JALホノルルマラソン、走ります!
こんばんは。「浅田真央さん ホノルルマラソン初挑戦」というニュースを聞いて、ちょっぴり心配な 種子島ぴーです。
人はなぜ、人生の節目で走るのか
私もかつて、ホノルルマラソンを2回完走したことがあります。暖かい南の島ハワイで、ぷーぷー走りたいという不純な動機でした。
でも、走るからにはそれなりに頑張りたい性格。アシックスのランニング教室に通ったり、神田の有名なインソールショップで、オーダーメイド中敷きを注文したりしましたよ。
で、ホノルルマラソンを走っている最中によく目にしたのが、Tシャツにマジックでメッセージが書かれていたり、メッセージの書かれた布や紙を背中に縫い付けている人。
「男40歳 人生の再起をかけて己に勝つ!」
「パパ頑張って!! リク、加奈、ひろし、ママより」
「生まれ変わるぞ!!」
「あきらめないことから未来は開ける 同僚一同」
「繰り返しません、あやまちは テツヤ」
などなど、それだけでTシャツが30キロくらい重くなりそうなメッセージが書かれているのである。
しかし、なぜ、人は人生の節目や乗り越えたい壁があったときに、マラソン大会に出ようと思うのだろうか。
肉体を痛めつけることで、ふがいない自分に罰を与えようというのか。
不可能と思われることを乗り越えた先に、強い自分が見えると思うのか。
肉体と精神をぶっこわすことで、未知の世界に出会えると思うのか。
だったら、浅田真央さん、あなたにマラソンは必要ないのでは?
ソチオリンピックのスケートリンクは、42.195キロのホノルルマラソンよりも、はるかに極限状態だったと思いますよ。
すでに強いあなたが42.195キロのホノルルマラソンを完走したとて、精神的には物足りないのとちゃいますか?
そして何より、マラソンによってぶっ壊された肉体は、スケートするのに支障をきたすと思いますよ。
元アスリートのマラソンは危険がいっぱい
ホノルルマラソンに出場する人で多いのは、ちょっとこじゃれたランニングウェアを着て、そこそこ運動ができそうに見えるタイプ。つまり、週に何日かスポーツジムに通っているビジネスマン、ウーマンではないかと思います(データは取っていません)。
彼らは何らかの種目のスポーツ経験があり、意志が強く、達成感を好みます。ですから、それなりにトレーニングもして、完走や好タイムをめざそうと考えます。
ところが、しょせんはマラソンランナーではありません。仕事が忙しい12月に、ある程度の走り込みをして参加しても、42.195キロを何度も走ってきたわけではありません。
しかし、スポーツでの成功体験があり、達成意欲も精神力もあるので、死んでもいいから完走しようと頑張ります。
そして、膝や腰、背中や足首、内臓にダメージを受けるのです。
私は、膝の激痛をこらえて走り抜き、膝蓋筋を痛めて「以後、歩行困難になるかもしれません」と医者に告げらたことがあります(幸い、完治しました)。今でも運動でトゥを曲げると、土踏まずに違和感をおぼえることがあります。
マラソンの後は胃腸にダメージを受けて、体重や体脂肪がぐっと減りました。一年に一回、マラソンに出続ければ、ダイエットできると思ったほどです。
そんなわけで、浅田真央さんのコメントの
「元アスリートとして、高い目標をもって、楽しみながら挑戦したいです。タイムは4時間30分を切りたい。マラソンの練習を始めて、走り始めているということは前に進んでいるということなので、この挑戦をまずは達成したいです。参加する皆さん、サポートしてくださる皆さん、応援してくださる皆さん、すべての皆さんの力をもらって、しっかりゴールできるように走り抜きたいと思います」
という部分を読んで、真央ちゃんあぶなーいと心配になったのです。
真央さん、黄金の膝とガラスの腰、お大事に
浅田真央さんは、何があっても完走するでしょう。TVクルーが撮影に入り、ファンからの応援メッセージが流れるなか、ドクターストップが出たとしても、走り抜くことでしょう。
その場はいい。「真央ちゃん、おめでとう」「感動をありがとう」と、祝福の言葉が飛び交うはずです。
でもね、身体へのダメージは残ると思うんです。専任トレーナーが付いたとしても。
それが、スケートをするうえでの障害になることが心配です。
左ひざ、悪化しますよね。
マラソンって、腹筋や背筋にきますよね。
お姉さんの舞さんも、名古屋ウィメンズを走った後に、引き続きマラソン大会に出ているという話は聞きませんよね。大会ゲストとしてエールを送っている姿は見ましたが。
真央さん、これから先もアイスショーで滑ってほしいから、お身体ご自愛ください。