こんばんは。昨晩、深夜まで待って見たNHK杯エキシビションの、放映時間が短すぎて驚いた種子島ぴーです。
しかし、大会の演技が自由に見られるようになっている点は、良心的です。
NHK杯を見逃した方は、こちらです。
さて、ブリティッシュ・ユーロ版のフリー解説を、ざっくり訳しておきたいと思います。翻訳家ではないので信頼できない箇所もありますが、いつものように内容に一切、責任を負いたくありません(笑)
NHK杯宇野昌磨フリー「月光」B・ユーロ解説ざっくり翻訳
★youtubeは削除されてしまいました。
(11番。宇野昌磨さん。日本。)
スケート・カナダの覇者、世界選手権で過去二年連続銀メダル、オリンピックで銀メダル。それほどの成績を収めていても、彼の頂点はまだこれからだと、私たちは感じています。
そのうちの一つを、ここで見ましょう。宇野昌磨。
「ムーンライト・・・ソナタ・・・」(解説者も月光の世界へ)
(シャー♪ ブレードが氷に挨拶。演技スタート)
4回転ジャンプを4本予定しています。
スケート・カナダでは、すべて跳びました。
(4F)
最初は4回転サルコウだっ!!
そして4回転フリップ。す~ばらしい才能。
ツバメのような回転だったね。な~んて素晴らしいスタートだ。
これは失敗しがちなジャンプ。
(加点の付くすばらしい4T着氷)
しかし、今日は大丈夫。
いつものごとくすばらしい4回転トゥ!!
(フライング・キャメルスピン)
(フライング・チェンジ・コンビネーションスピン)
(イーグルで堂々とリンクを半周)
美しいとしか言いようがない。
(4回転トゥで手をつく。コンビネーションに出来ず)
おぅ。また、ちょっと周り過ぎたね。
だね。4回転トゥは繰り返しになるので、減点されます。
おぉ!! ゴージャスなトリプルアクセル!
(流れるプールの中にいるかのように、ものすごいスピードでリンクを疾走する昌磨。)
(ジャンプシークエンス)
おっ(感嘆)、ほっほほ。回転スピードの速いこと!!
ものすごいスピードでジャンプに入っていった。と~んでもないよ、3回転フリップを他のジャンプとつなげるなんて!!
おぅ!!
(転倒しかかるが、音楽と共に止まることなく流れて行く昌磨。鬼ステップが続く)
(スピン。演技終了。♪わーわー、きゃーきゃー)
「脱帽しました。彼はすばらしいアスリート」
すばらしい。彼はバッタのような膝を持っています。
そして、宇野昌磨の氷上での堂々とした存在感と言ったら!!
パーフェクトな演技ではありませんでしたが、3本の4回転ジャンプを跳んで、ずばぬけてすばらしかったスケート・カナダでの演技に近いと思います。
その後、いくつかのミスがありましたが、ミスと言っても細かい粗さがしをすればですが、輝きを放つ見事な演技でした。
間違いなく、ヴォロノフを抑えて優勝するでしょう。
テクニカルスコアも、とんでもないことになっています。若干の減点があるだろうが、100点近いスコアになるだろう。正気の沙汰じゃないよね。
まさしく・・・はぁ~(ため息)。つまり、なんていうか、我々は「いくつかミスがありました」なんて言っていますが、プログラム自体がとんでもなく難しい構成なんです。
技術的な難しさと言ったら、尋・常・で・は・あ・り・ま・せ・ん!!
ほんっとに、見事です!!
音楽の選択もパーフェクトだと思います。冒頭で4回転ジャンプを跳ぶ部分、3本の4回転とトリプルアクセルを跳ぶ部分は、冷静に心拍数を抑えて、ジャンプを跳ぶことに集中できるテンポ。それらの4回転は、最後のほうに跳んだ2回目の4回転トゥのように、周り過ぎることはありませんでした。
(ビデオが映って)え~、これは、たぶん4回転フリップの場面ですね。
そして、トリプルアクセル、オイラー、トリプル“フリップ”
演技が終わるあと数分のところだったよね。息を飲んだよ。速すぎる。
君は、彼がシカゴにトレーニングに来たとき、彼を見てるよね。彼が自分自身を追いこんでいるのを見たから、スタミナには問題がないと・・・
ない、ない。
彼はアンビリーバブルです。彼に会ったのは夏で、ちょうどプログラムを滑り込み始めている頃でした。
このレベルの演技をするスケーターなら誰しも、プログラムの練習を始めたばかりのころは、取り散らかしているものです。
なんというか、前回の大会で、彼のことをザンボーニ(整氷車)のようだと言いましたが、彼は転んでは起き上がり、転んでは起き上がり、でも、ジャンプでパンクすることはありませんでした。
空中で体を開いてしまうことは、ほんとに、ほんとに、ほんとにマレだったんです。いつでもしっかり周って、何度も転倒したし、何度もステップアウトしたけれど、ジャンプを跳ぶことに専心していました。
彼にとってはそれが、きわめて重要なことだったからです。
彼に脱帽しました。彼は、すばらしいアスリートです。
この大会に参加している選手の中にも、彼から多くのことを学ぶ者がいるでしょう。
そうです。
あきらめずにジャンプを跳ぶということを。
そう。その通り。
簡単なことではありませんが、連続ジャンプで最初のジャンプを失敗したからといって、続くトゥループを跳ぶのを止めるのは間違いです。彼はどんな時でもジャンプを跳ぼうとし、良くなかったジャンプからも学ぼうとする。
スケートをやっている子どもたちにいつも言うんです。「チャンピオンスケーターがベストスケーターである理由は、よくないジャンプでも着氷するからだ」と。
跳び上がって斜めになっても、どう脚を使って着氷すればいいかがわかる。それが技術というものだ。彼がまさにそうです。
だね。すへてのスポーツに言えることだ。
うまくいかない日でも、何とかして優勝をつかむ。
(宇野さんの得点)
183.96。
188点を超えたスケート・カナダのときほど点数はよくありませんが、それでも尚、とても印象に残る演技でした。
もう99%確実だと思いますが、彼が優勝するでしょう。
もちろん、グランプリファイナルへの進出が確定しました。
宇野昌磨の演技が、また見られます。
(完)