オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ユースオリンピックの星、宇野昌磨インタビュー翻訳。

こんばんは。暖かな日差しに、食欲全開の種子島ぴーです。 

さて、オリンピック期間中に、さまざまなインタビューを受けたであろう宇野昌磨選手。変わったところで、ユースオリンピック運営委員会(?)のインタビュー記事がありました。

 

ユースオリンピックというのは、14歳~18歳の選手が出場できるオリンピックで、夏と冬に開催。フィギュアスケート競技に関しては、ペアおよびアイスダンスの男性選手は15~18歳。それ以外は15~16歳の選手に出場権があります。

 

スポーツ・文化・教育が一体となったイベントということで、教育の場でもあるわけですね。で、そのユースオリンピックを経験した選手がオリンピックで活躍するということは、運営委員会としても非常に喜ばしいことであり、成果をアピールする機会でもあるわけです。

 

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ということで、団体戦を終えた昌磨に、「ユースオリンピックでの経験がいかに競技人生に役立っているか」をインタビューしています。

 
普通のインタビューとは質問内容もちょっと違って興味深いので、このブログをお読みになっている若いフィギュアスケーターたちのために、訳してみることにしました。って、そんな読者はいねーでしょうな。

 

ユースオリンピックの星、宇野昌磨インタビュー翻訳


金メダルを目指せ:ユースオリンピック出身の宇野昌磨、平昌オリンピックのメダル候補に

 

オーストリアのインスブルックで2012年に開かれた冬季ユースオリンピック(YOG)で、2つのメダルを獲得した日本のフィギュアスケーター宇野昌磨。以来、彼は、ジュニア世界選手権とアジア冬季オリンピックで王冠に輝き、世界選手権の銀メダリストにもなりました


注)YOGで昌磨は、男子シングルで銀メダル、チーム戦で金メダルを取っています。チーム戦は、違う国の選手と一緒に男子、女子、ペアでチームを組みます。すばらしい経験ですね。アメリカのジョーダン・バウ、ベラルーシのエフゲニア・タカシェンカ&ユーリ・フリツキと一つのチームでした。

 

フィギュアスケート団体戦で、103.25というすばらしい点数で男子のトップに立ち、日本を第5位に導く主役となった20歳の宇野昌磨は、今や男子シングルのメダル候補の中にいます。

さぁ、宇野昌磨さんに、YOGでの経験が、これまでのキャリアにどのように役立っているか聞いてみましょう

 

Q.2012年インスブルック大会での思い出はありますか?

ユースオリンピックで覚えていることの一つは、キャリアでいうと、「いつまでも〝ユース〟に留まれないな」と感じたことです。でも、とても良い経験でしたし、将来的にこの経験が、自分にいい影響を与え続けてくれるだろうと思いました。

 

Q.メダルを取ったことは、あなたのキャリアにどんな影響がありましたか?

結果がどうというよりも、普段、自分がやっているのとはトレーニングの環境が全然違ったので、多くのことを学びました。

いつもは、何時間も練習しているのですが、あの競技会では、自分がやりたいだけ練習するというわけにはいかなかったので、それに適応する必要がありました。成功するためにオーバーワークで練習しすぎる必要はないと学んだので、あの経験は今日、活かされていると思います。「一日に、5時間も6時間も練習する必要はない」。それが、一番記憶に刻まれていることです。

 

Q.オリンピックを目指す人たちにとって、YOGはためになると思いますか?

僕にとっては、とても楽しい経験でした。オリンピックに出たいと思っているアスリートにとっては、とてもよい準備になると思います。 

 

Q.2015年にジュニア世界選手権のタイトルを取った後、エリート選手として変化はありましたか?

ノービスからジュニアに移る時は、ちょっとしんどかったです。ノービスのときは気ままにやっていましたが、ジュニアに上がったら、他の選手ができるジャンプで跳べないものもあって、それがフラストレーションになりました。

最初は大変な経験だと思いましたが、経験することがいい経験になるというか、いかにそういった問題に耐えて、対処して前進するかです。

ジュニアのときは、体がまだ出来あがっていないので、跳びたいジャンプすべてが跳べないこともあります。だけど、我慢して、シニアレベルの選手たちがやっていることを気にしないことです

 

Q.挫折しそうになったこと、自分を確立した転機はありましたか?

ランクを変えたとき、あらゆることが、本当に本当にめまぐるしく変化しました。ジュニアのキャリアでは、苦しんだ期間が長かったです。トリプルアクセルに苦戦したし、他の選手たちのように4回転が跳べませんでしたから。

でも、初めて4回転トゥループを跳んだ時、すべてが変わったんです。苦労や心配は消え去りました。自信のようなものが生まれたんです。何がどう変わるかなんて、わからないものですよ。

 

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Q.競技会では、精神面はどのように重要ですか?

精神面については、僕はまだ学んでいる最中です。ジュニアの選手なら失うものはないので、頑張るのみです。シニアレベルになると、いろいろな障害も出てきます。障害にぶち当たったとき、どう対処するかを学ぶでしょう。考えすぎずに、その瞬間にベストな解決方法を見つけなくてはいけません。

 

Q.この平昌オリンピックでは、すでに団体戦を戦って、男子シングルで1位でしたね。ご自分の演技のどんなところが良かったと思いますか?

冬季オリンピックに出るのは初めてなので、不安を感じると思っていました。でも、思ったより緊張しませんでした。団体戦の演技では、4回転フリップで失敗するだろうなぁと思って、実際に失敗した。でも、それをすぐに忘れて、演技を続けることができました。オリンピックでベストを尽くすことが出来て、とてもうれしいです。

 

記事には当時のビデオが挿入されています。

https://www.youtube.com/watch?v=zMdvSKomGWs

1分20秒あたりの昌磨に対するコメント》
日本の宇野昌磨は、ショートで6位でしたが、この美しい3回転ルッツで演技の幕を開けました。彼のジャンプ能力が優れていることは、疑いようもありません。ここで、3回転フリップも跳びました。さらに芸術面では、驚異的なコンビネーションスピンも披露。ショートの6位から表彰台に駆け上がるに十分な演技でした。1位は中国のハン・ヤン。2位には、日本の宇野昌磨が飛び込んできました

 

ミニ昌磨インタビューコメント(この頃はまだ、インタビュアーの怖いおじさんの目を見て話せず)

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「あのぅ、初めてのユースオリンピックでぇ、2位とぉ言うぅ成績を取れると思わなかったのでぇ、とてもうれしいです」(すいません。英語がかぶってて聞き取りにくいので、ややテキトーです)