フィギュアスケートのジュニア女子の衣装と言えば、お母さんの手仕事の後が見えたり、先輩のお下がりで曲のイメージと若干ずれていたり、子どもらしさを強調した原色カラーだったり、ペロンペロンの生地だったりした記憶があるのですが・・・、
いまどきは、ぜんっぜん違うのね。
ジュニア選手の演技がシニアを脅かす時代だし、下手すればその作品&衣装でシニアと同じ舞台に立ってしまったりするわけだから、衣装もハイレベルになるのは当然かな。
ご家族の出費はいかばかりか・・・と別の部分を心配する私。
始まったばかりのジュニア・グランプリシリーズでも、「すてき~」と思わず見とれてしまう衣装がたくさん。オーストリアのザルツブルク大会、ブリスベン大会に出場した選手の中から、
このままパーティに着て行ってもいいな、と思えるコスチュームBest5を選んでみました。着ないけどね。そして、パーティもないけどね(笑)。
第1位 スロバキアのシルビア・ユジク選手。
ショートプログラム「Scars To Your Beautiful 」by Alessia Cara。まさに、ビューティフォー&ノーブル。マイセンの陶器のような美しいデザインじゃありませんか? バックスタイルのストーンがゴージャスになっていて、フロントとのバランスも絶妙。
ただ、この記事をネットにつないで動作確認していると、ビオレUの「ビオレu meets 有田焼」っていう広告がバンバン表示されるのはいかがなものか。マイセンじゃなくて有田焼に例えろっていう注意喚起かしら。
第2位 ロシアのアナスタシア・グバノワ選手
「オードリー・ ヘップバーンみたい !」と思っちゃった。スカートのフレアの分量、揺れ具合が、動くととても素敵です。
バックもきらきら。こういうの、流行りなのかしら。
ちなみに曲は、有名な「Summertime」 by Ella Fitzgerald, Louis Armstrongです。
第3位 アメリカのスター・アンドリュー選手
スキンカラーを衣装の一部にした、シアーがゴージャスな一枚。ニューヨークって感じだわ(根拠はないけど)。こういう女優さん、Netflixのドラマでよく見かけます。女性刑事が潜入捜査のためにドレスアップしてパーティに現れ、相手役の男性が「オー、イェイ(言葉がないぜ)」みたいな。米国チームご用達のLisa McKinnonさん作かしら。
第4位 アメリカのクリスティーナ・カレイラ&アンソニー・ポノマレンコ
「あなたたち、本当にティーンエイジャーなのか答えなさい!!」って問い正したいくらい雰囲気のあるお2人。これで、男性の衣装に装飾があるとトゥー・マッチですが、男性をシンプルにすることで引きたてあっています。
女性が両手を広げて胸からそる場面が多いアイスダンスだからこそ映える、肩から手首にかけてのシースルーがGood! 静止しているより動いているときのほうが素敵な衣装です。
第5位 香港のクリスティ・レオン選手
「ヴィヴィアン・タムがデザインしたのかしら?」と思うような、適度に東洋テイストが入った紫の衣装。ステップで上半身をひねったときのレースの花模様の見え方もグッド。こういう衣装を着ると、背中に意識がいって立ち姿がきれいになりそう。
日本の選手たちも、大人っぽさの中にティーンらしさの残る衣装で良かったと思います。って、フォローになってないけど、海外の選手のほうが、どうしても大人びて洗練された感じに見えてしまいますよね。
ちなみにですが、三宅星南選手がアジアオープンJrで優勝したときに、香港のニュースに"日本15歲新星三宅星南以「藍寶石王子」造型帥氣登場"って書いてあって、どういうことだろうと思ったら、
香港でも有名な日本の名作漫画「リボンの騎士」の恰好に似ているってことだったのね。
うーん。そういう見方もあるかな。ほめられていたから、よしとしましょう。