オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

「スターズ・オン・アイス2018」備忘録~かわいい宇野昌磨とか怪人プル様とか。

こんばんは。「スターズ・オン・アイス2018」4月8日(日曜)昼の部を堪能してきた種子島ぴーです。

 

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オリンピック・イヤーを駆け抜けたトップスケーターたちによる演技は、レベルが高くて見ごたえ十分。チケット代が安く感じられるほどでした。

じっくりご報告したいところではありますが、昨年の「The Ice」の備忘録がパート4まで続いた反省を踏まえて、お気に入りの演技だけを振り返ってみたいと思います。

 

プログラム構成覚書

会場の暗闇の中でメモったので、違っていたらすいません。

 

[第一部]

  1. グループナンバー「Raise Your Glass」
  2. 紀平梨花 「シンフォニー」
  3. 木原龍一&須崎海羽 「ユーリ!!! on ICE」
  4. 坂本花織 「ザ・アーティスト」
  5. 田中刑事 「椿姫」
  6. 村元哉中&クリス・リード 「戦場のメリークリスマス」
  7. グループナンバーbyメンズ「Feel It Still」
  8. エフゲニア・メドベージェワ 「ビューティフル」
  9. 織田信成 「ナット・キング・コール」メドレー
  10. 三原舞依 「La Califfa」
  11. メーガン・デュハメル&エリック・ラドフォード 「Be Mine」
  12. ケイトリン・オズモンド 「I love It」

[第二部]

  1. 本田真凛 「I Really Like You」
  2. パトリック・チャン 「December,1963」
  3. 樋口新葉 「ハレルヤ」
  4. グループナンバーbyレディース「ドリーム 」
  5. ハビエル・フェルナンデス 「Love in paris」
  6. 宮原知子「マダム・バタフライ」
  7. 宇野昌磨「This Town」
  8. ザギトワ 「アフロ・ブルー」
  9. テッサ・バーチュ&スコット・モイア「ムーラン・ルージュ」
  10. プルシェンコ 「タンゴ・アモーレ」
  11. エンディング「You Will Be Found」

 

大満足プログラムのほんの一部

 

何度でも見たい!メンズチームの「Feel It Still」

一番、わくわくしたのは、宇野昌磨、ハビエル・フェルナンデス、スコット・モイア、パトリック・チャン、エリック・ラドフォードの5人が、60年代風のコテコテ原色衣装で踊る楽しい「Feel It Still」。ジェフリー・バトルの振り付けによる、小粋なナンバーとなっております。

 

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スコット・モイアとエリック・ラドフォードは、いつもペアで演技をしているせいか、人と動きを合わせるのは得意な様子。チーム全体に目を配りながらも、余裕で自分を表現していました。


パトリックとハビは、肩の力が抜けて、とっても楽しそう。競技からの引退を見据えているからか、解放感いっぱいです。


そして、約1名、「前の人についていけば、だいたい合っている」方式を採用している男を発見!! そう、それは、おひさま昌磨。楽しそうながら、時折、横の人の動きをチラチラ見て動いています。


しかし、千秋楽ということもあり、動きのシンクロ率は高し。メンバーの技術レベルが合っているせいか、安定感がありました。


途中、「急いで、急いでー」って感じで、昌磨が必死に走って4人に追いついたところで、話題のトンネル~♪

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写真Sportsnavi様。撮影は坂本清氏。こんな瞬間をとらえるなんて、天才ですね!!

昌磨が4人の脚の間をつる~んと滑り抜けていきました。昌磨かわいー。かわいー。かわいーとしか言いようがないな、困ったことに(笑)


例によって、昌磨だけをガン見していたので、他のメンバーまで視線が移動できず(笑)。テサ&モエファンの夫に、「今、スコット出てたよね?」と言われても、「あー、どうかな。パトリック・チャンはいたけど」状態。一回では見切れないから、2回はやってほしかった(笑)。テレビ放送では、録画必至です!!

 

イントロから超かっこいいデュハメル&ラドフォードの「Be Mine」

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写真Sportsnavi様。撮影:坂本清氏。

イントロが流れた瞬間から、かっこ良さ満点のお2人。競技会と同じくらい気合が入りながらも、アクロバティックな見せ場をふんだんに盛り込んだプログラムは、アイスショーの演目としては最強ではないでしょうか。


スロージャンプ+女性単独+2人でソロジャンプ・・・の3連続ジャンプやアクロバティックなリフトの数々、危険がいっぱいのデススパイラル等々、わくわく感が途切れることはありませんでした。 

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メーガン姐さんの腹筋、背筋を存分に生かした技の数々。

 

田中刑事はやっぱり素敵「椿姫」

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いい!! 田中刑事選手は、生で見ると、動きの大きさや美しさが際立ちます。「椿姫」は、フェリーニメドレーの前に試合で滑っていたものですが、衣装も曲も、こういうノーブルなものが似合いますよね。


以前よりも、腕の使い方が別人のように上手くなっていて、バレエ団のソリストになれそうな、風格と美ポジション。2年前より、手の長さが20センチほど伸びていました(イメージです)。

また、競技会でもオペラで滑ってほしいな~。

 

オリンピックの感動アゲイン!テサモエ「ムーラン・ルージュ」

うぉー、ラッキーなことに、テサモエがこの日の演目に「ムーラン・ルージュ」を選んでくれました。目の前で見られるなんて!!

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これは、平昌オリンピックのときのものです。

もちろん、オリンピックの時と同じ緊張感やオーラはなかったのですが、ずば抜けてゴージャス。100万回くらい練習して体に演技が染みついているのか、一瞬、集中力が欠けたかと思った次の瞬間には、妖艶で狂おしい表情を作ってテッサ姐さんの顔を手で包み込むスコット兄さん(笑)。

2人の「ムーラン・ルージュ」が見られるなんて、来てよかったよー。

昌磨の「トゥース!」が光った「This Town」

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撮影:坂本清氏。横浜の衣装はブルー(かな)。

この日の昌磨のプログラムは「This Town」。本当は、「トゥーランドット」を見たかった。以前、このブログでも取り上げた「This Town」。去って行った恋人を思いながら、古い田舎町をさまよう若者が乗り移ったかのような昌磨を、双眼鏡でガン見(笑)。

 

演技の細部が進化していました。「Everything comes back to you.(すべてが君につながっていくんだ)」の「you」で、客席に伸ばした手に込められた感情の豊かなこと!!

昌磨が手を差し伸べた先にいた女性、失神してませんでしたか? してない? なるほど、プル様のファンね。了解。

 

さらに、「only truth=オンリー・トゥルース」の「トゥルース」で人さし指を立てるオンリー・ワン・ポーズが、いつにも増してピタッと静止して力強くキメ!!

ナイル・ホーランの「トゥルース」のthの発音がはっきりくっきりしていたので、オードリー春日の「トゥース」が頭をよぎりました(すみません)。

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この写真はスケート・カナダ。


で、ですね、あまりにも昌磨を見ることに集中していたために、私はすぐ近くで起きていた悲劇に、まったく気付いていなかった。なんと、夫が隣で、足がつってもがいていたそうなんです。しかし、「今、助けを求めても相手にされないだろう」と、独り痛みに耐えていたそう。賢明な判断に拍手(笑)。

 

日本女子の次世代選手揃い踏み

今回のショーでは、紀平梨花「シンフォニー」、坂本花織 「ザ・アーティスト」、三原舞依 「La Califfa」、宮原知子「マダム・バタフライ」、本田真凛 「I Really Like You」、樋口新葉 「ハレルヤ」と、日本女子の次の時代を担う6名が揃い踏み。

ライバル意識が働いたのかどうかはわかりませんが、競技会のように気合の入った演技を見せてくれました。

 

紀平選手は、冒頭でいきなりのトリプルアクセル。あまりにも軽々と跳ぶので、トリプルだったかダブルだったか、判断がつかないくらいでした。もちろん、コンビネーションも跳びましたよ。私は、紀平選手の伸びやかで美しい動きが好きなので、「次の時代はこの人が引っ張っていくんだろうなぁ」と思いながら見ていました。

 

坂本選手の「ザ・アーティスト」は、以前のSP。ブロードウェイの舞台で、力強く踊るダンサーのイメージが浮かんでくるプログラムです。繊細というよりもダイナミックな坂本選手の特長を、とてもよく活かしていると思いました。

三原選手の「La Califfa」は、ほんとーーにきれい。氷の上の妖精みたいでした。しかも、5連続ジャンプを跳んで、来シーズンに向けた強いメッセージも受け取りましたよ。

宮原選手の「マダム・バタフライ」は、オリンピックとは一部音楽を変えていましたが、ジャンプやコリオの細部まで演じる姿は、競技会さながら。白い衣装が、きらきらしてとてもきれいでした。アイスショーで、こういう演技が見られるのは幸せです。

 

本田選手は、演目のチョイスが悪かったのか、他の5人との差が開いてしまった印象。第一部の最後にケイトリンが出て、ノリノリで爆発的な「I love It」を見せた後、休憩をはさんだ第二部のトップが真凛ちゃん。衣装や曲のイメージがかぶる真凛ちゃんの「I Really Like You」が、アイドルの演技みたいに見えてしまいました。いつものようなオーラもなく、元気がなかったのかな。アメリカで頑張って巻き返してほしいです。

 

樋口選手の「ハレルヤ」は、世界選手権に引き続き、感情がぐっと込められていて見ごたえがありました。フジテレビの放送では、棒読みコメントに妨害されてしまったので、見られてよかった!!

 

全体的に、みなさんジャンプをバンバン跳んで、気合の入った演技を見せてくれました。2018-2019シーズンの戦いは、すでにスタートしているのかも!?

 

すべての記憶を吹き飛ばす皇帝の「タンゴ・アモーレ」

と、ここまでショーを楽しんできたところで、満を持して登場したのは、皇帝プルシェンコ。

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撮影:坂本清氏


演じますは、「タンゴ・アモーレ」!! ・・・って、言っときますけど、タンゴ感ゼロです(笑)。タンゴというより、闇の魔王。ワッハッハッハという感じで、まずは最前列の女性に、一輪のバラを手渡します。

と、リンクの壁が厚いのか、客席までが予想外に離れていたのか、バラが相手に届かない(焦)。

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なんとかウォーっと届いたところで、曲がスタート。プル様が腰を、くねっ、くねっと回すと、「キャー」と悲鳴が!! あっちで、くねっ(キャー)。こっちで、くねっ(キャー)。プル様が近付くと、催眠術にでもかけられたかのように、ピコッピコッと旗を掲げる方々。なんか昭和の歌謡ショーを思い出す。


そして、なんか、プル様、デカイ。ものすごくデカイ!! 身長が3メートルぐらいあったと思う(あくまでもイメージです)。リンクが狭すぎて、客席まで飛び出してきそうだったな。途中、何度か火を噴いていたかも(あくまでもイメージです)。


そして、くねっ(キャー)、くねっ(キャー)を聞いているうちに、すべての記憶が失われていって、我に返ったのは、リンクを去るプル様が観客に投げキッス&お色気ポーズをかましている時だった。

 

そういうわけで、他にも素敵なプログラムはいろいろあったのですが、プル様に記憶を破壊されてしまったので、再起動したらまた書きます。