こんにちは。種子島ぴーです。
グレイシー・ゴールドが、グランプリシリーズ参加を辞退することが正式にアナウンスされました。そのこと自体は予想の範囲内だと思いますし、練習不足のまま出場して、メンタルにさらなる痛手を負ってほしくないので、よかったなぁと思います。
この半年ほど、グレイシー・ゴールドに関する一連の噂やニュースを聞いていて、思い出されることがあります。
それは、「米国フィギュア界が、グレーシー・ゴールド人気で市場を復活させたいと考えている」という、数年前の報道です。情報源は覚えていないのですが、ざっとこんな内容だったと思います。
米国フィギュアスケート界は、長らく人気が低迷している。クリスティ・ヤマグチやミシェル・クワンがオリンピックでメダルをとったけれど、アジア系の選手にはスポンサーがつきにくいのが現状で、フィギュア人気を盛り上げるほどにはならなかった。
だから、いかにも「アメリカン・ビューティ」な容姿を備えたグレイシー・ゴールド(以下、GG)が登場したとき、「米国フィギュアの人気を復活させてくれるのでは?」と、関係者が色めきたったとか。
その後、GGがスポットライトを浴びる機会はどんどん増えていき、本人の努力が大きかったとは思いますが、「米国は、ソチオリンピックの表彰台に彼女を乗せるつもりだな」と感じたものです。
結果的に個人でメダルはとれなかったものの、団体戦で米国が銅メダルをとることに貢献し、スターアスリートになりました。有名スポンサーもつき、セレブパーティに呼ばれ、雑誌のカバーを飾って、「アメリカでもっとも成功した女性アスリートの一人」と評されたほどです。
Gold has become America's sweetheart because of her talent, looks and personality, and could be in line for new sponsorship deals worth over $1 million.
Gold, who helped her team win a bronze medal, already has deals with companies such as Nike (NKE), Visa (V), United Airlines and Procter & Gamble (PG).
Gracie Gold - Sochi athletes set for sponsorship gold - CNNMoney
ゴールドは、才能とルックスと人柄によって、"アメリカの恋人"になりました。新しくスポンサーシップを結ぶには、100万ドル以上の価値があるとみなされています。チームを銅メダルへと導いたゴールドは、すでにナイキ、VISAカード、ユナイテッド航空、P&Gと契約しています。
本当に美しいですよね。私の美的感覚からすると、完璧な美女である歌手のテイラー・スウィフトと並んでも互角です。女優さんたちより美しいと思います。
あまりの美しさに、ビューティ・デザイナーが付いているのでは?・・・なんてことを考えちゃいました。あのマリリン・モンローも、メイクの仕方をデザインした人がいたんですよね。
でも、ブロンド&色白に映える「真っ赤なルージュ」は、母親、おばあちゃんから教わった美しく見せる方法らしいですね。
ヘアメイクについてのインタビューがあったので、一部翻訳します。
赤は、まさしくファミリー・カラーなの。ママとおばあちゃんから、たくさんのメイクのコツを教わったわ。カラーの大切さやリップスティックは、その一つね。8歳からスケートを始めたけれど、その頃は、ママがメイクをしてくれた。ほとんどの女の子がそうであるように、自分でメイクを始めたのは8年生の夏だったと思う。こんもりとマスカラを盛って、アイライナーをしっかり引いてね。
スケーターはみんな、ヘア&メイクを自分でやるのよ。ときどき、ママが私を手伝ってくれるし、アイスダンスの金メダリスト メリル・デイビスのママは、メリルを手伝うわ。かかる時間は、スタイル次第。まとめ髪やカールが複雑なスタイルのときは、支度に3時間かかることもあるの。今シーズンのスタイルは、支度に一時間半かかったわ。メイクは、舞台化粧のよう。トレーニングと試合のあるその日、一日中持たせるために、完璧で厚塗りなの。メリルは本当にたくさんのメーク方法やチークの入れ方のコツを教えてくれた。マットな仕上げはマストで、パウダーで仕上げるのが一番よ。ソチオリンピックでは、私たちはフルメイクでヘアもセットされていたから、フィギュアスケーターであることは一目瞭然だったわ。
グレイシー・ゴールドの心の病は、2016年の世界選手権での失敗、ご家族の問題、キャロル元コーチとの確執など、様々な原因が言われています。
が、私は、「美」を保ち続けなければならない美女としてのプレッシャーもあったのではないかと推察しています。契約に厳しい米国企業は、アスリートと契約するときにランキング低迷による減額も盛り込んでいる、という話もあります。GGの場合、成績の他に、「○ポンド以上、太らないこと」という一文が加えられていても、おかしくないと思うからです。(あくまでも私の想像です)。
平昌オリンピックで見られなくてもいいから、しっかり治して復活する姿を見たいです。