オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

コバエ拾いに脱臼続出。スケートアメリカ"呪いの氷"

こんばんは。パソコンは壊れるわ、仕事は押すわ、スケートアメリカは見なくちゃいけないわで、ブログの更新が遅れていた 種子島ぴーです。

 

さて、スケートアメリカ、盛り上がってましたね。観客も増えたし、熱狂度合いもすごかった。日本でいうところの羽生選手のように、ネイサン・チェン選手が観客をリンクに連れてきているのでしょうか。

 

ただ、リンクの氷の状態が悪かったのか?  ジャンプに失敗して氷上に手をついたが最後、もれなく脱臼させられていく選手たちを見て、殺人アイスにおびえましたよ。ケガ明けの宮原選手が、転んで手をついたらどうしよう!!って。

 

でも、宮原選手も坂本選手も、氷の状態はまったく問題ないかのように、ぐいんぐいん滑ってましたね。特に、坂本選手のスケーティングは、子守歌になりそうなくらい、気持ちのいいものでした。

 

そして、今回、一番印象に残ったのは、フリーの演技の前にティッシュで虫拾いをさせられたアダム・リッポン。最初は、氷のかけらでも拾っているのかと思いましたよ。でも、虫だったそうです(驚愕)。

テレビ画面では、何を拾っているのかわからなかったので、かなり小さい虫ですよね。コバエの大群でも飛来してきたのでしょうか?

オリンピックに向けた大勝負に集中!! の前に、コバエ探しに集中しろってか? 頭を下げて、目を凝らしてコバエだか小虫だかを拾わされたら、頭くらくらするじゃんねー。しかも、2回もティッシュ渡されて。100歩譲って、リッポンがコバエを引き連れてきた、もしくは、リンクにばらまいたっていうならわかるけど・・・。

 

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黒っぽいので、氷の塊ではなさそう。虫だとしたら、けっこう大きい??

最初の4回転の失敗は、絶対にコバエ拾いのせいだと思う。

 

集中し直して演技を始めたのに、4回転に失敗して肩を脱臼し、ラファエルを見たときのリッポンの表情!!! 自分で肩を入れて演技に戻った冷静さ。でも、演技が終わって悲しそうな表情を見せたリッポン。コバエ拾いを呪ったと思うよ。

 

でも、神様はちゃんと見ててくれたよね。リッポンがグランプリファイナルに進出できたことが、何よりうれしいスケートアメリカでした。

 

そんなスケートアメリカの会場に、新しいネーミングが付けられたらしいです。それは、「呪われた氷」!!

 

 

 

「奇跡の氷」から「呪われた氷」へ

チームUSAのサイトの記事より。

Despite “Cursed Ice,” Nathan Chen, Adam Rippon Win Gold And Silver, Qualify For Grand Prix Final At Skate America

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アダム・リッポンは、フリープログラムの最中に肩を脱臼した。

 

ファンのツイートによると、彼らが滑っていたのは、ハーブ・ブルックス・アリーナの〝呪われた氷〟の上。ここは、1980年のレイクプラシッド冬季オリンピックで、金メダル候補のソ連を破って”氷上の奇跡”を起こした米国アイスホッケーチームの本拠地だ。

(今大会から、「奇跡の氷」が「呪われた氷」になるわけですね)

 

呪われた出来事は、イスラエルのダニエル・サモーヒンが、プログラム中盤で脱臼してリンクを去ったことに始まった。

 

3人後のスケーターであるリッポンは、レフェリーが笛を吹いて彼を審判席に呼び寄せ、演技の前に虫を拾うように言いつけたことで---そうよ、虫よ!!--- フリープログラムの開始が遅れた。

 

28歳の若者は、「演技開始の前に30秒の猶予がもらえるなら、虫を拾ってやるわよ!!」と了承した。で、30秒を与えられた。

 

そのすぐ後、最後の演技者であるネイサン・チェンは、171.76点で、シニアになってからの競技人生最悪の成績を残してしまった。それでもこの試合のフリーでは2番目にいい得点だったが、ネイサンが最後に低い得点を出したのは、シニアの国際大会デビューである2016年のUSクラシック。そのときの168.94点である。

 

チェンは、予定していた5本の4回転ジャンプのうち4本を跳ぼうとしたが、4回転トゥループで転び、4回転フリップで手をついた。

 

米国選手権と四大陸のチャンピオンであるチェンは、「練習では同じようにうまくいかない日もあったが、大会でこんなに苦戦したのは初めてだ」と話した。(中略)

 

リッポンのフリープログラムは、長いキャリアの中で忘れられないものになり下がるだろう。氷上の虫を取り除くために演技が遅れるという、奇妙な経験からスタートしたからである。

「虫で困ってる人がいたら教えてよ。僕、掃除はすっごく得意なんだ」と、後に彼はリポーターたちに(ジョークを)言った。

 

2016年の米国選手権チャンピオンであるリッポンは、滑り始めた途端、最初の4回転ルッツで肩を脱臼してしまった。9月の頭にもやった、古傷だ。彼は、肩をぶんぶん振ると、プログラムの間に肩を元に戻してしまった。

 

「ちょっと歩いて、ラファエルコーチの方を見たんだ。なんていうか、あー、僕はもう28歳なので、競技人生をやり直す時間はないんだよ。だから、すぐに肩を元の位置に戻して、どんなもんかチェックして、残りのプログラムを滑ったんだ」

 

「氷を離れてから、米国スケート連盟会長のSamuel Auxierに言ったんだ。『あなたは僕に岩を投げつけられるし、笛を吹くこともできる。演技の前に僕が掃除しなくちゃならない、虫の大群をばらまくこともできる。でも、最高のスケートができるなら、僕はなんだってするよ。何ものも、目標へと向かう僕を、はばむことはできないんだ』って」

 

 

 

この感動的なコメントは、icenetworkの記事では少し違っています。

"Listen, I'm 28, I have a lot of experience, I have a goal and I'm focused, and literally nothing is going to get in my way," Rippon said. "I'm ready for anything. I told Sam Auxier, our (U.S. Figure Skating) president, that you can throw rocks and bricks and put bugs on the ice -- it doesn't matter. I'm going to do my job, and I'm going to go out there. I'm a fighter, and I'm a warrior."

「ねぇ、僕は28歳でいろんな経験をしてきたんだ。目標があって、それに集中してる。文字通り、何ものも僕の行く手をはばめないんだ。何が起きたって対処できるよ。スケート連盟会長のSamuel Auxierに言ったんだ。『リンクに、岩でもレンガでも虫でも投げてきやがれ。へっちゃらさ。僕はやるべきことをやるだけ。僕はそこに行くよ。闘士であり戦士だからね』って」。

(訳はここまで)

 

私が思うに、クリーニングを命じられたのがアジア系の選手だったら、人種差別論争になっていたのではなかろうか。アメリカには、アジア人のメイドやハウスキーピングが多いので。

 

ゲイであることをカミングアウトしたリッポンに、クリーニングを命じるのもなんか嫌だなぁ。

スケート連盟会長に対するコメントも、何か感じる・・・。もしかして、リッポン、誰かにオリンピック出場を妨害されてるの?? 深読みし過ぎか。頑張れ、リッポン!!!

 Why? なーぜ、私が虫を拾いまーすかぁ?