オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ラファ組に外から巻き起こされた嵐。頑張れ、マライア!!

こんにちは。女子フリーの競技開始を前に、マライア・ベルが心配な種子島ぴーです。

 

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女子のショートでは、ラファ親父率いるチーム・ラファのイム・ウンスと、続くマライア・ベルが、すばらしい演技を見せました。

 

当日の練習中に足を負傷したものの、国を背負って頑張ったイム・ウンスの演技は、終わった瞬間、じわ~とくるものがありました。

 

そして、コンビネーションジャンプが詰まり気味になって、ウンスよりも点数は低かったものの、観客をひきつけたのは、圧倒的にマライア・ベルでした。

 

マライアと言えば、キス&クライでは、いつも元気いっぱい。

ラファ親父にキャッキャキャッキャと話しかけ、「付き合い切れねぇなぁ」と親父苦笑い・・・の図が印象的です。

 

今回のショートは、滑る喜びどころか、生きる喜び、生命の賛歌といったストレッチの効いた表現で、観る者の心臓を鷲づかみにしたマライア。

プログラムを通して、振付けたリッポンが人生最高のときを謳歌しているフィーリングまで伝わってくるので、このプログラムが大好きです。

 

一度止まって、スカートふわりのキメポーズは、まさに“リッポン立ち”です。

 

が、ショートが終わった後、マライアがイム・ウンスから訴えられたというニュースが出回り始めました。

「ショート前の練習で、マライアから故意に足を蹴られて負傷した。ウンスは、マライアからずっといじめを受けていて、ロッカーも一緒に使わせてもらえなかった」などなど。

 

それに対して、アダム・リッポンが、「そんなのはクソみたいな作り話だ」「ロッカールームはみんなで一緒に使っていた」などと怒りの反論をすると、「いじめがなかったと決めつけるのは危険」と、(もちろん、そうなんですけど)、リッポンにも火の粉が。

 

世界選手権には、チームのミハル・ブジェジナもネイサンも参加しているし、彼らも心穏やかではないでしょう。

出場していない、リッポンやアシュリー姐さんがモノ申したい気持ちは当然です。

 

そして、何よりフリーに向けて、表彰台を目指して大逆転を演じなければならないマライアが心配。

「あなたは訴えられました。国際スケート連盟が調査に乗り出します」などと報道され、例によってSNSで非難されて、演技に集中できる人などいるのでしょうか?

 

私なら、穴を掘って地中にもぐりたい。

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もちろん、真偽のほどはわからない。

でも、つまり、そういうこと。

「もしかして、マライアはウンスにわざとぶつかったの?」という目でみてしまう人もいる。

一方で、「いじめはなかった」と決めつけることも危険。

 

でも、なぜこのタイミングで?

ウンス側(というか、韓国)としては、このタイミングで訴えてやらないと、気が済まないということなんだろうか? 

などなど思っていたら、ISUがコメントを発表。

The ISU has been made aware of a statement published on March 20 by All-That Sports, and subsequently by the Korea Skating Union on March 21 about an incident which happened between Ms. Mariah Bell and Ms. Eun Soo Lim, during their practice on March 20 at the ISU World Figure Skating Championships.

The incident was verbally reported to the ISU by the Korean Team Leader however no formal complaint has been received.

Based on the evidence at hand at this point in time, which includes a video, there is no evidence that Ms. Bell intended any harm to Ms. Lim.

The ISU met with delegates from both USA and Korea and urged both parties to find an amicable solution. The ISU maintains that this remains the appropriate approach.

(訳)

国際スケート連盟(ISU)は、20日の世界選手権の練習中にマライア・ベルさんとウンス・イムさんの間に起こった一件について、ウンスさんが所属するAll-That Sports、続いて韓国スケート連盟が出した3月20日付けの声明を認識しています。

この一件について、韓国チームのリーダーによって口頭で報告を受けましたが、正式な申し立ては受けていません。

ビデオを含めて、現在手元にある資料からすると、ベルさんが故意にイムさんを傷つけたという証拠はありません。

ISUは、米国と韓国の代表者に会い、両チームが友好的な解決策を見つけるように求めました。ISUは、これが適切なアプローチであると考えています(主張します)。

 

あー、よかった。少しは救われます。

マライアがウンスにぶつかったというシーンを見ましたが、これは不幸なアクシデントに見えました。

なぜなら、ウンスはリンクの際を後ろ向きに歩いていた。

マライアは曲掛け練習をしていて、この場面では、いつもリンクをいっぱいに使って大きく周回し、視線を上に向けて両手を広げ、思い切りジャンプする。そのとき、スケート靴のエッジが外を向いていた。

 

この状況で、エッジがウンスに触れたことに気が付かなくても当然だし、ちょうど触れるように計算して動いたとしたら、天才だ。つまり、不可能だと思う。

何より、故意に人を傷つける人に、あんな喜びにあふれた演技ができるはずもない。

 

フリーの演技は、「希望の扉」。

今日のマライアに、ひときわ大きな拍手を!!