こんばんは。明日は、昌磨が難易度を落とした構成のフリーを完璧に滑り、足首を守りながらも逆転優勝するという、わがままな結果を希望している種子島ぴーです。
さて、四大陸選手権2019女子の試合をLIVEで見た感想なので、これから地上波で観戦する方は、読まずに引き返してくださいな。
天使に護られながら
さて、本日、いちばんドキドキしたのは、三原舞依選手の演技。
SPの後、「自分が何をしたいかも分からなくなっている」と涙したという報道を読んで、「SPはジャンプ1本の失敗が響くけど、舞依ちゃんが下手になったわけじゃない」と言ってあげたい気持ち…だが、伝えるすべなし(笑)。
ただ、メンタルが強い人だと思うので、フリーで神演技の予感。
パソコンの前に正座して待つ私。ひとり前に滑ったツイ選手の演技は、まったく頭に入らず。
「お願いします天使さん!!」「ボーカルの方、気持ちやさしく歌ってもらえますか!!」
などなど、テキトーに祈っているうちに、演技スタート。
冒頭の3Lz+3Tがふんわりと成功して、よし行ける!!
そこからは、ジャンプが成功するたびに、一人で拍手。やや慎重にジャンプを跳んでいたとはいえ、「加点もっとくれー!!」と、一人で点数ボードに突っ込みを入れる(笑)。
最後のスピンに入る前に、舞依ちゃんがにっこり微笑み、フィニッシュと共に、両手でガッツポーズ。よっしゃー!!
140点台が出たので、なんとか表彰台に乗ってほしいと願う。
それには、上位の米国組の失敗が必須となるが・・・
いきなり4S!!
スポーツマンシップにもとる感情が神さまにばれたのか、続くトゥルシンバエワ選手が、いきなり4回転サルコウに挑戦。転倒はあったものの、果敢な演技でシーズンベストを出して(しまい)、トータル0.34差で舞依ちゃんを上回る。
うーん、苦しい。ショート6位のトゥルシンバエワ選手より下なら、後に滑る選手はさらに点数がいいんだろうから無理か・・・
コンビネーションジャンプの壁
続くイム・ウンス選手は、最近決まらないコンビネーションジャンプが今日も決まらず。ジュニアのときは大変な脅威でしたが、少し壁にぶつかっているのでしょうか。
リンクから出た彼女に、「イッツ・オーケー、イッツ・オーケー、アイ・ノウ・ユー・トライ」と言いながら、野球帽の怪しい中年男が近づく。
おっと、ラファ親父ではないか!! 全米ナンバーワンコーチは、本日も大忙し。
スランプの選手にはやさしい?!
強靭な精神力!!
と、ここで、紀平選手の滑走となり、再び緊張が走る。
精神力がハンパないから、やってくれそうな予感。
冒頭のトリプルアクセルがスコンと決まって、+2.28。
2本目をダブルアクセルにするとは、本日も聡明さが光る!!
「ビューティフル・ストーム」のステップは、本当に大好き。見ているこちらも、自然とリズムを取ってしまう。
すべてのジャンプに加点、加点で153.14のビッグスコアを叩きだし、後に続く選手たちにプレッシャーを与えます。
表彰台が遠ざかる。
ここで、ショートですばらしい演技を見せたマライア・ベルが登場。
話はそれますが、アダム・リッポン振付のSPは、本当に伸びやかで素敵。人生最良のときを謳歌するリッポンの輝きまで、マライアにのり移ったかのように、回を重ねるごとに素晴らしくなっていきます。シナを作ったリッポン立ちやスカートひらりも大好き。
が、今日のフリーは緊張していたのか、全体的に硬くなってジャンプも今一つ。
目の前にあった表彰台から遠ざかります。
そして、リンク横で待ち構えていたラファ親父に、これでもかというくらいダメだしをくらいます。
SPトップの呪縛。
続くブラディ・テネルは、「ロミオとジュリエット」とは思えない眼光のするどさで演技をスタート。
気合十分だったので、かおちゃんと競って順当に優勝するかと思いましたが、ジャンプのグリ降りが目立ちます。
優勝を意識してしまったのでしょうか。あまり魅力を感じない仕上がりとなってしまいました。キス&クライでの落胆ぶりに心が痛みました。
なぜ~???
最後に登場したのは、我らがかおちゃん!!
報道では、練習でジャンプが決まらず、とのことでしたが、試合ではいつも安定しているので大丈夫でしょう。
いつもより集中している様子。
演技始めの手の動きにも表情があります。一瞬で、かもめが鳴く寒い冬の海へ。
ゆったりとジャンプを決めていき、流れる着氷も美しい。
ステップも、一つ一つの動作を丁寧に滑っていきます。
大きなミスといえば、2Aからの3回転ジャンプが1Aのみとなってしまった場面。
最後の3Loに2回転を付けてカバーしたのはさすがでした。
演技を終えてすぐに、あちゃーというしぐさ。
紀平選手には届かないかもしれません。
しかーし!!フリーの得点は伸びず。133.43で4位。
トータルでも、まさかの4位になってしまいました。
最終結果は、こちら。
ショートからは、とても予想できなかった展開となりました。
三原選手が四大陸で表彰台に乗れたのは、本当によかったと思います。
トゥルシンバエワ選手も、4回転に挑戦するくらい果敢に攻めたので、攻めた人がいい結果を手にするのは、ハッピーな結末だと思います。
ということで、明日は男子!!
努力を重ねて自信を付けたヴィンセントと無表情なジュンファンが崩れるイメージはないのですが、どうでしょうか。
ボーヤンには表彰台に乗ってほしいし、もちろん、昌磨がメダルを取れないイメージもない。
見逃せない試合になりそうです。