いやー、もう絶叫するしかない演技でした。
6分間練習の最後に、何やら考え事をしながらリンクを流す昌磨。
スタート位置についた表情は、ものすごくいいものでした。
これは、やってくれる予感・・・
4Fは、きれ~に流れる着氷で、+1.83。思わずため息。
続く4Tも余裕で回って、+2.71。
3Loも無事に着氷し、「このまま何とか頑張ってくれー」と思っていたら、なんとここで、4T+2T!!
ええー、これぞまさに、昌磨流「攻める、攻めれば、攻めるとき」。
直前の報道でも、「プログラムに4回転ジャンプは2本で練習」だったのに、3本入れてきましたね。
いいんですか!! 樋口コーチ!!!(笑)
ジャンプシークエンスは、最後のフリップが詰まってしまいましたが、
大きなミスはなく、技術点はどんどん上がっていきます。
「行けー!!」。ラグビーの試合でもないのに叫ぶ私。
入魂のステップとスピン。
技術点のカウンターが100点を超え、フィニッシュ。
崩れ落ちる昌磨。
すごい。すごい。すごい。
練習不足で足りない体力を、200%に押し上げての渾身の演技。
宇野昌磨って、こんなにカッコよかったっけ?
そのあとに続く選手たちも、すばらしい演技を繰り広げる中、
「はーい、昌磨さん、あなたが金メダルですよ」。
優勝インタビューでは、「最後に崩れ落ちたのは、精神的な疲れ? 肉体的な疲れ?」という、誰もが知りたい質問に、ピントはずれなアンサー。
しかし、今回、追い上げたときの心境は、「攻める」でも「信じる」でもなく、「自分はできるんだ」と思ったそう。
昌磨さん、それは「自分を信じて攻める」っていう意味でいいですか?
メダルの持ち方も、いつものように美しい。さすが、家元は違います。
あー、ほっとした。
何かおいしいもの食べに行こう。