーズンの振り付けはこれからだよね。謎だ~ 

リンクが狭いぞ、田中刑事!!

ライトの中に浮かび上がったのは、〝ブラック衣装が似合う男〟田中刑事。

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美しい指先で「Just Like Fire」を奏でながら、荒ぶった演技を披露します。Just like fire, burning out the way.(おらおら、炎のように、道を焼き尽くしてやるぜ!)。

斜め上から見ていると、リンクが狭く感じる。というか、ところどころ、リンクからはみ出しそうになってたな(笑)。昨シーズンから、手足の使い方がものすごくダイナミックになって、舞台映えする~。

リンクが狭く感じたのは、皇帝プルシェンコとKeiji Tanakaだけだったから、ジャンプが決まると大化けする選手のような気がします。

 

競技会よりフンワリやわらかな「メモリーズ・オブ・ゲイシャ」。

田中刑事の荒ぶる演技の後で、とても繊細に見えた宮原知子選手の演技は、オリンピックで滑ったSP「メモリーズ・オブ・ゲイシャ」。衣装も、オリンピックと同じピンクのやつで、客席から歓声が上がった。

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この衣装だったと思います。

オリンピックのときよりも肩の力が抜けて、ジャンプが高かった気がします。コリオの不思議ジャパニーズテイストも緩やかになっていて、芸者風メイクでもありませんでした。私は、このくらいのほうが好きです。

 

ネイサンの生「ネメシス」来たー!!

 暗闇の中に、次の出演者のシルエットが見える。あれは・・・ネイサン・チェンだ。黒い衣装に見えるけど、まさか、まさか、おおー!!曲はまさしく「ネメシス」だー。

しかも、私の好きな初期のカフェの店員スタイル。

すったもんだした衣装問題。私は結局、ヴェラの衣装よりロングスリーブのシャツが好きだ。

髪も伸びて、額にかかる前髪の具合も完璧。思わず立ち上がって、スタンディング・オベーションしそうになりました。(まだ、演技してないっつーの)


キレキレのステップに「裏切った女を責めてます」的な恨みがましい視線、4回転まで跳んでくれて、神様ありがとぉぉぉぉ。現時点での世界王者は、まちがいなく彼だと思いました。

 

感情移入の深さに驚いたフェルナンデスのラ・マンチャ

ネイサンに続いて、「神様、これは夢ですか? 」と思ったのが、ハビエル・フェルナンデスの「ラ・マンチャの男」。冒頭のジャンプで派手に転倒してしまって、「ラ・マンチャの男、ドン・キホーテでございまーす」と名乗りを上げる部分が気まずい・・・と思ったが、EX版なので、あの心躍る部分はカットされていた。
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代わりに、しっとりパートが多かったのですが、私が感服したのは、ハビの感情移入度合い。下を向いて苦悩している表情をオペラグラスで拡大して見たら、それは20代の青年ではありませんでした。年老いたラ・マンチャの男が、そこにいたんです。(もしや、単に疲れていたのか?)。深い。深すぎる表情だ。(もしや、顔の彫りが深いだけか?)。改めて、この人のすごさを感じました。

 

と、ここまでで、記事の長さが2700文字に達したので、いったん切ります。次で、ほんとにほんとに最後になります。

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みんなもう、このショーのことは忘れてるよねー。