こんばんは。結局、グランプリファイナルSPをライブで見てしまって、仕事がカツカツになっている種子島ぴーです。
地元の声援を受けるメッシングさん
爽やかな空気の中、カナダのモントリオールで幕を開けた男子シングル部門。
トップバッターは、「ホスト国カナダから一人も出場者がいない」という状況を救ったキーガン・メッシングさん。
地元の大歓声を受けてにこやかに演技が始まりましたが、やはり緊張が激しかったのか、冒頭の4T+3Tでは、2本目の軸が斜めに。続く3Aも危うい着氷で減点となってしまいます。
演技が終わると、ふぅーっと大きく息を吐き出しました。フリーでは、持ち味の大ジャンプを見たいものです。
無表情王子ジュンファン(ファンに怒られるよ!!)
続いて登場したのは、最年少のチャ・ジュンファン。名前がチャ・ジュナンに変わったのでしょうか? 分かりません。
プロコフィエフの「シンデレラ」の音楽に乗って、すーいすいっと滑っていきます。なんというか、表情とか表現とかいったものが一切感じられなかったのですが、とにかく流れよくどんどん滑っていきます。
これが若さでしょうか(笑) 迎えるオーサーも満足げ。
キスクラでは軽いが演技はGOODなおしゃれ番長。
本日、いちばん感動したのは、欧州のおしゃれ番長ことミハル・ブジェジナ。
「この人、こんなにうまかったっけ??」と驚愕するほど進化していました。
4S+2Tのコンビネーションは、かなりの確率で転倒するのではないかと思っていましたが(すいません!!)、安定感あり。
3Fは天井にぶつかるのではないかと思うほど高く、3Aもあ~らよっ!!と。
スピンは、アダム・リッポンを若干彷彿とさせる伸びやかなポーズで、軸も安定。
今日、一番の出来は、彼ではないでしょうか。
しかし、人間の本質は簡単には変わらず(笑)。
キス&クライでは、どこの女子に向けて発信しているのか知らないが、「ハーイ」「電話してね」と、ライトなジェスチャーを繰り出すおしゃれ番長。
ネイサンの演技開始を険しい表情で見つめるラファ親父と、おちゃらけおしゃれ番長の対比に、会場は爆笑でした。
しかし、同じ教え子なのに、おしゃれ番長の点数を一切気にしないラファ親父。ある意味すごい!「おーい、親父。俺のほうも見てくれい!」
キャラバン隊長、ネイサン登場。
続いて登場したのは、ネイサン・チェン。ネイサンも応援している私は、ラファ親父と同じく、ものすごく緊張してしまいました。
昌磨とまったく同じジャンプ構成を予定していたと思うのですが(違ったらスルーしてください)、冒頭にアクセルを入れる流れは、今回も成功。続く、4回転フリップは、昌磨のお株を奪うすばらしい出来で、+5を付けているジャッジもいました。うーん、すばらしい。
しかし、最後の4回転トゥに失敗し、コンビネーションに出来ず。
となると、ステップやスピンに硬さが見えてしまったのですが、レベルは取れていたようです。
演技後、髪をかきあげ、納得できない表情のネイサン。何気にセクシーですがな(笑)
祈りながら見てしまうヴォロノフ
続いて、セルゲイ・ヴォロノフが登場。今シーズンのヴォロノフは、とにもかくにも祈りながら見る癖がついてしまっています(笑)。
そして、このラフマニノフの曲、やはりとてもいい。彼に合っています。ただ、冒頭の4Tの着氷が乱れ、3Lo+3Tのコンビネーションジャンプも着氷が流れず、あまり点が伸びませんでした。
キス&クライでは、不満げな表情。フリーはいよいよ、「故デニス・テン選手のコリオを全世界へ」ですね。祈りながら見てしまうと思います。
何かある昌磨。
今までになく、昌磨の演技を前に緊張しまくりの私。キリッとした昌磨の表情にも、何か含みがあるぞ~(ガクガク)と思ったら、冒頭の4Fの着氷で足がからまり手を付いてしまいます。
オーノー!! さらに緊張する私。
続く4T+2Tも、攻めている感じでもなく。あれ、3Tじゃなかったっけ??
ますます緊張してきたところで、イーグルからの3A。うしゃー!! うまくいったのはうれしいが、直前の髪かき上げポーズが省略されていました。セクシーエッセンスを入れる気分でもなかったのか??
演技を終えて、本人、納得いかない表情。
リンクサイドの樋口コーチに、ガシッと抱きつきます。
こういう抱きつき方をしているときは、怪我をしているときとか、体調が悪くてしんどいのに頑張ったときだから、なんかあるのかな~。
思ったより点も出ず(ステップでレベルのとりこぼしがあった?)。
これは、フリーの演技が楽しみになってきました。ショートがうまくいかなかったときは、フリーでやってくれます。たぶん。
報道によると、前代未聞の不調だそうですねー。体調の不調でなければいいのですが。
またしても、ネイサンと僅差ですねー。ジャンプ構成をどうするか、両陣営の作戦会議が開かれる予定です。たぶん。
ネイサンも、苦悩の表情を抱えて、帰っていきました。