浅田真央ファンの間では時に物議をかもしてきたScott Hamilton。「icenetwork」の中で、「The Scott Hamilton Show.」というシリーズをやっています。今回は、シーズン最終回。タキシードに身を包み、エモーショナルに「2017 skaties awards.」をお届けしている番組中、佐藤有香コーチと短い対談をしています。「 in the spot light with yuka sato」で、日本のスケートについて話している部分の翻訳です。
最初にお断りしておきますが、大した内容はありません。ビデオが重いので、再生する方は注意が必要です。何度も再生するのが面倒なので、細かい部分はざっくりと訳しています。
S)番組の次なるスペシャルゲストは、僕がスケートをしてきた中で、もっとも好きな人物のひとり、かつての世界選手権チャンピオン佐藤有香です。ようこそ、当番組へ!
Y)みなさん、こんにちは。
S)君はスケート一家の出身だよね。お父さんもお母さんも以前のスケートチャンピオンで、そんななか、君はどんなふうにスケートを始めたの?
Y)自分がどんなふうにスケートを始めたかなんて、覚えてないわ。モノ心がついたときには、もう滑っていたから。私の両親は、二人とも2度のオリンピック経験者で、、、(父・信夫は1960年スコーバレーオリンピックと1964年インスブルックオリンピック。母・久美子は1964年インスブルックオリンピックと1968年グルノーブルオリンピック)
S)わぉ、すごい。
Y)ええ、彼らはとても高いレベルで、オリンピックや世界選手権で競っていたのよ。そんなわけで、二人ともコーチとして教えていた。私はどうしたわけかスケートに恋をして、「OK、チャンピオンになってみせるわ」って思いついたの。思いこみって怖いのよ。何の根拠もないのに、「チャンピオンになるわ」って、まっしぐらに進んで行った。で、どういうわけか奇跡が起こって、夢がかなったの。
S)現在のスケート界では、おそらく、3つの国が優位を占めていると思う。カナダ、ロシア、でも、ビジネスとして最大なのは今のところ日本。あらゆる面で、資金面でもすばらしい成功を収めていて、エキシビジョンスケート(ショー)も競技スケートも、、、君は、現在の日本の状況をどう思う?日本では、フィギュアスケートがもっとも人気のあるスポーツになっているでしょ。
Y)そう言ってもらうと、とても誇らしい気分だわ。間違いなく、日本では今、フィギュアスケートがとても人気です。もっとも人気のあるスポーツの一つだと思うわ。伊藤みどりが礎を創って、、、あっ、失礼(猫がパソコンの前に飛び込んできた)、彼女が土台を創ってくれた。それから、荒川静香がオリンピックで優勝して、「よし、日本は世界のトップになれるぞ」という空気を大衆の間に創ってくれた。たくさんの親が子供たちにスケートをさせるようになって、スケートを始める人が増えたの。子供たちが、「荒川静香になりたい」って、アイスリンクに来るようになって。
ちょうどそのころ、フィギュアスケートの象徴的な"アイコン"である浅田真央が現れて、たくさんの子供たちが、「真央ちゃんみたいになりたい」って夢見て、競技人口を押し上げた。今では、とても成功したスポーツになったわ。
S)今、エキサイティングなことに、日本には羽生結弦と宇野昌磨がいるよね。彼らは、ぶっちぎりだ。
Y)すばらしいことだと思うわ。彼らは、まちがいなく、来年のオリンピックで表彰台を狙おうとしている。二人のスタイルは、互いにまったく違って、私が思うに、羽生選手は欠点がないスケーター。ジャンプが跳べて、スケーティングのクオリティも高く、エッジワークもすばらしい。柔軟性のある独創的なスピンもいいわ。彼のバネは、見たいと思わせる驚異的な演技を生み出している。この4年間は、すばらしかった。前回のオリンピックでは、彼はとても若くて、まだこれからのスターって感じだった。今は、自信を持って氷をとらえていて、見ていてすばらしいわね。
一方で宇野昌磨は、とても若くて、あらゆることに挑戦する。それに彼は、とーってもキュート!
S)ハハッハハハーッ
Y)「クール!」「キュート!」って、彼らのまったく違う2つの個性は、見る楽しみがあるわ。
S)番組にきてくれてありがとう。コーチとしてのスケートへの貢献に感謝の意を表するよ。
Y)ありがとう、楽しかったわ。