こんばんは。ライトアップされた桜を見上げながら歩いていて、自転車に引かれそうになった種子島ぴーです。危うく桜と一緒に散るところでした。
さて、感動的だった宇野昌磨選手の世界選手権フリー。ブリティッシュ・ユーロの実況を翻訳したいと思っていたのですが、例のごとく、youtubeが削除されて砂嵐状態に。しかし、こんなこともあろうかと、音声だけ録音しておいたので(笑)、静止画像を交えながら、超訳でお届けしたいと思います。
何度テープを聞いても、わからないところはわからないので、あくまで超訳ということでお願いします。
デイリーモーションからの映像リンク貼らせていただきます。
世界選手権2018フリー、ブリティッシュ・ユーロ実況超訳
・・・3日前、彼はスケートリンクから、運ばれて行きました。
状況がすべて明らかになっているわけではありません。
我々が知っているのは、足首に怪我をしているということだけで、
どれほど深刻なのか、本当のところは彼にしか分かりません。
彼は、プログラムを変更しています。
2、3日前のショートプログラムには、4回転を2本入れられませんでした。
ショートで4回転を跳べなかった人が、2日後に何ができるというのでしょうか。
さあ、ショート第5位、宇野昌磨の演技です。
銀メダリストです。昨年の。
4本の4回転が予定されています。
ここで4回転ループ。ぅおぅ。ひどい転倒です。
平昌のフリーでも、(最初の4回転で)よく似た転倒がありましたが、
それでも銀メダルを取っています。
メダルを取るには、ここからパーフェクトに滑る必要があります。
ここで4回転フリップです。ノー(がっかりした声で)
試合に出場するべきではないと考えているファンがいることも知っています。
正直なところ・・・その考えに同意します。
えぇ、試合に出ることで、足首にさらなるダメージを受けてほしくありませんから。
(フライング・キャメル)
彼は、すばらしいヤツなんです。(しみじみと)
(ステップシークエンス 解説もしばし見入る。ヴァイオリンの弦も泣いているかのよう)
(ここで、音が柔らかに変わり、会場の雰囲気もふんわりとなる)
(ネッスン・ド~ルマー♪ ネッスン・ド~ルマー♪)
大技の詰まったプログラム後半で挽回です。
ぉうっ トリプルアクセルは、両足着氷になってしまった。
いつもの彼らしくありませんが、我々はその理由が分かっています。
4回転で3度目の転倒。
このような彼を見るのは、つらいです。
(会場からやさしくも熱い拍手が沸き起こる。音楽は、天使に導かれるようなコーラス部へ)
(4回転トゥーループ+2回転トゥループ)
おぉー、よくやった! 遂に、4回転を成功させました。
(ワーワー♪)
オッホッホゥ
Ha!プログラムを変更したのが、功を奏しています。
トリプルアクセル、ループ、トリプルフリップ。
(魂の3回転サルコウ+3回転トゥループ)
(♪ワーワー ♪ワーワー 怒涛のような喝采が会場を包む)
お聞きください、人々の歓声を。
(苦しそうな表情で、最後の力を振り絞ってクリムキン・イーグル。
歓声、喝采、悲鳴が入り混じる中、渾身のスピン)
(足の痛みで長時間フィニッシュを決められない昌磨)
まさに、驚異的でした。
宇野昌磨がこの3年間に成し遂げたことは、スケーターとして素晴らしいだけでなく、すばらしい人となりがあってこそです。
後半の演技で、彼は、息を吹き返しました。それでも、表彰台には届かないでしょう。
彼がこんなふうに3度も転倒するのを見るのは、気分がいいことではありません。しかし、まだ・・・彼自身ではなく他の人の点数によっては、一縷の望みがあります。
この涙です。
氷上でのとてつもない存在感に、驚かされました。「誰も寝てはならぬ」は、フィギュアスケートでは、数え切れないくらい使われてきた音楽です。一般的に、プログラムに技術が伴わないと、音楽の盛り上がりの部分が平坦なものになってしまうのですが、どういうわけか彼(笑)、3度のものすごい転倒の後に、見せ場を創り出したのよ、最後に。
イエス!
それって、すごいことだわ。こんなことができるスケーターは、そんなにいないと思います。
(ビデオを見ながら)この転倒は回転は足りていますが、大きな転倒でした。
これは、最初の4回転ループ。
これは、ステップアウトした最初のトリプルアクセル。ものすごーく難しいスプレッドイーグルからの入りです。
サイモン、4回転がどれほど体に負担を与えるかわかりますよね。
3回転ジャンプはOKなのに、4回転のレベルになると、跳べないんです。
イエース。最後の4回転は、なんとか跳んだね。
回転は十分でした。でも、4回転が、どれほどの負荷を関節に与えることか。
もし足首なら、ぐしゃっと衝撃がかかります。
問題は足首のようだね。シーズン中ずっと、問題を抱えていた。
聞いたところによると、オリンピックの後でスケート靴を変えたそうです。
シーズン途中に変えるのは、悪夢よね。そうするしかなかったとしても。
それが、足首に当たって炎症を引き起こし、両方のプログラムを滑ったことで、
彼が痛がっている様子を見せていないことが救いね。
あれだけのミスをしたことを考えれば、彼が得たテクニカルスコアは驚きだね。
でも、彼は並はずれた人だから。
179.51。フリーでは1位です。ということは、総合1位です。
まだ4人スケーターを残しています。
4人全員が、彼よりも上にいくと思います。
しかし、現時点では、ショーマ・ウノが一位です。
(終了)
すみません。いつの日か、きちんとヒアリングし直すかもしれませんが、本日はこの程度でお休みなさい。