こんばんは。中国杯の放送を見ながらブログを書いている 種子島ぴーです。
女子部門で、NHK放送かと思うような織田ちゃんの専門的な解説に聞きほれていたら、突然、男子の演技にチェンジ。佐野稔スケート連盟理事の「うん、いいんじゃない」とか「高い、高い、高いですね」とか、私でもできそうな居酒屋解説に変わってしまいました。
「4回転を2本入れるのが"流行り"だけど、1本だけで、きっちり跳ぶのもいいんじゃない」って、すげー無責任なんですけど(笑)
とはいえ、このブログでも密かに応援してる田中刑事選手の、すばらしい復活に感動!! 現れた瞬間から、すべてが引き締まって見えましたね。
さて、中国杯が終わる前に、スケートカナダのメンズ衣装批評byニック・ベルレオスさんを訳してしまわねば(焦)。
Who is ニック・ベルレオスさん?
おっと、その前に、「ニック・ベルレオスさんって誰?」といういつもの疑問が浮かんだ方は、ロステレコム杯の記事および真央ちゃんの衣装を批評した過去記事をご覧ください。
ロステレコム杯メンズPart.1-2
真央ちゃん衣装Part1-3
ニック・ベルレオスさんと振り返る、浅田真央さん歴代衣装/Part.1 - オオナゾコナゾ
ニック・ベルレオスさんと振り返る、浅田真央さん歴代衣装/Part2 - オオナゾコナゾ
ニック・ベルレオスさんと振り返る、浅田真央さん歴代衣装/Part3 - オオナゾコナゾ
何なのあんたたち!!曲も衣装も使いまわしばっかりよ!
ICE STYLE.....SKATE CANADA International 2017 COSTUMES REVIEW: MEN | Nick Verreos
翻訳の内容に関して、ニック・ベルレオスさんは一切の責任を負っておりません。
さて、ニック大先生は、女子シングルの衣装にご立腹ですよ。アシュリー・ワグナーが曲だけでなく、衣装もほぼ同じデザインのものを着ていたり、ケイトリン・オズモンドも、ショートの曲・衣装が前回とまったく同じだったり、全体的に今シーズンは、曲のみならず衣装も使いまわしの選手が多いからなんです。
前回のロステレコム杯に続いて、「デジャブ(既視感)」という言葉が何度も出てきます。
特に、ワグナー選手には辛口コメント。
その反動か、男子には甘口です。
ショーマの衝撃的な演技を強調する衣装
前回、あたしのブログの記事では、スケートカナダ2017の女子の衣装と、「何なのあんたたち、曲も衣装も使いまわしばっかりじゃないの」ってことについて激怒議論したわよね!
でもって・・・、男子の衣装の番なんだけど・・・。喜ばしいことに、男子は女子よりも衣装に対する見識があって、音楽やプログラムの内容をリピートしていたとしても、衣装の使いまわしはしてないの。とにもかくにも、スケートカナダのメンズは、新しい衣装を着てくれたのよ。ふぅ~よかった!
あたしは、日本の宇野昌磨が衣装や舞台映え、芸術性をとても大切にするスケーターだって知ってから、毎シーズン、ショーマが何を着るかを楽しみにしてきたの。ショートプログラムの「四季より冬」byヴィバルディで、彼は上の写真の衣装を着たわ。
あたし、コレ、気に入ったわ。グラディエーションに染めた伸縮性のあるベルベットの衣装は、連なった氷の結晶を模した、美しいビーズの手仕事がなされているの。彼の衝撃的なスケーティングに、完璧なアクセントを添えているわよね。
深く開いたV字の胸元が♥
フリーは、プッチーニの「トゥーランドット」より、ホセ・カレーラス(テノール歌手)の「誰も寝てはならぬ」。ショーマはフリーで、この衣装を着たのよ。ブラックのパンツと(当然でしょ! メンズのパンツはブラックが基本よ)、複雑で凝った作りのブルーのトップスの組み合わせ。
トップスは印象的で、インパクトがあるわ。何が特徴的って、V字型にざっくり深く開いた胸元よ♥(素肌っぽい布で控えめにカバーされているけどさ)。それから、ショーマの首回りと上半身を引き立たせる、金のスパンコールの刺繍。
ショーマってば、ぜーったい、このすばらしいフリーの衣装を気に入っているはずよ。で、ショーマは、こういうパターンの衣装を追求しているの。
「このプログラムだって使いまわしじゃない?」って思ってるでしょ? (今季のフィギュアは、どいつもこいつも使い回しばっかりなのよ!) このトゥーランドットは、2015-2016シーズンと同じよ。でも、はぁ、よかったー!! 衣装は使いまわしじゃなかったわ。
このホリプロのミュージカル「ピーターパン」みたいな衣装が、彼が前回、着ていたものよ。少なくとも、彼は衣装を新調したわ!
タカヒト、ショートもフリーもトゥー・マッチよ。
日本の無良崇人は、この黒と白のアンサンブルで、ショートの「サパテアド(フラメンコ)」を舞ったわ。
ぱっと見、ありふれたブラックのパンツと、すっごくケバケバしい刺繍のされた、レース調のトップス。袖口にヒラヒラを付けて、襟を立てて、クリスタルを付けて・・・それでも足りないと思ったのかしら? フロントに房飾りを付けて、袖のところにガーターベルトみたいなものも付けてるじゃない。
フラメンコ的な要素を入れてるのはわかるわよ。レース、ヒラヒラ、黒と白・・・。でも、とっ散らかっちゃってるわ。
フリーは、アンドリュー・ロイド・ウェバーの「オペラ座の怪人」。
タカヒトは、2014-2015シーズンのプログラムに戻ったの(またしても、”デジャブ”よ)。でも、音楽は違うバージョンよ。ええ、少なくとも、そこは変えてる。そして、この古いけど新しいプログラムは、ほかならぬチャーリー・ホワイト様が振り付けたものなのよ♥。
衣装に関しては、黒と赤のパートに分かれたジャケットなわけだけど、襟の折り返し部分に重たい鋲が散りばめられていて、胸には赤いポケットチーフ、黒と白のミスマッチの手袋・・・。あーた、またやったわね。これじゃ、”やりすぎ衣装”レベルだわ。
「ファントム(怪人)」を表現しようとしたのはわかるわよ。でも、あたしの感覚からすると、どれもこれもちょっと安っぽいわね。最低限、衣装を使いまわしていない点は評価できるんだけど。
これが、彼が以前、「オペラ座の怪人」で着た衣装よ。
これを、もう一度、着たらよかったのに!少なくとも、このときの衣装は、もっと高級そうに見えたわ。(あらやだ、白と黒の手袋ってとこだけは、同じじゃない!)
ちょんまげスタイルで、一躍おしゃれ番長になったブジェジナ
チェコのミハル・ブジェジナは、がらっと変わって、(ああーん!)悩ましい”ちょんまげ”を結った、流行最先端のおしゃれ番長スケーターになったわ。
ショートの曲は、鼓童(和太鼓)のもの。衣装は、クリスタルを散りばめたドラゴンみたいなモチーフのある、体にぴったりした黒と白の衣装よ。
この格好、効いてるわ! まさに、鼓童のパフォーマーの一人に見えるじゃない。
見えまへんけど。チャイナテイストでは・・・
少なくとも、こういう、ふんどし一丁にハチマキって格好じゃなかったわ。
うーん、でも、よくよく考えてみると、「ふんどし一丁にハチマキ」のミハル・ブジェジナもホットかもね。
ふんどし衣装じゃ、減点されますがな
またまた長くなってしまったので、Part2へ持ち越させていただきます。