シニア2年目での自身の期待以上の成長に驚く一方で、オリンピックでメダルを獲るために欠けているものを冷静に指摘する。ジャパンタイムズweb版に掲載された、宇野昌磨選手のティーンエージャーらしからぬ大人インタビューの翻訳です。www.japantimes.co.jp
Uno says he must improve to overtake Hanyu.
the JapanTimes web版 KYODO MAY 2.2017
★以下は、ブログ運営者が独自に翻訳、意訳したもので、the JapanTimesおよびKYODOは、内容について一切の責任を負っていません。
羽生に追いつくためには向上しなければならない、と宇野は話す。
全日本選手権のタイトルを獲得し、今季の世界選手権で優勝まであと一歩のところまで迫った宇野昌磨は、来年2月に開かれる平昌オリンピックの金メダル候補の一人になりそうだ。
しかし、この10代の若者は、「2018年の冬季オリンピックは、彼が望む長いキャリアの、ほんの1ページに過ぎない」と言って、一歩一歩着実に歩んでいる。
宇野は、4月1日にヘルシンキで開催された世界選手権で、ソチオリンピックの金メダリストである22歳の同胞・羽生結弦に僅差で敗れる以前に(羽生の321.59点に対して、宇野は319.31点でした)、シニア2シーズン目にして5つのタイトルを獲っている。
「僕自身も、こんなに成長できるとは思ってもいませんでした。わずか一年で成し遂げられるとは思っていなかったほどの達成感があります。ようやく、ちょっと自信が芽生えてきたところです」と、最近の共同通信とのインタビューで答えている。
「前のシーズンまでは、羽生選手とのレベルの差がすごすぎて、彼と同じグループで滑るのは、ホントにバツが悪かったんです。まだ彼には及びませんが、でも、少なくとも同じ土俵に上がれた感じがします」。
「3位になった四大陸選手権の1週間後に開催された、2月の冬季アジア札幌大会での優勝が、一つの大きなターニングポイントになった」と、宇野は話す。
「4大陸選手権からそのまま駆けつけたので、身体的にも精神的にも十分な準備ができていませんでした。でも、平常心を保っていれば、ちゃんとできるんだなってわかったんです」。
韓国での冬季オリンピックで19歳のスケーターに大きな期待が寄せられる一方で、宇野はもっと大きな展望を描いている。
「もちろん、オリンピックは目指しているステージの一つです。でも、それがすべてではありません。僕は競技が好きだし、それを楽しみたい。だから、長いあいだ活躍する現役スケーターでいたいんです。オリンピックは僕のスケーター人生の一つの通過点であり、自分に過剰なプレッシャーを与えずにやってみたいです」。
しかしながら、宇野は、9カ月後のオリンピックで金メダルをつかむリアルなチャンスがあることは分かっていて、「自分とトップスケーターとの差がどこに残されているか」を素早く指摘してみせた。
「世界選手権では、ショートでもフリーでも、羽生選手よりも僕のテクニカル・エレメンツのほうが、基礎点が高く難しかった。勝敗を決めたのは、完成度でした」。
「今できることを、最低限必要なこととして磨きをかける必要があります。加えて、例えば4回転サルコウとかルッツとか、いくつかの新しい挑戦をしなくては」。