オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

スケート・アメリカ坂本花織FP「ピアノ」B.ESP解説翻訳。「訓練された身体と素晴らしい芸術性」

こんにちは。先日お伝えした「北海道ふっこう割ツアー」の予約競争に参戦して、撃沈した種子島ぴーです。サイトは固まるし、ほしいクーポンはどんどん無くなっていくし、散々でした。みなさまは、予約できましたでしょうか。

 

スケート・アメリカ坂本花織FP「ピアノ」B.ESP解説翻訳

f:id:tanegashimapi:20181023153601j:plain


さて、気を取り直して、スケート・アメリカで感動した坂本花織選手のフリー「ピアノ」の海外実況を訳しておきたいと思います。

ブリティッシュ・ユーロスポーツ版。解説は、低音ボイスのNicky Slaterと早口解説のChris Howarth。私が一番好きなコンビです。

一部、聞きとれないところがあったので、信頼度85%の翻訳でお送りします。違ってたらすみません。

訓練された身体と素晴らしい芸術性のコントラスト

N)彼女は四大陸選手権で優勝し、オリンピックでは6位でした。

昨年、レイクプラシドで開かれたこのスケート・アメリカで頭角を現しました。

ここ、エヴァレットではどうでしょうか。

ショートでは2位でしたが、トップの宮原に手が届く差です。

さぁ、坂本花織の演技です。

音楽は、映画『ピアノ』のサウンドトラックです。

 

力強いスタートです。

トリプル・フリップとトリプル・トゥループのコンビネーションジャンプ。

 

f:id:tanegashimapi:20181023153651j:plain

自信に満ちてシャープなダブルアクセル。 

着氷した後、素晴らしく後ろに流れながらコーナーを回っていく、とても難しいダブルアクセル。

そしてルッツ(3Lz)。なんの問題もありません。

 

(フライング・シットスピン)

(海鳥の鳴き声と波の音。キーキー)

トリプル・サルコウ。とても回転が速かった。

 

(音楽は主旋律へ。)

コンビネーションジャンプです。ダブルアクセル+トリプル・トゥループ+ダブル・トゥループ。

このすばらしい演技は、この後に滑る宮原にプレッシャーを与えるでしょう。

トリプル・フリップ+ダブル・トゥループ。

 

(大海原を思わせるスパイラル。)

f:id:tanegashimapi:20181023153722j:plain

 

(トリプル・ループ)なんてゴージャスな演技!!

(スピン)

C)花織は、身体的にとてもよくトレーニングを積んでいる。

何度も通し稽古をして、プログラムの最後まで高いレベルのエネルギーを保って演技を通せるように訓練されていることがわかる。

 

(演技終了。観客の歓声わーわー)

f:id:tanegashimapi:20181023153843j:plain


花織は、ここスケート・アメリカで、タイトルを取るのに十分な演技をしたのではないでしょうか。

見事な演技でした!!

今シーズンの初戦を、自信に満ちた演技でスタートさせました。

もしかすると彼女は、昨年2位だったスケート・アメリカで、グランプリシリーズ初の優勝を遂げるに足る演技をしたかもしれません。 

君の言うように、彼女はとても力強い演技をする(身体的によく訓練されている)。その一方で、す~ばらしい芸術性もある。そのコントラストがすばらしい。

 

f:id:tanegashimapi:20181023154042j:plain

 

その通り。もう一つ、チームワークがうまくいっている選手のお手本でもある。

彼女は、昨年、ブノワ・リショーとコラボレーションをして成功した。

昨シーズンの「アメリ」のコリオは、とても彼女に合っていたよね。

そしてこのマイケル・ナイマンの曲も、すばらしい曲の解釈で演じられている。

 

あぁ、日本のファンからの贈り物・・・(笑)きれいに包装された花束やプレゼントが・・・

シーズンのこの段階でクリアなノーミスの演技をするなんて、興味深いね。

ここからどこまで進歩するんだろう。だって、現時点でもそれぞれのエレメンツに、プラスのGOEが付いている。

f:id:tanegashimapi:20181023154110j:plain

 

(映像に映っている)トリプル・フリップ+トリプル・トゥのコンビネーションジャンプは、とても安定している。

同じコンボをショートでも入れて、成功していたよね。

 

(↓ここよく聞きとれず)

君は彼女を悪く言わないよね。「違う構成でやるべきだったのに」とかさ(笑)。


ああ、まったくもってその通り(笑)。だって、あはっ、とてもよくトレーニングされた日本の女子選手に対して、これ以上のことを望めるかい?

彼女は、とても気持ちよくジャンプを跳んでいる。まだ評価要素として伸びシロのある3回転ジャンプもあるけれど、彼女がジャンプを跳んでしっかり着氷することは、疑いようもない。

花織は、本田真凛のように氷上での動きが美しいスケーターではない。しかし、演技全体のパッケージとそれを成し遂げる力がすばらしい。ブノワ・リショーと共に創り上げた極上のコリオにコミットメントする、彼女の解釈はすばらしい。

ビデオのこの部分は、トラベリングから入るすばらしいトリプル・ループ。
外側へ流れるような着氷。風に舞う木の葉のようだ。
ジャッジたちは、ジャンプに入る前のステップを評価するだろう。

第2グループに入って、前のグループとの違いがお分かりですよね。プログラムの構成が、プラスのGOEを得るために、とてもよく組み立てられています。

花織はショートで、ほとんどのエレメンツですばらしいGOEを獲得しています。

点数を見てみましょう。トップに立つには、121点が必要ですが、まちがいなくその点数には届くでしょう。

4位という驚きの順位に終わったロンバルデイア杯では、130点を出しています。

それより上を期待していると思いますが、どれだけ上回るでしょうか。

いぇーす、142点(142.61)。申し分ありません。

 

f:id:tanegashimapi:20181023153945j:plain


彼女はやりました。まだ2人の選手が残っていますが、現時点ではトップです。

ちょっとドキドキしますね。