こんばんは。明日から仕事でブルーな種子島ぴーです。
さて、海の向こうアメリカでは、オリンピックを賭けたフィギュアスケートの戦いが白熱中。
女子は、今シーズン勢いのあった若手のブラディ・テネルが、ショート終わって第一位。4年前の不透明な選考で涙をのんだ長洲未来選手がトリプルアクセルに挑戦して第2位。
そして、アシュリー・ワグナー姐さんがまさかの5位。
「NBCスポーツ」の気になる部分だけを、ざっくり抜粋翻訳しました。
ブラデイ・テネルがショート1位。ワグナー危うし。
ライジング・スター ブラディ・テネルは、73.79点で全米選手権の女子ショート歴代最高点を更新し、オリンピック行きを手中にしそうです。
アシュリー・ワグナーは、さえない5位で、平昌オリンピックに参加する3人の女性を決定する金曜のフリースケートに臨みます。しかし、彼女は満足しているようです。
「今シーズンずっと、このプログラムに苦しめられてきました」。ワーグナーは、「これが最後の全米選手権になるかもしれない」と付け加えたうえで、続けました。
「私はフリープログラムが得意な選手です。フリーで点数を稼ぎます。だから、挽回できないほど離された点数ではありません」
テネルとワグナーの間には、2010年のオリンピック選手長洲未来、2017年の全米女王カレン・チェン、サプライズを見せたアンジェラ・ウォンがいます、
この順位がフリーの後も変わらないのであれば、ワグナーが順位が上の選手を差し置いてオリンピックに出るには、またしても選考委員会に頼る必要があります。(皮肉っぽいですね)
ワーグナーは2014年の全米選手権で4位でしたが、3位だった長洲未来を差し置いて出場枠3人の中に入りました。選考委員会は、全米の成績だけでなく、昨年の競技会の成績も考慮します、
テネルは、2015年の全米ジュニアチャンピオンで、国際大会で今シーズンの米国女子ベスト1、2の得点をたたき出し、ランキングも最高の6位でした。
彼女が、全米選手権で機会をとらえることができるかいなかという懸念もありましたが、再びやってのけました。すべてのジャンプをクリーンに決め、3つのうち2つを、10パーセントのボーナスが付く後半に跳んだのです。
2010年のオリンピックで4位だった長洲未来は、2008年に14歳で全米で優勝して以来のタイトル奪還を目指します。
今シーズンはトリプルアクセルを加えて、トーニャ・ハーディング、キミー・マイズナーに続いて、米国女子でトリプルアクセルを跳んだ3人目になりました。
ショートのトリプルアクセルは成功とは言えませんでしたが、ジャンプ自体は認められました。長洲とテネルの点数は、どちらも昨年の全米でカレン・チェンが出した点数を上回りました。
金曜日に表彰台に乗ることができれば、長洲未来は冬季オリンピックに出場できるでしょう。4年前は、表彰台に乗ったにもかかわらず、オリンピックへの出場がかなわなかったが。(記事抜粋ここまで)
2度目はいかんよ!!
長洲未来選手、人生のかかった大一番に、果敢にトリプルアクセルに挑戦。着氷は乱れたものの、認定されました。
この場面で、決して成功率の高くないトリプルアクセルに挑戦した未来ちゃん、ほんとに〝漢〟でごわす!! そして、トリプルアクセルを認定した審判団も偉い。4年前のつぐないをしてくだせぇまし!!
そして、スケート・アメリカのフリーを棄権し、「全米では必ず優勝してみせるから見ててちょうだい」と自信をのぞかせていたワグナー選手は、まさかの5位。
いっても、コンビネーションジャンプの二つ目が乱れたものの、大失敗という感じではありませんでした。全日本と同じで、ショートはジャンプを一つでもミスしたら、さようなら~という感じの厳しい戦いです。
4年前の全米でも調子を落として表彰台に上れず、号泣していたワーグナー選手。3位だった長洲未来選手を押しのけての3枠目にイン!! 物議をかもしました。
未来ちゃんがアジア系ということで、人種差別ではないかという話にもなりました。アメリカフィギュアスケート界は、マーケットを盛り上げるために、アメリカアメリカしたスター選手が欲しかったと言われています。ゴールド選手もいましたけどね。
悔し涙でぐしゃぐしゃになった未来ちゃんの顔を、私は忘れませんぜ。
今度、また未来ちゃんより下の順位のワグナー姐さんが、「足首のケガが完治したら、もっと得点が伸びるはず」なんて理由で選ばれたら、暴動が起きますね、きっと。2度やったらあきまへんで、アメリカ選考委員会。
怖いのは、フリーでぐんぐん点を伸ばして、未来ちゃんより上の順位になること。
祈るしかない。未来ちゃん、フリーも頑張れ!!
そして、トップのテネルは、これはまぐれではなく本物でしょう。公式練習でも、ジャンプのミスがまったくなかったそう。ジャンプがシャープでクリーン。
「オリンピックのことは一切考えずに、演技に集中した」そうです。
ただ、にこやかに滑る音楽が韓国映画の「ブラザーフッド」でして、この表現をどう解釈したらいいのか、私にはわかりません。
ただ、順当に行けば優勝しそう。新聞に「米国の坂本花織」って書かれそう(笑)