連日、羽生選手のニュースが報道されて盛り上がっていますが、男子フィギュアに関しては、「オリンピック3枠目は誰になるのか」のほうがドキドキします。
個人的には、無良選手、田中選手の完成度によるのかなーと思っていますが、怪我で試合から遠ざかっていた村上大介選手のニュースが入ってきました。
「THE ICE」を見て無良選手に期待し、アジアンオープンで田中選手に力強さを感じ、ジャパンタイムズの記事を読んで村上選手を応援したくなる、八方美人な私です。
the japantimesの記事から、村上選手の段落を抜粋して翻訳してみました。
Murakami aiming for spot on Olympic team.
村上は、オリンピック出場枠に狙いを定めている。
今月初旬、ベテランスケーターである村上大介は、ペンシルバニアのアストンで開かれたフィラデルフィア杯に参加し、優勝した。
右足を怪我して、昨シーズンをほとんど棒に振った26歳の村上にとって、いいニュースだった。
ミシェル・クワンを4度の世界選手権優勝に導いた伝説的なコーチ フランク・キャロルにコーチを受け、ロスに拠点を置く村上は、羽生結弦と宇野昌磨に続く2018年の平昌オリンピックの日本代表枠において、3枠目のダークホースである。
「無良崇人、田中刑事選手に加えて僕も、日本チームの3つ目の枠を競う候補者だと確信しています」
「フランク・キャロルコーチの教えには、すべて耳を傾けています。彼は、スケート界で最も経験のあるコーチですから。強いシーズンに向けて、うまくペースをつかめていると感じます」
ラザ―フォード記者によれば、村上はショートでもフリーでも4回転サルコウをクリーンに決め、さらに4回転のレパートリーを増やそうとしている。
「うまくいけば、来月のオータムクラシック(スケートカナダ)に参加するときまでに、改善できるところは、たくさんあります。僕らは、4つの4回転ジャンプに取り組んできました。サルコウ、トゥループ、フリップ、ルッツ。4回転サルコウより劣りますが、3つのジャンプの習熟度は同じ程度です。
3つのうち、ルッツが一番安定しています。だから、4回転ルッツと4回転フリップをスケートカナダのプログラムに入れたいんです」
2013年のインタビューで、キャロルコーチとの仕事について語っていた。
「フランク・キャロルコーチは、毎日欠かさず、プログラムの最初から最後まで通して滑る必要性に気づかせてくれました。そして、どんなことがあろうと、通し稽古の途中で止めることは許しませんでした。そのことは、僕のメンタルを強くもしてくれました」
選手としてのキャリアの最初のほうで、ニコライ・モロゾフにも師事を仰いでいる。村上は、この有名なコーチもまた、成長を助けてくれたと信じている。
「ニコライ・モロゾフは、僕をシニアの国際舞台に立たせてくれた最初のコーチです。ジャンプだけでなく、ジュニア時代にはできなかったステップやスピンなどの最も厳しいトレーニングメニューを課しました。より自在に滑るために、腕や脚も使って身体全体ですべることも、気付かせてくれました。それまでは、できていなかったことです」
今シーズンのグランプリシリーズ出場がNHK杯だけである村上にとって、オリンピックチームに加わることは厳しい賭けではあるが、過去には大番狂わせをやってのけたこともある。2014年に大阪で開かれたNHK杯で、羽生を破って優勝したのである。
---翻訳ここまで
フランク・キャロルコーチのもと、4回転の習得に追い込みをかけている模様。NHK杯でどんな演技を見せてくれるか楽しみです。
それにしても、選手層が厚いのはうれしいですが、オリンピックの出場枠が足りないのが残念ですね。競争が激しいからこそ、すばらしい演技が生まれてくるとも言えますが。