ちょっと前の話ですが、プリンスアイスワールドの町田樹さんの「ドン・キホーテ」を見て、すばらしさに度肝を抜かれました。
PIW横浜2017 町田樹 Don Quixote Gala 2017:Basil's Glory
- まず、あれだけ長い作品の中で一瞬のスキもミスもなく踊り切ったのがすごい。
- エルギーの放ち方、楽しんで輝いてます感が半端ない。
- ジャンプもスピンもステップも、現役時代以上をキープしていてすばらしい。
- バレエダンサーに成りきり度がすさまじい。
町田選手の場合、背筋の使い方がバレエダンサーそのもの。
近年ではバレエを習っているようですが、小さいころからバレエをやっていたロシアの選手や本格的に習っていたネイサン・チェンより、ある意味とてもバレエっぽいのが面白いところ。
さらに、「チャコットのファンデ使ってますよね?」といった質感のメイクがバレエダンサー。(目元にアンダーラインを引いていれば、さらに満点)。
演技後のあいさつのアゴの上げ具合がバレエダンサー。
ここまでは予想できた。
しかし、インタビューでの話し方、流し目までバレエダンサーに成りきっているのを見て、(いい意味で)「この人、頭おかしいんじゃないの?」と思ったわけです。
どんな感じかといいますと、私の中では男性ダンサーの元祖、松山バレエ団 清水哲太郎氏のインタビュー冒頭と、演技後の町田氏のインタビューが完全にダブって見える。
頭がおかしいついでに、このまま平昌オリンピックに出場してくれればいいのに、と期待した人もいたのではないだろうか(それは私です)。