オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

GPF男子フリー宇野昌磨「月光」ユーロ解説をざっくり翻訳。「上位2人のすばらしいバトル」。

こんばんは。半分凍って帰宅した種子島ぴーです。


テレビ番組に出演した宇野昌磨@フリー直前で靴紐切れちゃいましたさんが、「グランプリファイナルの銀メダルに対して、おめでとうと言われるより、残念だったねと言われることが多かった」と話すのを聞いて(正確には修造トーク)、私も反省しましたよ。

まだ言ってなかったが、

昌磨、グランプリファイナル銀メダルおめでとう!!

 

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いやー、まさか、二年続けて銀メダルが取れるなんて、そんなすごいことが起こるとは!! わっはっは。

 

しかし、ジュニアの島田高志郎くんを笑わせる、そこそこハッピーそうな昌磨の笑顔を見て、ほっと一安心しました。

取材を受ける島田高志郎を笑わせる宇野昌磨(左)(撮影・会津 智海) ― スポニチ Sponichi Annex スポーツ

 

その笑顔をバネに、ブリティッシュ・ユーロ実況解説を訳してみました。

いつものように、点在する誤訳はご容赦ください。

 

GPF男子フリー宇野昌磨「月光」ユーロ解説 

今年は負けなしです。本人が語ったところによると、自分で納得できる演技はまだできておらず、ネイサン・チェンを抑えるには、これまでで最高かそれに近い演技をしなくてはいけません。

2位でフリーに進みました。昨年のグランプリファイナルでは2位でした。

今年は、もう一つ上に行けるでしょうか。

名古屋出身の20歳。宇野昌磨です。

 

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(音楽スタート)

4回転ジャンプを4本予定しています。最初は4回転サルコウです。

 

ノー(しょんぼり)

跳び急いだので、右足が前に速く着きすぎてしまいました。

ダウングレードされるでしょう。このミスは、高くつきます。

 

次は4回転フリップ。昨日は、回転不足とされました。

(4F成功。女性の悲鳴:キャー)

今回はミスなしです!!

 

4回転トゥループ。

(成功。女性の悲鳴:ヒィャー)

踏ん張りました。すばらしい膝の屈伸が、彼をトラブルから守っています。

 

(フライング・シット・コンビネーションスピン)

(イーグル)

(4T+2T)

コンビネーションを2回転トゥループにしました。

すばらしく安定した4回転。

とても近い。(リンクの壁に?)

トリプルアクセル。エクセレント。

 

(3A+E+3F。着氷乱れる。女性の悲鳴: いゃぁぁ)

オウ。

トリプルアクセル、オイラーと来て、トリプルフリップで止まってしまった。

こんな難しいコンビネーションを!  もうほとんど余力がない(または、リンクの際で余地がない)ところで。

 

(3S+3T 着氷詰まる。女性の悲鳴:ぁぁあ゛)

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負けないぞー

(容赦なく流れて行く音楽に、食らいついていく昌磨。)

 (演技終了。沸き起こる歓声。宙を見つめ、動かない昌磨)

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おぉ、なんてことだ。接戦だよ。

彼はすべてを出し尽くしましたが、簡単なことではありませんでした。

これまでと同じように、とりわけ昨年同様、簡単な試合ではありませんでした。

やや苦戦しました。しかし、善戦しました。

昨日のショートのエラーは、精神的なものでした。

彼は、昨日、練習やウォーミングアップで、あまりの不調に驚いたそうです。

しかし、今日は、1、2のミスはありましたが、それでもすごい演技でした。

ネイサン・チェンより少しいいと予想されるセカンドマークは、ここバンクーバーで優勝するのに十分でしょうか。

 

イエース。興味深い戦いになりそうだ。画面に表示されたテクニカルスコアは、いつもそこから下がっていきます。技術審判が、ビデオを見直して要素をチェックしますから。

ここは、プログラムの冒頭で4回転サルコウを試みる場面です。

ベースバリューは、4点ちょっとしか得られませんでした。

これは、フリップ。回転は足りているでしょうか。

ちょっと足りていないような気がします。確信はありませんが。

ここが鍵になるでしょう。回転の不足が4分の一ちょうどな気がします。

彼自身がNHK杯で語ったところによると、3回転ジャンプにとても苦戦したそうです。すべてのジャンプが、わずかに周り過ぎてしまうと。

3回転サルコウ、3回転トゥのように彼にとっては簡単なジャンプさえ、毎回、踏ん張っているのがわかりますか? さらに回ろうとするのを、体が指示を出しているんです。駄目だよ!!と。

その通り。

彼は、いつもそれで出来栄え点を失っています。
ものすごい接戦だと思いますが、ちょっと難しいような気がしています。

どちらの演技を好んでいるかはわかっています。

ネイサンではなく、宇野です。

技術的に、ネイサンを上回ることが出来たでしょうか。

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プログラムは、美しい。

サイモン、君と仕事をして理解していることだけど、

セカンドマークは、ネイサンより高くなるべきだ。

でも、プログラムの中に、技術的なミスが多すぎた。

 

これは、トリプルアクセルからのジャンプシークエンスの最後のフリップかな。

右足の着氷で踏ん張れませんでした。

踏ん張れていたとしても、ランディングが流れるだけのスペースがあったかどうか。

彼は、ものすごい速さでこのコンビネーションジャンプを跳ぶんだ。信じられないよ。

 

勝つには189点が必要です。

ショートではネイサンより1点近く下だったから、190点が必要です。

190点でタイトルを取ることができますが、さもなくば、優勝はネイサンのものです。

 

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難しい局面です。

テクニカルパネルの正しい判断に任せよう。(笑って)大接戦だよ。

 

(183.43)

(弱々しく)おぉ。

フリーで2位。総合で2位です。

優勝できませんでした。グランプリファイナルで、2年連続の2位です。

惜しかったね。

そうだねー。技術点が、100点越えから93点に落ちている。

ということは、テクニカルパネルは、ネイサンに軍配を上げた。

だね。そして、セカンドマークでは、昌磨に軍配を上げた。

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映っているのは、優勝したネイサン・チェンです。

素晴らしい大会でした。

そして、チャです。ブジェジナとキーガン・メッシングを上回って3位になりました。

ヴォロノフも上回りました。

(ラファ親父、ネイサンとおしゃれ番長をハグ)

ラファ親父:グッ・ジョブ。グッ・ジョブ。グッ・ボーイ。グッ・バッアップ。(よくやった。おーし、いい子だ。支えあったな)

ネイサン:僕、もう行くね。

おしゃれ番長:ちょ、待てよー。

ネイサン:みんな、ありがとね。

 

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チームラファ親父ダウン。欲しい。一員ではないが。

確定した結果です。

ネイサン・チェンが優勝。7点差です。

チャとの間は点差があります。ブジェジナが4位、

キーガン・メッシング5位、ヴォロノフ6位。

すばらしいことだ。ヴォロノフは31歳だよ。順位表では最下位ですが、すばらしい演技を見せました。キーガン・メッシングは、プレッシャーに打ち勝つことができませんでした。

上位2人のバトルは、すばらしいものでした。

チャは、未来のエキサイティングな人材。なんという才能でしょう。

初めてのグランプリファイナル出場で、銅メダルを獲得するなんてすごいよ。

 

宇野昌磨が、今季初めて負けました。

チャは、注目です。きっと来年、次のオリンピックに向けた話に名前が挙がってくるでしょう。

(終了)