オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

勝手に「ジャパン・オープン」テレビ観戦記。

こんばんは。連休の疲れが抜けない種子島ぴーです。

ジャパン・オープン、カーニバル・オン・アイス、近畿選手権、フィンランデイア杯などなど、体育の日ということで盛りだくさんでしたが(←テキトー)、ご覧になりましたでしょうか。

 

 

120点台が期待されるところ、170点台を出してしまった織田ちゃん。

男子シングル部門は、織田信成選手(!)がすべてを持って行ったと言っても過言ではないくらいでしたよね。「織田ちゃんvsジャンプが決まらない人々」と言ったら、乱暴すぎ&ファンに怒られるだろうか。

 

まず、トップバッターのデニス・ヴァシリエフス。ジャンプがフワッとフワフワで、冒頭から2回転、トリプルアクセルで転倒、1回転もありで、厳しい船出となりました。

 

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ただ、今回、彼の強みを発見!! それは、ジャンプに失敗しても演技中は落ち込んだ様子を見せず、表現面ではむしろ力強さを増していくという点です。

 

対照的に、ジェレミー・アボット選手は、ジャンプのタイミングが合わないと、なんとな~く元気がなくなってしまうことが多い。曲も滑りも繊細だからかもしれません。氷の上を移動しているだけで、美しい人なんですけどね。

 

そして、いつでも現役復帰スタンバイOKな織田ちゃん登場。

冒頭の4T+3T、3A+オイラー+3Sはもちろん、現役選手がフリーのスタミナで苦しんでいる中、後半の3F+3Tの高っかーいこと!! どうなってんの?

 

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演技時間が30秒短縮されて大変なはずなのに、織田ちゃんだけが別次元に見えました。毎年、ジャパン・オープンに照準を合わせてきているからかな(笑)
 

たぶん、チーム戦というからには、ある程度、接戦になるように人選されているのではないかと思われます。

ということは、織田ちゃん&アボット&デニスは、だいたい同じくらいの点数を出すことが期待されていたかもしれません。

(または、女子と合わせてバランスを取っていた可能性もあります)

 

が、結果はこちら。

 

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だめだよ~、織田ちゃん。点数出し過ぎ(笑)

50点オーバーです!!

  

「照準」という意味では、欧州選手権に照準を合わせているハビエル・フェルナンデス選手の仕上がりは、現時点では粗目。

引退の年だから、スペインに関連する「ラ・マンチャ」を再演するのは理解できる。が、私はまだ、彼が冒頭の4回転と3+3をビシッと決めて、「ラ・マンチャの男、ドン・キホーテでございまーす」と勝ち名乗りを上げるシーンを見れていない。

平昌オリンピックでも見られなかった。ジャンプが決まらないと、「勝ち名乗りシーン」がうやむやに流れてしまうからだ。

最後の欧州選手権では完璧にジャンプを決めて、ドヤ顔で腕を振り上げて勝ち名乗りを上げ、会場全体が熱狂する中、すばらしい演技で締めくくって引退していく姿を見たい。

 

そして、イェール大学入学とシーズン開幕が同時期にやってきたネイサン・チェン。果敢に4回転ジャンプに挑戦しているけど、なかなか決まらない。演技を終えて、自分自身に激怒している様子でした。

 

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しかし、ルッツ、トゥループ、サルコウと、4回転ジャンプの失敗で採点表に-5が並びまくっている。大きく転倒したら容赦なく-5なので、挑戦する人が痛い目に合う採点方法だと、つくづく思いました。

 

せめて、彼の頑張りを観客が後押しできるような、ノリノリの曲にできないものだろうか?? 

「小さな村の小さなダンサー(毛沢東のバレエダンサー)」にしても「Land of fall」にしても、つかみどころのない音楽にのせて4回転ジャンプをガンガン盛り込み、メッセージ性のあるものを演じるのは、なかなか荷が重いように感じてしまう。もちろん、本人が滑りたいから滑っているわけであるが・・・。

 

NBCスポーツの記事翻訳「ネイサン・チェン、初戦で苦戦」

olympics.nbcsports.com

Nathan Chen struggles in season debut.

 

3月に大差で世界選手権を制してから初めて出場した土曜日の競技会で、ネイサン・チェンは3度転倒した。

5位に終わった平昌オリンピックから、17歳での最年少世界選手権チャンピオンへと盛り返したチェンは、ジャパン・オープンの選手6人中4位に終わって、独特なシーズンの幕を開けた。ジャパンオープンは、競技会から引退した選手も含み、フリープログラムだけで競う大会である。

*独特なシーズンというのは、ネイサンのトレーニング環境のことを指すのでしょうか?

 

オリンピック銀メダリストである日本の宇野昌磨が、転倒1回、2本の4回転を着氷して186.69で1位になった。

2010年のオリンピック日本代表で、トップアスリートとして競技に参加したのは2013年が最後だった織田信成が、176.95で2位に。

平昌オリンピック銅メダリストで今シーズンが最後の競技生活になるハビエル・フェルナンデスが、157.86で3位になった。

チェンは、トライした3本の4回転ジャンプで転倒し、144.96だった。シニアになってから、プログラムの中で3度も転倒したのは、初めてである。

 

イェール大学の新入生になり、カリフォルニアを拠点とするアルトゥニアンコーチと、3000マイルも離れてトレーニングをするという新しい試みの下での、初めての競技会であった。

彼のグランプリシリーズの初戦は、2週間後にワシントンのエヴェレットで開かれるスケート・アメリカである。

(訳ここまで)

 

昌磨の法則 

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一方、昌磨が3度転倒したのは去年の世界選手権で見ているので、ぜんぜん平気な私。転んでも必ず巻き返す「昌磨の法則」を知っているので、わりと平静に演技を見つめていました。

 

そして、本当に必ず巻き返してくれる昌磨。本当に頼もしい。4回転サルコウとフリップは、がっつり減点されていますが、186.69でトップに。

去年まではかわいい昌磨だったのに、今年は貫禄ありすぎだよー(笑)

 

しかし、改めて感じたのは、「月光」って難しい曲だなということ。前半の抑えた曲調のパートは、見てるこちらにも忍耐力が求められますよね。

特に昌磨の「月光」は、ハラハラするほどロングなイーグルや、「止まっちゃうのかな」と心配するほどスローな動作が含まれていて、「ぐぬぬ・・・」と押し止められる感じ。


それが後半の怒涛の構成を引き立てるわけですが、今回は昌磨の世界観をそれほど感じなかった気がします。アイスショーで見たときのほうが繊細だったような・・・。

織田ちゃんの毒気(笑)が、月光が射す隙を与えなかったのかもしれないし、あるいは、テレビの画面を通して見たせいかも。観客のスタオベや本人が「うん、うん」とうなづいていた様子からすると、会場で見たら、また違ったのかもしれませんね。

来年は、あの鈴なりの観客席の中に紛れて観戦したいものです。

 

と、記事が長くなり過ぎたので、女子には一文字も触れないまま、このあたりでブチッと終わります。