オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

「ネイサンが優勝の可能性を残しておいてくれたのに!」。宇野昌磨G.P.F.2017フリーNBC系解説翻訳

こんばんは。ハワイで真央ちゃんのホノルルマラソン完走を見届けるより、テレビで昌磨のグランプリファイナルを見る道を選んだ種子島ぴーです。

 

さて、グランプリファイナルSPのキュートな「ペロッ てへっ」で100万人くらいファンの数を増やした後、フリーの「えーっ?」な展開で300万人くらいのフィギュアスケートファンからお叱りを受けた昌磨坊ちゃん。

真凛ちゃんのときと言い、「最近のファンは選手を叱るんだな」と驚いている次第です。

私個人としましては、あの場所であの演技になっちゃったことは、全日本そしてオリンピックに向けた肥やしになると思うので、よかった、よかったって感じです。引き続き元気に応援していきたいと思います。

 

さて、なんだかグダグダだった昌磨対ネイサンの優勝争い。海外の報道も、感動に打ち震えるようなものはあまりなく、「ネイサン・チェン、宇野に辛勝で金メダル」という方向が多かったように思います。

そんなこんなで、とりあえずNBC系 Olympic Channelの解説を聞いてみることに致しましょう。youtubeの映像をお借りします。

師走に付き、ざっくり70パーセント仕上げで訳させていただきます。すみません。

 

 

 

フリー「誰も寝てはならぬ」Olympic Channel解説翻訳

 

オープニングは、一番最近習得した4回転ジャンプです。

おー、4回転ループは、アウトサイドなうえに両足着氷だー。

最初の要素を失敗してから演技を立て直すのは、とても難しい。

 

先ほどのよりずっといい4回転サルコウ。

前半に4回転ジャンプを、まだ3回予定しています。

 

ミスをしてしまった後に、立て直すコツはなんですか。

どうすれば、すぐに演技を軌道に乗せることができるのでしょうか。

 

できるだけ速く、短時間でミスを忘れることだよ。

ゴージャスなトリプルアクセル。

 

ミスを吹っ切ることができれば、この長ーいプログラムを前に進められる。

 

(スピンとステップシークエンスが続く)

 (♪ネッスンドールマー ♪ネッスンドールマー)

 

フリープログラムの後半、ボーナスタイムに突入しました。

まだ、3つの4回転が続きます。

次は4回転フリップ!

4回転フリップぅ~着氷を踏ん張り、最後まで持ちこたえました。

 

両足着氷の4回転トゥ。回転が足りているか、ちょっぴり疑わしい。

 

2つ目の4回転トゥは、3回転半で終わってしまった。

 

難しいジャンプを次々に飛ぶとき、演技が崩れないようにするのはとても難しい。

 

3A+1Lo+3F。(ここでショーマ・ステップ・シークエンス)

4回転よりは簡単な3連続で、がっつりポイントを稼ぎました。

 

(クリムキンイーグル 歓声)

演技終了

 

 

 

 

これは、トップと大接戦になるだろう。優勝するには185点が必要ですが、プログラム後半にたくさんのミスがありました。

ネイサン・チェンが(ミスを連発して優勝の)可能性を残しておいてくれたんだから、彼は冒険を封印するべきだったのに。

 

昨年の世界選手権銀メダリスト、宇野の演技でした。

この3度目のグランプリファイナルでは、過去2回のように3位で終わることは望まれていません。しかし彼は、グランプリファイナルで表彰台を逃したことがなく、過去数年にわたって、とても安定しています。

グランプリシリーズ初戦のスケートカナダでは優勝し、直近のフランス大会では2位でした。

 

スケートカナダでは、彼はノリにノッていて、あのとてつもない点数をたたき出した。

僕らは、彼のエッジのクオリティ、氷を支配する力がどんなに優れているか、すばらしいジャンパーで、すべてを持ったスケーターであることを目にしました。

 

しかし、今回は、半回転近く足りない4回転ループなど、あまりにもミスが多すぎました。

が、すばらしい巻き返しもありました。ビューティフォーな4回転サルコウ、ビューティフォーなトリプルアクセル。

プログラム後半に入ってからの、すばらしい4回転フリップ。ほぼ倒れそうでしたが、右足を低くして着氷しました。

 

しかし、そのあと、プログラムの後半に残しておいた、どちらかといえば余裕だったはずの(彼にとっては)比較的簡単な4回転トゥを両方ともミスしました。

前半にミスした4回転による疲労を何とかしながらプログラムをやり通そうとするのは、とても難しいんです。

見てください。すっごく体勢を低くしているでしょう。体重がアウトサイドに乗りすぎていると思うでしょうが、低くしゃがむことで着氷を成功させました。

 

しかし、後半のジャンプには、審議の余地があるポイントがたくさんあります。

ネイサン・チェンと同様に、大量のテクニカル・スターティング・バリューがあります。しかし、彼を抜かそうとするなら、プログラム後半でこれらのもったいないミスは許されません。

 

 

彼のシーズンベストより30点くらい低くなって、今大会ではネイサン・チェンに敗れそうです。

しかし、プログラム後半のたくさんのジャンプによって、まだ優勝の可能性は残されています。

 

ネイサン・チェンが、2009年のエヴァン・ライサチェク以来初のアメリカ人男子のグランプリファイナル優勝者になろうとしています。

ライサチェクがグランプリファイナルで優勝し、オリンピックでも金メダルを取ったのは、同じオリンピックシーズンです。

ネイサン・チェンが、今シーズン無敗を維持しようとしています。

しかし、宇野昌磨も、彼が生まれ、現在もトレーニングをしているホームタウンで、グランプリファイナル初優勝を遂げようとしています。

 

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ネイサンのピースがカットイン!!

この男は、アメリカのネイサン・チェン。宇野のスコアが出るのを待っています。

もう一度言いますと、宇野がネイサン・チェンを倒すには、185.01点が必要です。

シーズンベストは、214.97。

 

彼は184.5点。2位。わずかに点が足りません。そして、トータルでチェンに続く2位に終わりました。

チェンは、グランプリファイナル初優勝で、今シーズン不敗でした。

---以上です。