オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

「輝きを放つ見事な演技。プログラムの難しさは尋常じゃない」。NHK杯宇野昌磨フリー「月光」ブリティッシュ・ユーロ解説ざっくり翻訳。

こんばんは。昨晩、深夜まで待って見たNHK杯エキシビションの、放映時間が短すぎて驚いた種子島ぴーです。

しかし、大会の演技が自由に見られるようになっている点は、良心的です。

NHK杯を見逃した方は、こちらです。

動画 | 2018NHK杯国際フィギュアスケート

 

さて、ブリティッシュ・ユーロ版のフリー解説を、ざっくり訳しておきたいと思います。翻訳家ではないので信頼できない箇所もありますが、いつものように内容に一切、責任を負いたくありません(笑)

 

NHK杯宇野昌磨フリー「月光」B・ユーロ解説ざっくり翻訳

★youtubeは削除されてしまいました。

(11番。宇野昌磨さん。日本。)

スケート・カナダの覇者、世界選手権で過去二年連続銀メダル、オリンピックで銀メダル。それほどの成績を収めていても、彼の頂点はまだこれからだと、私たちは感じています。

そのうちの一つを、ここで見ましょう。宇野昌磨。

「ムーンライト・・・ソナタ・・・」(解説者も月光の世界へ)

 

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(シャー♪ ブレードが氷に挨拶。演技スタート)

4回転ジャンプを4本予定しています。

スケート・カナダでは、すべて跳びました。

(4F)

最初は4回転サルコウだっ!!

 

そして4回転フリップ。す~ばらしい才能。

ツバメのような回転だったね。な~んて素晴らしいスタートだ。

 

これは失敗しがちなジャンプ。 

(加点の付くすばらしい4T着氷)

しかし、今日は大丈夫。

いつものごとくすばらしい4回転トゥ!!

 

(フライング・キャメルスピン)

(フライング・チェンジ・コンビネーションスピン)

(イーグルで堂々とリンクを半周)

美しいとしか言いようがない

 

(4回転トゥで手をつく。コンビネーションに出来ず)

おぅ。また、ちょっと周り過ぎたね。

だね。4回転トゥは繰り返しになるので、減点されます。

おぉ!! ゴージャスなトリプルアクセル!

(流れるプールの中にいるかのように、ものすごいスピードでリンクを疾走する昌磨。)

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(ジャンプシークエンス)

おっ(感嘆)、ほっほほ。回転スピードの速いこと!!

ものすごいスピードでジャンプに入っていった。と~んでもないよ、3回転フリップを他のジャンプとつなげるなんて!!

 

おぅ!! 

(転倒しかかるが、音楽と共に止まることなく流れて行く昌磨。鬼ステップが続く)

(スピン。演技終了。♪わーわー、きゃーきゃー)

 

「脱帽しました。彼はすばらしいアスリート」

すばらしい。彼はバッタのような膝を持っています。

そして、宇野昌磨の氷上での堂々とした存在感と言ったら!!

パーフェクトな演技ではありませんでしたが、3本の4回転ジャンプを跳んで、ずばぬけてすばらしかったスケート・カナダでの演技に近いと思います。

その後、いくつかのミスがありましたが、ミスと言っても細かい粗さがしをすればですが、輝きを放つ見事な演技でした。

間違いなく、ヴォロノフを抑えて優勝するでしょう。

テクニカルスコアも、とんでもないことになっています。若干の減点があるだろうが、100点近いスコアになるだろう。正気の沙汰じゃないよね。

まさしく・・・はぁ~(ため息)。つまり、なんていうか、我々は「いくつかミスがありました」なんて言っていますが、プログラム自体がとんでもなく難しい構成なんです。

技術的な難しさと言ったら、尋・常・で・は・あ・り・ま・せ・ん!!

 

ほんっとに、見事です!!

音楽の選択もパーフェクトだと思います。冒頭で4回転ジャンプを跳ぶ部分、3本の4回転とトリプルアクセルを跳ぶ部分は、冷静に心拍数を抑えて、ジャンプを跳ぶことに集中できるテンポ。それらの4回転は、最後のほうに跳んだ2回目の4回転トゥのように、周り過ぎることはありませんでした。

(ビデオが映って)え~、これは、たぶん4回転フリップの場面ですね。

そして、トリプルアクセル、オイラー、トリプル“フリップ”

演技が終わるあと数分のところだったよね。息を飲んだよ。速すぎる。

 

君は、彼がシカゴにトレーニングに来たとき、彼を見てるよね。彼が自分自身を追いこんでいるのを見たから、スタミナには問題がないと・・・

ない、ない。
彼はアンビリーバブルです。彼に会ったのは夏で、ちょうどプログラムを滑り込み始めている頃でした。

このレベルの演技をするスケーターなら誰しも、プログラムの練習を始めたばかりのころは、取り散らかしているものです。

なんというか、前回の大会で、彼のことをザンボーニ(整氷車)のようだと言いましたが、彼は転んでは起き上がり、転んでは起き上がり、でも、ジャンプでパンクすることはありませんでした。

空中で体を開いてしまうことは、ほんとに、ほんとに、ほんとにマレだったんです。いつでもしっかり周って、何度も転倒したし、何度もステップアウトしたけれど、ジャンプを跳ぶことに専心していました。

彼にとってはそれが、きわめて重要なことだったからです。

彼に脱帽しました。彼は、すばらしいアスリートです。

 

この大会に参加している選手の中にも、彼から多くのことを学ぶ者がいるでしょう。

そうです。

あきらめずにジャンプを跳ぶということを。

そう。その通り。

簡単なことではありませんが、連続ジャンプで最初のジャンプを失敗したからといって、続くトゥループを跳ぶのを止めるのは間違いです。彼はどんな時でもジャンプを跳ぼうとし、良くなかったジャンプからも学ぼうとする。

スケートをやっている子どもたちにいつも言うんです。「チャンピオンスケーターがベストスケーターである理由は、よくないジャンプでも着氷するからだ」と。

跳び上がって斜めになっても、どう脚を使って着氷すればいいかがわかる。それが技術というものだ。彼がまさにそうです。

だね。すへてのスポーツに言えることだ。

うまくいかない日でも、何とかして優勝をつかむ。

 

(宇野さんの得点)

183.96。

188点を超えたスケート・カナダのときほど点数はよくありませんが、それでも尚、とても印象に残る演技でした。

もう99%確実だと思いますが、彼が優勝するでしょう。

もちろん、グランプリファイナルへの進出が確定しました。

宇野昌磨の演技が、また見られます。

(完)