オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

フィギュア国別対抗「GOLDEN SKATE」抜粋翻訳。しかし、テレ朝さん放送はしょりすぎ!!

世界フィギュア国別対抗戦、昨夜のテレ朝さんの放送、編集しすぎて全体像がまったく見えませんでしたね。さんざん宣伝していた「選手といっしょに応援できるアプリ」も、「羽生選手、宇野選手がほとんど応援席にいない」というまさかの展開で意味なしに(笑)。ペアや海外チームに対する扱いが雑すぎて、いち視聴者として謝りたい気分です。すいません、フランスチーム。すいません、ペアのみなさん。

さて、「GOLDEN SKATE」の記事より、日本選手部分を中心に抜粋して訳しました。

 

  「Uno, Mihara push Japan to first place as World Team Trophy opens in Tokyo」

 

東京で木曜に開幕したISU世界フィギュア国別対抗2017で、シングルの選手の力強い演技は、日本を1位に押し上げました。しかし、日本のトップスター羽生結弦は、プレッシャーでつまづき、男子ショートプログラムで7位に終わりました。

 

日本は同点でロシアに辛勝しています。両チームとも44ポイントです。三度の優勝チームであるアメリカは、1ポイント差で後に続いています。


三原選手が、世界選手権のショートプログラムの最後で失敗したあの3回転フリップを含む、すべてのジャンプを成功させて72.10ポイントで3位につけています。


「音楽に合わせて、3回転フリップを何度も何度も練習しました。15回続けて跳んだこともあります。今回、成功してとてもうれしいです」。

 

最後の種目は、男子シングルでした。日本の宇野昌磨がトップになり、日本チームに12ポイントをもたらしました。彼は、ナイジェル・ヘスの「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」に乗せて、ぐらついた3回転フリップで演技をスタートさせました。

 

しかし、4回転トゥループ+2回転トゥループとトリプルアクセルはすばらしく、103.53ポイントをゲット。しかしながら、この点数は、少々出すぎに思えました。

 

「4回転+3回転が4回転+2回転になってしまいました」と、2017年世界選手権の銀メダリストは説明しました。

 

「今朝の練習でセカンドジャンプがうまくいっていませんでした。6分間練習の間も、『ちょっと出来ないかな』と思ったんです。チーム対抗戦なので、大きなミスをして点数を落とし、チームに迷惑をかけたくありませんでした。それで、ダブルにして安全策をとることにしたんです。2回転トゥループにしても、トリプルアクセルを跳べば100ポイントぐらい稼げるのではないかと見積もったからです。でも、安全策を取ったことで、かえってチームに対して後味が悪くなっちゃって。ショートプログラムでは安全策を取ったので、フリープログラムではそうせずに、果敢に攻めようと決めました」。

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アメリカのネイサン・チェンは、すばらしい4回転ブリップ+3回転トゥループ、4回転トゥループ、トリプルアクセルを跳んで99.28ポイントの2位につけています。彼は、世界選手権でスケート靴が壊れて足首を少し痛めたので、4回転ルッツをプログラムに入れないことに決めました。


「世界選手権で転んだので、アクセルジャンプに入るときに、かなり迷いがありました。でも、スケート靴の状態はよくなっています。これ、新しい靴なんですよ。1週間前におろしたばかり。ショートプログラムをちゃんと出来て、うれしいです」と、四大陸選手権のチャンピオンは言いました。

 

「世界選手権の後、スケート靴がとても傷んでいたので、足首にちょっと問題を抱えてしまって、足首にリスクを与えたくなかったんです。用心のためですけどね。特にこういった競技会でケガを負う必要性はないので、4回転ルッツを外しました。来シーズン、またやります」。


中国のボーヤン・ジンは、4回転ルッツ+3回転トゥループのコンビネーションジャンプを跳びましたが、リンクのフェンスに接近してしまいました。さらに、トリプルアクセルのランディングが詰まってしまい、4回転トゥループもあと一歩の出来でした。彼の「スパイダーマン」のハイライトはステップシークエンス。それでも、世界選手権の銅メダリストは、97.98ポイントで3位につけています。


アメリカのジェイソン・ブラウンは4回転に挑みませんでしたが、3回転ジャンプ、スピン、フットワークなど、サム・スミスの「ライティングズ・オン・ザ・ウォール」の曲に乗せたトータルパッケージは、荘厳さを感じさせる演技でした。94.32で5位につけています。(私も、彼の演技がいちばんよかったと思います)


「シーズンをパーソナルベストで終えるのは、すばらしいことだよね。世界選手権で90点の壁を超えて、あれ以上の興奮はないと思っていたけど、この試合でそれを上回る94.32を出せて、これ以上の喜びはないよ。本当に本当に、心臓がバクバクしています」と、彼は話します。


日本の羽生結弦もまた(パトリック・チャンと同様に)、プリンスの曲に乗せたプログラムに苦戦しました。4回転を跳ぼうとして1回転ループになり、4回転サルコウでよろめき、コンビネーションジャンプを跳ぶことができませんでした。トリプルアクセルと他の要素の質はすばらしかったです。しかし、このハイレベルなショートプログラムの戦いにおいては、彼の演技は83.51にしかならず、7位に終わっています。


「本当にがっかりです。自分自身に対してもチームに対しても、残念に思っています。世界選手権のあと、この国別対抗戦のために自分を叱咤激励して準備してきたんです。練習の間は好調だったので、ショートプログラムに向けて万全で、自信満々でリンクに入りました。でも、ショートプログラムに対してプレッシャーが大きすぎたか、意識しすぎたのかもしれません。プレッシャーはコントロールできると思っていましたが、今日はよい演技をお見せすることができませんでした」。