オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

これはびっくり。中国の審判2名が資格停止に。

ISUが中国の審判を資格停止処分に。

こんばんは。種子島ぴーです。

3か月前の記事が、なぜかランキングの上位に上がってきたなーと思ったら、「中国の審判が資格停止処分を受けた」というニュースのせいですね。 

www.tanegashimapi.com

 

大した処分はないと思っていましたが、ありましたね。

しかも、1人の審判ではなく2人も。

NBCスポーツによれば、中国の審判チェン女史は、

男子シングルの試合で、ボーヤン・ジンに「一番高い出来栄え点」と金メダルを取った羽生に続く「2番目に高いプログラム・コンポーネンツ・スコア」を付けた。

「中国選手を贔屓し、中国選手の最大のライバルに偏見のある点数を付けたという証拠がある」と、ISUの報告書は記している。「彼女の採点は、まったくもって非現実的だ」

これによって、チェン女史は2年間の資格停止。北京オリンピックでの審判も禁じられています。自国開催なのに、中国フィギュア界の大物の一人が審判できない。これは、痛いですね。

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しかし、ISUは「証拠をつかんだ」と。なるほど。ISUの報告書に添えられたスコア表を見ながら、彼女の奮闘ぶりを振り返ってみましょう。

この振り返りには何の根拠もなく、私がISUのリポートを見ながら空想したものです。

 

男子シングルでの不正疑惑

チェン女史は、ジャッジテーブル「J7」にスタンバイ。

 

SPが終わって、1位羽生、2位フェルナンデス、3位宇野、4位ボーヤン、5位アリエフ。

 

ショートの時点で、下げターゲットは完全にショーマ・ウノ。

この採点でも疑惑が指摘されています。ジャッジ「9」がチェン女史。

彼女は、中国選手ボーヤン・ジンに、トータル20点のGOEを付けた。6つの要素に、+3の加点をしたが、他の審判は誰もそんな点数を付けていない。

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しかし、処罰されるとは思わなかったのでしょう。フリーの採点でも頑張ります。

 

ジャパニーズ宇野とスパニッシュ フェルナンデスを抑えれば、私の天天がメダルを取れるわ。気合入れて行こう。

 

まずは、メダルの可能性がなくなったと思われたネイサン・チェンが、驚異の演技でフリー巻き返しをはかる。

 

ま、まずい。すばらしい演技だわ。上位組が失敗したら、銅メダルもありね。加点を最小限に抑えねば。

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まー、でもそれで言うと、「J6」も怪しくないか??

 

続いて、チェン女史が推すボーヤン・ジンが登場。

滑走順が早すぎて、残ってるスケーターの動きが読めないわ。頑張るのよ、天天。

ここで、ボーヤン・ジンも渾身の演技を見せる。

よっしゃー。転倒したジャンプ以外は、全部加点3じゃー。スケーティングスキルもつなぎも、9点台後半じゃー!!

 

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確かに、加点3が並び過ぎ。プログラムコンポーネンツのオール9点台も、あからさま過ぎた。もう少し、うまくやれなかったのか(笑)。アドレナリンの出過ぎ?

 

続いて、ショート1位の羽生結弦登場。

やだ。日本のファンが泣いてるじゃない。本人もドヤ顔してる。妙な点数を付ければ騒がれるわ。ここは大人しく、天天より高い点数にしておこう。

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 続いて、ハビエル・フェルナンデスが登場。ほぼノーミスで芸術性の高い「ラ・マンチャの男」を披露。

なんてこと!! 最近、フリーはミスが続いていたのに、ここへ来てノーミスとは。ジャンプの加点を抑えて、芸術点も最低限にしなくては。

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プログラムコンポーネンツを抑えたのが、目立ってしまいましたね。

だが・・・「J1」も怪しくない? 確か、スペインのジャッジも自国贔屓採点だったと噂された記憶が。

 

続いて、宇野昌磨登場。

フェルナンデスが天天より上位になったからには、ショーマ・ウノがすべての鍵をにぎっているわ。

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なんなの、この子は。最初の4回転で転倒した後、笑ってるってどういうこと?不気味だから、芸術点を低くするわよ。ジャンプの加点も1よ。

ある意味、昌磨とボーヤンのスコアの差が、不正がばれるきっかけとも言えそう。そのくらい、並べてみると、差があからさますぎる(合掌)。

 

一方、ペアの中国男性審判(1年間の資格停止)の疑惑は

ペアの審判であるハン氏は、オリンピックの金メダルのために、明らかに自国のペアを他のトップグループのペアよりも贔屓した。

ISUは報告書の中で、スイ &ハン組への高すぎる点数と、金メダルの(独)サブチェンコ&ブルーノ・マッソ組 と銅メダルの(加)メーガン&ラドフォード組への低い点数に言及している。


ハン氏は、オリンピックの1カ月前に、2017年12月のグランプリファイナルの偏った採点によって、警告を受けていた。

(同じくNBCスポーツより引用)

グランプリファイナルでも警告を受けていたのに、オリンピックでまたやったのか??となると、組織としてのミッションだった匂いがしますね。

資格停止処分を受けた2人の審判は、スポーツ仲裁裁判所に訴えを起こすかもしれません。

(同じくNBCスポーツより引用)

まだ、認めたわけでもないのかな?

まず、ペアショート、中国スイ&ハン組のスコア表を見てみると、「J2」にインした審判ハン氏は、すべてのエレメンツに加点3.プログラムコンポーネンツにも10点が並びます。

ただ、他の国の審判も高得点を付けているので、不正ではないように思うのですが・・・

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はい、こちら↓ ライバルに対して、やっちゃいました。
恐ロシアのペアに対してこのような点を付けて、逃げられると思ったのでしょうか。

 

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続いて、フリーの演技へ。滑走順は、スイ&ハン組の直前にサブチェンコ&ブルーノ・マッソ組とデュハメル&ラドフォード組が滑ります。

ほんなら、点数を抑えておきましょかー。

 

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続いて、スイ&ハン組の演技。ショート同様、加点はほぼ3点。プログラム・コンポーネンツは満点を連発します。次の滑走に、ショート2位のタラソバ&モロゾフ組が控えていることを考えると、ここは盛るしかなかったのでしょう。

 

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ただ、スイ&ハン組もボーヤン・ジンも素晴らしいスケーターであり、罪はないでしょう。審判だって、個人の趣味でやったとは思えません。国際審判としてのキャリアに汚点が付くのは残念ですね。

 

中国杯のホスト辞退と関係は?

さて、様々な採点疑惑がささやかれる中で、中国の審判にのみ処罰が下されたことは、驚きでした。

このことは、先だって、中国がいきなり中国杯の開催ホストを止めたことと、何か関係があるのでしょうか。


JapanTimesさんによれば、中国が中国杯を取りやめた理由の一つは、

「2022年の北京オリンピックの準備のために、多くの開催地は会場をリノベーション(改装)する必要があるため」。

「しかし、開催地のハルビンは、北京オリンピックとは何の関係もない」。

ふーん。もう一つの理由はもっとよくわからない。

「冬季競技の代表チームは、国際的なトレーニングやシステムに切り替えなくてはならないから」みたいな・・・。

トップ選手が海外に出払っていて、中国にいないからということ? 確かに、ボーヤン・ジンを始め、有望な若手は、オーサーやらラファエル親父のところへ向かうようですが・・・帰って来たまえよ(笑)母国開催なんだから。

中国の審判2人が処罰されることに抗議しての行動と考えると、納得です。
でも、すぐさま韓国とバンクーバー(ジュニアGP)が代替地候補に挙がってしまうというのは、計算違いだったかも。

日本で2回やってくれるなら、見に行きますけどね。

 

というわけで、とてもとても長い記事になってしまいました。

深夜なので、内容に間違いがあるかもしれません。その場合は後日、修正させてください。

おやすみなさい。