こんにちは。「昌磨回復順調」報道に喜ぶ種子島ぴーです。
実際がどうであれ、「ベストな状態で世界選手権にのぞめる」と言い切る心意気に乾杯。って、まだ昼ですけどね。
ところで、ユニバーシアード見てますか?
私は、一週間くらい前に公式サイトに登録して、無料ライブが見られるようにしてありました。
http://www.fisu.tv/?_ga=2.55163630.417743208.1551858829-1331565342.1551542940
すると、スキーとかなんとか、あらゆる競技スタートのお知らせがどんどん送られてくるようになり、もー、何がなんだか(困惑)
しかし、フィギュア男子シングルは、画面を開いたが最後。出場者が、予想以上に豪華で(失礼)、 SPもFPも全部見てしまいました。なんてこった。
そして、結果は、コチラ!!
いや、わからないだろっ!!
ここに至る過程を見て行きましょう。
教育的観点からの解説が素敵。
まず、実況解説によると、ユニバーシアード大会は、17歳から25歳の選手が出場可能とのことです。
「◎◎君は現在17歳。◎◎大学でスポーツ科学を専攻中。コーチは◎◎先生です」みたいな紹介が入りながら、どんどん進みます。
ユニバの解説は、教育的観点にのっとって、減点法ではなく、いいところを見つけて褒めるスタイルなので、聞いていて気持ちがいいんです。
例えば、派手に転倒してしまった場合も、「回転はフルにしっかり足りています」。
ジャンプがことごとく失敗した選手に対しては、「ステップが、この演技のハイライトですね」といった具合です。すばらしい!!
中村優選手がフリー「ロメオとジュリエット」の冒頭で、3A+3Tのコンビネーションでステップアウトしたときも、「とてもしっかりしたトリプルアクセルの後、ちょっぴり着氷が乱れた3T」と解説。
コーチは、ウタコ・ナガミツと紹介されていましたが、ヤマト・タムラが付き添っていました。情報が古いのでは? まー、ユニバなので、フランクに行きましょう(笑)。
コーチ陣も、フランクな服装です。
SPで3位に着けた佐藤洸彬選手の「TOO CLOSE」は、「すばらしいパフォーマンス、ゴージャスなコンビネーションジャンプ、グレート・スタイル、革新的なコリオ」と絶賛されていました。
本当に、堂々として、今季一番のステキ演技。
表彰台に乗ってほしいと期待していましたが、フリーの後半に疲れが見えたのがもったいなかったです。
いや、ユニバーシアード方式なので、プラス面にスポットを当てましょう(笑)
実況の言葉を借りれば、フリーは、「ナイスファイト&空中でのグッドコントロールの4T」、スピードのある滑り、とてもしっかりした3A、独創的なスピンなどなど。
私は特に、SPの堂々とした力強い滑りにひかれました。
佐藤選手は、常に「第3の男」ならぬ「第5の男」として君臨し続けるところが、すごい人だなぁと感じております。
友野一希選手は、4回転サルコウの着氷に苦戦している様子でしたが、SPでは「ベリー・エレガント、スピンがすばらしい」と。
フリーは、「力強く、心に響く、見るのが楽しいコリオグラフィー。ベリー・ストロングパフォーマンス」と評されていました。
フリーの演技を始める前の、覚悟を決めたような表情と、攻めのジャンプ、キス・クラで点数が出る直前に背筋を伸ばして座り直すところに、“漢”を感じました。
“持ってる男”マッテオ・リッツォ問題。
で、ここからが本題。
“持ってる男”マッテオ・リッツォ問題です。大した問題ではないですが(笑)
カロリーナ・コストナー選手(まだ引退していないけれど)なき後、イタリアのフィギュアアイコンになるかもしれないマッテオ・リッツォ君。
NHK杯で、果敢に4回転ジャンプを跳んで倒れていくヴィンセント・ジョウとアリエフの間を、4回転なしのマッテオ君が、するりと抜けて、2位と大差の3位に滑りこんだとき、「な~んか違うな」というモヤモヤが。
4回転ジャンプを跳ばなくても、ジェイソン・ブラウン選手ぐらいの芸術性や柔軟性があれば納得ですが、マッテオ君は・・・。
しかし、「イタリア男子初」の歴史的タイトルの意義を噛みしめるマッテオ君に、物言いを付けるのもいかがなものかと。
が、今回、ショートで初めて4回転トゥループを入れてきたんです!!
それが、初めて試合で跳んだとは思えないくらい、しっかりしたジャンプで、思わずうなりましたよ。
フリーでも、4回転トゥループを1本。これまた鮮やかな着氷で、かなり自信を持って跳んでいるのではないかと思いました。
しかし、今回トップを争っていた選手たちは、フリーで4回転ジャンプ2、3本の構成だったので、優勝するとは予想していませんでした。
フリーでは、引き離されるのだろうなと。
が、みなさん、なぜか4回転ジャンプが決まらず。
「グレイテスト・ショーマン」を演じたサマリンは、曲が盛り上がる後半でミスを連発してしまいます。
ショート1位。優勝を目前にしていたマキシム・コフトゥンも、フリーでジャンプをどんどん失敗して、自滅してしまいます。
ものすごい威圧感、王者感でスタートしたんですけどね。
でも、その前に、ユニバーシアードって、大胆な刺青OKなのか?
何か理由があればOK?
とにかく、残念な演技が終わってマッテオ君が登場するとき、「コフトゥンが、優勝の可能性を作ってくれました」と解説。
いつも、お父さんの好みで若さのない選曲をしていると噂のマッテオ君。
曲をローリング・ストーンズからクイーンにマイナー(?)チェンジして登場。
これが、吉と出ます。
4回転トゥループをきれ~に決めたら、続くすべての3回転ジャンプを、ピタリピタリと決めていきます。
そして、クイーンの曲に合わせたコリオシークエンスも超ノリノリ。
演技終了とともに、ガッツポース&イエス&ガッツポーズ&イエスという感じで、コーチと2人で大喜び。
「興味深いのは、すべてのエレメンツにプラスのGEOが付いていることです」と、解説がコメント。
もしや・・・このままマッテオ君が優勝するのか?
マッテオ君には何の恨みもないが、できればもっと難易度の高い構成で攻めている選手に勝ってほしい。
こうなったら、ロシア・カップ・ファイナルで優勝して波に乗るラズキンに頼るしかない!! 行け、ラズキン!! かっこいいぞ、ラズキン!!
ということで、画面に映るテクニカルポイントのボードをガン見する私。
4T+3T、よっしゃー。
単独4Tまずまず。
あれ、1A? 2T? さらに2A?
うーん。よし、後半勝負だー!! えっ、もう終わり?? 今のが後半? マジか?!
というわけで、ラズキンも撃沈。
マッテオ君の優勝です。
興味深かったのは、表彰式。
銅メダルのジョージア代表モリス・クヴィテラシヴィリとは、しっかりハグして言葉を交わす、マッテオ君。
王者の風格漂うコワモテ・メンズなコフトゥンとは、ハグならず。
というか、コフトゥンは明らかに、マッテオ君が視界に入らないようにしている様子。
おめでとうの祝福もなく、「眼中になし」を貫きます。
表彰台でも、やや反対側を向いて立ち、「みんなで表彰台の真ん中に立って写真撮影しよう」とマッテオ君がゼスチャーするも、モリスとは肩を組みますが、マッテオ君はスルー。
ウィニング・ランでも、「眼中になし」を貫いているように見えました。
興味がある方は、映像を探して見てみてください。
結論としては、ライブでスポーツを見るのって、やっぱりドキドキする!!ってこと。
世界選手権も、平昌オリンピックからの振り返りとか、怪我克服ストーリーとか、犬との生活とか、そういうのは止めて、シンプルに見せてくれるとうれしいなぁ。
ダメ?? そういうのは、苦労してチケットを買って現地に足を運んだ人の特権だって?
了解しました~ マサル物語、拝見します。