あけましておめでとうございます。初詣のおみくじで、5回続けて凶を引いたことのある種子島ぴーです。
焦って、お寺の娘である友人に電話したところ、お父さんが電話口に出て、「そんなもん、凶のくじを境内の木にくくり付けて、何度でも引き直しゃぁいいんだよ」と、住職とは思えない言葉遣いで教えてくれました。
結局、浅草寺で5回続けて凶を引いた後、隣の浅草神社に移動して、小吉をいただきました(笑)。お寺でも神社でもいいという、節操のなさです。
みなさんも、凶を引いてもドンマイですよ!! 次に行きましょう、次に!!
待望のニックさん、衣装批評が来たー!!
いやー、待ってましたよ、ニック・ベルレオスさんのフィギュア衣装批評。
最近は、本業がますます忙しくなって、スケートの記事を書いている時間もないご様子のニックさん。今回は、グランプリシリーズ(ファイナルのぞく)を総括して、部門ごとにトップ選手をチェックしています。
え、ニックさんを知らない?
アメリカのファッションデザイナーにしてコメンテーター、ファッション界の教育にも力を入れているナイスミドルです。
ポジティブで軽妙な語り口が、元気にしてくれるので大好きです。
このブログでも何度か取り上げているので、興味がある方は、「ニック・ベルレオス」で記事検索してくださいね。
*翻訳には意訳が含まれているため、内容についてニックさんは一切の責任を負っておりません。また、私も一切の責任を負いたくありません(陳謝)。
ICE Style 2018年男子フィギュア衣装まとめ
前の記事では、2018年のグランプリシリーズでの女子選手の衣装ハイライトについて、思うことをお話したわよね。(すいません。女子は訳していません)
だからお次は・・・メンズについて言っちゃうわよ!!
メンズのフィギュアスケートと言えば、一般的に二つの衣装美学みたいなものがあると思うのよね。
一つは、「まさに衣装です」っていうものを着る男の子。
もう一つは、「"Ross-Dress-For-Less" (掘り出し物もある安売りチェーン名)で買ってきました」みたいな服を着る男の子。(Tシャツにジーンズ、みたいなカジュアルな衣装のことか?)
言いかえると、衣装と呼べるものを着る子と、なんていうか・・・イケない!! 毒舌になっちゃいそう。あたしがどっちが好きかは、想像にお任せするわ。
今回は、国ごとに分けさせてちょーだい。2018年シーズンの男子トップスケーターたちが着た衣装よ。
この衣装の昌磨が、頭のてっぺんからつま先まで好きよ。
まずは・・・日本の宇野昌磨から始めましょ。
ショートプログラムは、Rodrigo Y Gabrielaの演奏によるジミー・ページとロバート・プラント作「天国への階段」+Rodrigo Y Gabriela作「Ppa」。
昌磨は、このパープルの衣装を着てショートを滑ったの。
伸縮性のあるベルベット地で、細部に装飾がほどこされているのが特徴よ。
「天国への階段」を演じるのに、クロップドボレロ(丈の短いジャケット)だか天使の羽だかみたいなアクセントが、どんな意味を持つのか知らないけど、そんなことはどーでもいいわ。
あたし、この衣装を着た昌磨が、頭のてっぺんからつま先まで好きよ。
すっごく似合っていてステキじゃない。ベルベットの細工のコントラストが気に入ったわ。
キャー、アラート発動!!
あらまっ、衣装替え警報発動よ!!
最近行われた全日本選手権で、昌磨は衣装を切り替えてチェンジしちゃったのよ。
今度は、ローズとゴールドのビーズで装飾された、胸元ざっくりのブラックとグレーのデザインよ。
2つの衣装でどっちを選ぶかって聞かれたら、あたしは断然、パープルのベルベットのやつが好き。
あっちのほうがよりエレガントだし、モダンなねじれが入った流線形のラインが映えるもの。
メンズのドレープ衣装のお手本。
宇野昌磨のフリーは、ベートーベンの「月光」。演奏は、ウラディーミル・アシュケナージよ。
あたしは、メンズがドレープの入った優美な衣装を着てるのが大好物なの。
昌磨のこの衣装は、ドレープ衣装のすばらしいお手本だわ。
昌磨は、スパンコールで装飾されたティールグリーンの衣装を着てフリーを滑ったんだけど、このクラッシック音楽のための衣装として、美しく、すばらしく繊細だったわ。
サイドのドレープを着けて巻き付けた部分、とっても小さなクリスタルのビーズ、全体的な見た目がス・テ・キ。
結弦はベイビーブルーが好き。
羽生結弦のショートは、ラウル・ディ・ブラシオの「Otonal 」。
あたしたちは、結弦がこのベイビーブルーのカラーが好きだって知ってるから、彼がこの衣装を着てても驚かなかったわ。
はっきり言うと、もう少しで、昔の衣装を引っ張り出してきたのかと思うところだったの(実際は違うわよ)。
胸元のスパンコールで装飾されたXの文字のようなアクセントと、オンブル染めの効果は好きよ。
ブラックのパンツへのクリスタルの流れるような散らし方もいいわね。
だけど、ネックラインのくしゃくしゃっとしたチュールとネックレスは、好きじゃないわ。
もちろん、あれらのネックレスは、個人的に重要性があるものなんだろうけど、衣装に合わせるとごちゃごちゃしてるのよね。
結弦は、このプログラムでジョニー・ウィアーに敬意を表していて、衣装も考え抜いて自分のに取り入れているのね。写真は、ジョニーが2005年に同じ曲で滑ったときのものよ。
アレキサンダー・マックイーンみたいで素敵!
フリーは、エドウィン・マートンの「オリジン」。こっちは、すばらしいじゃない!
結弦がフリーで着た、この葉っぱに着想を得たような衣装は気に入ったわ。
デザイン、特に複雑にビーズの装飾がされたトップスは、高価でアレキサンダー・マックイーンのものみたいじゃないこと??
結弦の衣装は、いつも、ちょっとばかり安っぽく見えたり、やりすぎに見えたりする微妙なラインなんだけど、これは正反対ね。
それから、フィギュアスケートの衣装とデザイナーにとって、トップスに関心を集めるようにするのはとても大事なことよ。この衣装は、まさにそう。本当にすばらしいわ。
たいへん!! シャツに血が!!
イスラエルのアレクセイ・ビチェンコのフリーは、「ドラキュラ」のサントラ版byボイチェフ・キラールよ。
初めてアレクセイがこの衣装を着てるのを見たとき、シャツから滴り落ちる血に気が付いたの。
正直に言わせてもらうけど、控えめに言ってもゾッとしたわ。(本物の血だと思ったのよ)。
でも、そのあと、彼が「ドラキュラ」を滑ってるって知ったの。だから、まぁ、テーマには合ってるわけよね。
「ドラキュラ」のテーマに合わせて、白い古風なヒダヒダ袖のブラウスと、なめらかなブラックのパンツを履いてるわ。
そうねぇ、できれば、袖をもう少しブルゾンぽくなくして、なにか強烈な個性がほしいところね。
右胸の血の部分も、スワロフスキーのクリスタルかなんかで洗練させてほしいわ。
おしゃれ番長の名を剥奪するわよ!!
欧州のおしゃれ番長、チェコのミハル・ブジェジナのショートは、ブライアン・メイ作のクイーンの「リヴ・フォーエバー」。
んまぁ、ミハルったら、なんてこと!!
こんなのは、ホントの衣装って言えないわ。ラスベガスのクラブの警備員の服装よ!!
それか、1992年に悪ガキがベガスのクラブに行くのに来てた格好よ。昨年のネイサンのカフェ店員スタイルに続いて、ラファ親父の門下生はどうなってるわけ??
あなたが滑ってるのは、クイーンなのよ!!クイーン!!
次回は、期待してるわよ。
挑戦してるのはわかるけど、な~んかねぇ。
ミハルのフリーは、スペンサー・デイヴィス・グループの「アイム・ア・マン。俺は男だ☜あえて日本語にしてみました」。AC/DCによるサウンドトラックよ。
そうねぇ、ミハルが、何かしら衣装っぽく挑戦してるのは感じるわね。
でも、やっぱり、なーんか違うのよね。失敗作だわ。
白いシャツとシースルーのブラックの長袖トップスを重ねているの。ボトムはブラックのパンツよ。
あら、90年代風の安っぽいネックレスもしてたわね。
いいところをあげるとすれば、袖口とブラックのトップスのスパンコールの装飾は、すごく好き!
いや、ニックさん、この衣装、2017年のフリーでも着てましたよ。平昌でも。
海外でコーチに付くのって、お金かかるんすよね。グランプリファイナルでは、新しい衣装を着ています。
と、ここで、長くなったので、次回へ続きます。