オーノー!! なんてこったい!!!
リラックスしようとスポーツクラブを訪れた金曜の夜、とんでもない光景に出くわしてしまったぜ。
それは、全裸のお爺さん!
本日、「ハッピーフライデーナイト」またの名を「意味が定着しないままに忘れ去られようとしている『プレミアムフライデー』」に訪れたスポーツクラブは、「SPA」施設があるところ。
ジムマシンやスタジオもあるけれど、岩盤浴や露天風呂もあり、マッサージチェアも備え付けられている。館内にはカーペットが敷かれていて、スポーツクラブというよりも、お風呂に入りに来る高齢者が多い施設だった。
さくっと、ランニングマシンで走り、ゆっくり露天風呂につかってラウンジでくつろいていたとき、背後のフロントで男性の声がした。
風呂場でタオル盗まれたから、もう一枚くれや。
「盗まれた」という言葉に振り向くと、そこにいたのは、
一糸まとわぬ全裸の爺さん。
えっ? ここ、風呂場の延長だっけ? 露天風呂の敷地内か?
なぜかこういうとき、不幸な現場に居合わせてしまうのは、私だけだったりする。ラウンジは閑散としていて、私、爺さん、フロントスタッフの3名だけ。
フロントスタッフは、大学生ぐらいの男の子だった。しかし、一糸まとわぬ全裸の爺さんを前に、青年は眉ひとつ動かさず、こう言ったのである。
その恰好じゃ、警察につかまりますよ。
なんと冷静な青年。こんな状況に驚かないなんて、よっぽど感情の起伏がないのか、エネルギー不足なのか。
「あ、ああ・・・」と言って、更衣室に引き返す爺さん。
ええい、こっちを向くでない!!
うろたえているのは、私だけ。奮発して買った苺ミルクラテをゴミ箱に捨て、夜道をぐったりと帰ってきたのでした。