こんにちは。試合結果をぶつ切りにして放映する日本のフィギュア放送は、案外親切なのかもしれないと思い始めている種子島ぴーです。
ライブで試合全部を見るのって、ひじょーに疲れる。
これではシーズン中、もちそうにありません。日々の生活もあるしね(笑)
スケートアメリカ女子の結果を知りたくない人は、ここで引き返してくださいね。
表彰台の期待がかかる、日本女子
さて、男子のフリーを見終えた後、シャワーを浴びてひと眠りし、坂本選手、樋口選手の表彰台がかかる女子フリーの演技をライブ観戦。
昨日のSPでは、このようになっておりまして、
プレイディ・テネル 75.10
坂本花織 73.25
樋口新葉 71.76
かおちゃん、わかばちゃんの表彰台、かおちゃんの優勝も可能と思われました。
しかーし、67.60で4位につけているアンナ・シェルバコワ選手の飛び道具、4回転ルッツ+3回転トゥループの基礎点が、15.70。
単独の4回転ルッツと共に決められたら、なんなくひっくり返されちゃいますよね。
ただ、4回転の入っていないシェルバコワ選手の演技には、私は何も感じなかったので、本音を言えば、4回転だけでひっくり返ってほしくありませんでした。
シェルバコワ選手、もー大変です!!
が、シェルバコワ選手。
4回転ルッツ+3回転トゥループも単独4回転ルッツも、これでもかってくらいビシッと決めて、加点もりもり。
中国の變面ばりの衣装チェンジまでやってみせて、160点超えとなりました。
うーむ。問答無用の優勝です。なんだかなー。
直後に滑ったのが、樋口新葉選手。
「雰囲気にのまれないでほしい」と思いましたが、とてもいい表情をしていました。
冒頭のダブルアクセルをキレイに着氷して、流れに乗ったと思ったのですが、徐々にジャンプが崩れていったのが残念。
109.56で、先に滑ったイム・ウンスにも、届きませんでした。
ただ、試合後のインタビューを聞いていないので、復活しつつある新葉ちゃんの心境は、どうだったのかわかりません。
手ごたえを感じているかもしれません。
メダルに届くか?!坂本選手。
さぁ、坂本花織選手です!!
めちゃくちゃな点数のシェルバコワ選手には届かなくても、テネル選手は抜かして銀メダルを獲ってほしい!!
ただ・・・演技前の表情が…
坂本選手が、ものすごく緊張しているときの表情でして、ちょっと心配…
という私の予感が的中してしまい、コンビネーションが一つ2回転になったり、3回転が2回転になったり。
動きも全体的に小さくなってしまいました。
が、そうは言っても全日本女王!!
リカバリーをしたり、ステップに勢いを取り戻したり、後半で復活してきました。
最後のスパイラルでは、ジャッジ席を蹴り上げそうになって、途中で遠慮したように見えました。
しかし、うーーーん。終わってこの表情。
うそでも、ガッツポーズしてごまかせないのか??
無理か。アスリートだもんね。
中野コーチに怒られるパターンになってしまいました。
すばらしく激変したテネル
私にとって、今夜のいちばんは、ブレイディ・テネルでした。
音楽は、『ニュー・シネマ・パラダイス』。
選曲ですでにズルい。今季はショートもフリーも、振り付けはブノワ・リショー。それもズルい。(何が??)
テネルは、オリンピック前のシーズンに、“シンデレラ”と呼ばれて脚光を浴びましたが、
全米でアリサ・リウに敗れ、行き場を失っていました。
「華がない」「ジャンプだけ」と言われていたのに、華があってトリプルアクセルを跳ぶ美少女が現れたからです。
ところが、今シーズンは、別人のようになりました。
『ニュー・シネマ・パラダイス』の調べに乗って、たおやかに美しく、ジャンプも完璧。
本当にすばらしいと思いました。141.04。
技術点で、シェルバコワに20点離されていますが、プログラム・コンポーネンツは、テネルが少し上回っています。
表彰台が足りない!!
そこに、トリプルアクセル2本を決めて、妖艶な演技を魅せたトゥクタミシェワが加わって、表彰台は満員御礼。
坂本選手は、表彰台に立てませんでした。
きっと、また、悔し泣きして、次の試合で強さを見せるんだろうな。