オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

リッポンの涙&どうなる米国男子オリンピック選考の行くえ?!

アダム・リッポン、今回も全米で大失敗

こんばんは。全米選手権男子の結果に、しょんぼりの種子島ぴーです。

 

全米選手権フリーを終えて、アダム・リッポンがまさかの4位。

4位だからまだよかったものの、演技が終了した時点では、9位くらいになってしまうのではないかと思うくらい、致命的なジャンプミスが2つと冒頭4回転の失敗。4回転で転んだ時にふくらはぎでも痛めたのか、スピードもなく、疲れているように見えました。

 

演技が終了したときには、何かを悟ったように3次元空間を見るような瞳をしてましたよ。解説者も「これですべてが終わった」と。(結果的にはまだ、終わっていないと思うけど)。

 

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なぜか4位まで表彰するアメリカン表彰式では、リッポンの目に涙が・・・

客席に手を振る様子は、この場を最後に引退を決意したかのような雰囲気でした。

 

お久しぶりのロス・マイナーが爆発演技

一方、(たぶん)全米選手権をラスト演技と考えていたかのようなロス・マイナー。

正直、「懐かしい」と思ってしまったくらい、表彰台から遠ざかっていたロスですが、会場に歓声を催促したり、これを最後とアイスショーのようにノリノリでした。

 

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しかも、4回転、トリプルアクセル、コンビネーションと、すべてのジャンプを決めに決めて、ショート5位から2位へ大ジャ~ンプ。本人もびっくりの表彰台に上がってしまいました。もしかして、引退どころか、オリンピックに出てしまうのか??

 

そして、ジェイソン・ブラウンもこれまた致命的なジャンプミスが続き、冒頭の4回転を失敗してリンクのキワまで到達。連続3回転やトリプルアクセルなど、得点源のジャンプをことごとく失敗して、トータル6位に終わってしまいました。

 

選考会は大荒れ(を期待)

私はまだ、アダム・リッポンがオリンピック代表に選ばれる可能性は残っていると思います。「全米選手権での一発選考ではない」というルールからすると、ロス・マイナーは選ばれないかもしれません。

 

世界ランキングでいえば、ネイサン5位、ジェイソン9位、リッポン10位、マックス・アーロン14位、ヴィンセント・チョウ22位、グラント・ホッホスタイン28位、アレクセイ・クラスノジョン32位、イバン・パブロフ36位、ロス・マイナー38位。

 

2位になっても選ばれないのはひどい気もしますが、世界ランキング38位は、全米9位です。選ばれれば、リッポンとジェイソンのこれまでの結果がゼロ評価になってしまうので、それもどうかと。ロス・マイナーが選ばれるには、1位になるしか道はなかった気がします。

 

そんなわけで、商業的にもリッポンは選ばれる気がしますが、どうかな? お願いしますよ。

 

3位のヴィンセント・チョウをはずす理由はなさそう

ヴィンセントは昨年の全米で銀メダル。今回は銅メダル。これは大きい。

さらに、フリーの演技の内容がすばらしかった。4回転を5本跳んでいるし、手を上げての連続三回転ジャンプもキレキレに決めて、4回転1本の転倒や回転不足はあったものの、世界と戦える感は十分。

スタンディング・オヴェーションもすさまじく、私はネイサン・チェンより演技全体として引き付けられるものがありました。

 

私の予想は、ネイサン、ヴィンセント、リッポン。

さて、どうなるでしょうか。

 

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もう一つの懸案事項について

えー、さて、もう一つの重大懸案事項であるネイサン・チェンの衣装問題(笑)。

ショートに続いて、フリーの衣装も新しいものにチェンジ!! それがこちら・・・

 

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あれ、えーと、ショートと同じ衣装かな? 

違う? どこが? 30秒以内に間違い探しをお願いします。

(ショート)

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(フリー)

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いやー、この男の頑固一徹ぶりには頭が下がります。

結局、「ショートとフリーの衣装をほぼ同じにして、内なる表現力だけで演じ分ける」というのが今シーズンのテーマだったんですね(勝手な解釈です)。

 

この衣装のデザインは、ヴェラ・ウォン氏。日本では、華やかなウェディングドレスで有名ですが、どうすればこのようなデザインになるのでしょうか?

 

もしかすると、大事な全米選手権のためにコンプレッションウェアを用意したのではないかと思うほどです。コンプレッションウェアっていうのは、筋肉の動きをサポートしたりケガを予防したりする、アスリートが最近よく来ているウェアです。

 

コンプレッションウェア 3点セット 長袖シャツ スポーツ トレーニング ブラック M

 

ショートの「ネメシス」は、ヘアスタイルが角刈りからロン毛風になれば、いい感じになる可能性はあると思います。でも、毛沢東のバレエダンサーというテーマが、なぜこの衣装になるのかはわからない。たぶん、外側の装飾をそぎ落とし、内面の葛藤をえぐり出すといった意味があるのではないかと推察するのですが、この衣装で4回転をバンバン決めていく様子は、機械的に感じられてしまいました。

 

そして、トータル315点越えのビッグな点数が出た瞬間も、教え子アシュリー・ワグナーの落選、はたまたアダム・リッポンの演技にショックを受けたのか、喜びを爆発させないアルトゥニアンコーチの様子が印象的。

 

さて、盤石なネイサンは決まりとして、残り二枠はどうなるでしょうか?