こんにちは。Yahooニュースを見て、びっくりの種子島ぴーです。
ここ最近のフィギュア関連ニュースで、一番びっくりしたかもしれません。
なんと、
- 国際スケート連盟(ISU)が7月2日、技術パネルとレフリー、そしてジャッジの倫理規定に大幅な改定を発表した。
- 特に技術パネルと、レフリーについて、関係者間の交流など、個人的な人間関係を基盤にしたものに厳しく詳細に踏み込んでいる。
私は、原本を読んでおりませんので、あくまでもYahooニュースの内容で判断していますが、このニュースには、喜ぶと共に驚きました。
多くの人々が信用していないであろうフィギュアスケートの“審判”の部分に、これほど大胆にメスを入れたのは、予想外だったからです。
今まで、“採点制度”について、あれこれこねくり回されてきましたが、結局のところ、“採点をする人”に疑問符がつけば意味がなかったからです。
そして、一部のコーチと審判、選手は、ズブズブの関係だということを、私たちは知っています。
コーチや選手のなかには、大会でエッジエラーや回転不足を取られたら、技術審判を呼んでミーティングを開いたり、練習を見せてアドバイスを求める人もいますよね。それでコーチや選手と親しくならないわけはない…と、私は疑問を抱いておりました。
実際、選手とにっこり並んだ写真も、少なくないですよね。
ただ…
私たちが“ジャッジ”と総称で呼ぶ時、
- 「全体を統括するレフリー」
- 「ジャンプの回転、スピン、ステップなどのレベル判定を行う技術パネル」
- 「演技要素について+-評価を加えるジャッジ」の3種類が含まれています。
今回は、
- 「ジャンプの回転、スピン、ステップなどのレベル判定を行う技術パネル」と
- 「全体を統括するレフリー」に
メスが入りました。
画期的な内容その1は、
ジュニアとシニアのGP大会及びGPファイナル、ISUチャンピオンシップス(欧州選手権、四大陸選手権、世界選手権)、冬季オリンピックにおいて、出場する選手と特別な関係にある人物はレフリー、テクニカルスペシャリストおよびアシスタントテクニカルスペシャリストの任務に就くことは許されない。
特別な関係とは、家族的な交流、名付け親(ゴッドペアレンツ)、親しい友人、あるいは選手本人およびその両親、親戚またはコーチと個人的な敵対関係にある場合を指す。
当然ですね。しかし、
★親しい関係にあるかどうかは、誰が判断するのでしょうか?
★自己申告なのか、スパイ軍団がいるのか?
★自分に厳しい審判がいたら、母親がけんかを吹っかけて敵対関係成立…ということも可能なのか。低レベルな話ではあるが。
★多くのテクニカルパネルは、すでにコーチと親しいのではないか?
画期的な内容その2は、
テクニカルスペシャリストとアシスタントテクニカルスペシャリストが現役のコーチである場合、
その生徒のライバルが出場している大会には任命されない。
また自分の生徒がジュニアかシニアのGPシリーズに出場しているコーチは、そのシーズン中はGPシリーズ全体を通し、テクニカルスペシャリストおよびアシスタントテクニカルスペシャリストの任務につくことは出来ない。
当然ですね。しかし、
★相手が自分の生徒のライバルかどうかは、どのように判定するのでしょうか。「あんな選手、私の生徒のライバルとはみなしません」というのはあり?
画期的な内容その3は、
各国連盟の会長および副会長、事務局長およびスポーツディレクターは、
役職についている間は、GPシリーズ、ISUチャンピオンシップス、オリンピックにてレフリー、技術パネル、ジャッジとして従事することを禁止する」
ソチの女子シングルのロシア審判が物議を醸していましたが、そんなことはどうでもいいです!!(☜暴言)
キム・ヨナ現役時代の韓国スケート連盟副会長イ・ジヒの言動に、私はいつも憤死寸前でした。
画期的な内容その4は、
オリンピック前年の世界選手権で、トップ5位に入った選手、あるいはオリンピックでトップ5に入ると予想される選手と同じ国に所属するレフリー、技術パネルは、翌年の冬季オリンピックのその種目に任命されない。
★平昌オリンピックでの採点を考えれば、これも当然。
★心配なのは、トップ5位に入る選手がいない弱小国の審判が、大国に狙われそうだということ。ソウルオリンピックのサッカー審判モレノみたいな感じでね。
★フィギュア大国のスケート連盟は、国際技術審判の育成にも力を入れてきたと思いますが、今後は、大舞台で審判はできなくなるのでしょうか…ちょっと気の毒。
★5位以内に入りそうかどうかは、どう判断するのでしょうか。例えば、マッテオ・リッツォは、世界選手権で5位以内に入りそうなのかどうか。とかね。
★そして、「キムヨナのために、必ずやジャッジパネルに入らなければならない」と宣言していた韓国スケート連盟副会長イ・ジヒを、過去にさかのぼってどうにかしろよ!!
ついでに検討してほしいルールは、
「過去に、特定の選手について公に批判や低評価を口にしていた人は、その選手が出場する試合はもちろん、そのシーズンはジャッジできない」という項目。
- バンクーバーのときの、プルシェンコ妨害(?)メール事件もありましたし、
- 浅田真央のことを、「子どもの演技」とか「このままでは浅田真央はキムに勝てない」と新聞のインタビューで答えたり、コラムに書いたりしていた人々がいましたよね。(それが自国の審判だったから、さらにびっくりでしたが)。
と、いろいろ言っておりますが、期待したこともなかったので、今回の大なたはすばらしいと思っています。
そして、今まで納得できないことはたくさんあったけれど、過去にさかのぼって結果を変えることはできません。
だからこそやりきれないのですが、過去に不当な目に合った選手たちの無念さの上に、今回の改革があると思うしかないかな。
倫理規定が変わったことで、新シーズン、突然、無名の選手が表彰台に立つ…なんてことはないか(笑)