オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

プーシャワーは、演技の前に。

こんばんは。種子島ぴーです。
世界選手権に向けて、書いておきたいことがあります。

 

先日トリノで開かれたグランプリファイナルで、
羽生選手の演技後に投げ込まれたくまのプーさんの山は、醜悪でした。

 

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まるい黄熊を、これでもかっ!!というくらい、

力いっぱいリンクに叩きつける(主に)女性たち。

それをフラワーガール・ボーイが集めてリンクの向こうに放り投げます。
選手本人に触れられることもなく、集められてどこかに寄付されるのでしょう。

 

私が不快に思うのは、これが明らかに次の選手への妨害になるからです。
そしてそれを、選手もファンも知っているはずだからです。

(この行為をよしとしない彼のファンも大勢います)

 

次に滑る選手は、
・回収に時間がかかることで、待っている間に体が冷えていきます。
・足元が危なくて、ウォーミングアップができません。
・ジャンプの軌道確認ができません。
・投げ込まれた固形物で、リンクが傷つけられ、毛も落ちます。
・回収するフラワーガール、ボーイたちによって、氷がガシガシ傷つけられます。

 

オリンピックのときの写真を見てみましょう。
氷の上の跡が分かりやすいように、コントラストを強くしています。

 

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フラワーガールたちは、回収物の手前でガリっと止まって、黄熊を拾い上げます。

(赤でなぞってみました) 

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スケート技術もそれほど高くない子供たちが、

必死に氷を削りながら拾ってくれます。

グランプリファイナルのときは、

これよりはるかに多い黄熊が投げ込まれました。


これが、後に滑る選手の演技に関係しないというのなら、
グループごとの整氷作業はいらないんじゃないかな。

 

私が疑問に思うのは、羽生選手は、「負けは死を意味する」というくらい、勝負にすべてをかけている人だからです。

ならば、なぜ、他の選手が勝負をかける試合の場を、自分のファンが妨害することを許すのでしょうか。

 

今回のグランプリファイナルでは、選手に“加勢”するために大量のクマを投げたファンがいたのは明らかです。

誰が、一人の選手に同じプレゼントを3つも4つも投げたいと思うだろうか?

 

でも、どーーーしても羽生選手に黄熊を投げてあげたいと、純粋に思っているファンもいると思うんですよ。
だから、「ぬいぐるみの投げ入れは、演技前に」という規定を作ってあげたらどうでしょう。


死に物狂いで練習してきて、すべてをかけて演技をしようという彼が滑る前に、数百個のぬいぐるみを投げ入れて、フラワーガール・ボーイにがしがしと回収させる。

 

喜んでもらえるといいよね。
「それはねえだろ、お前!」って怒鳴られる気がするよ。

 

ネイサンとラファ親父くらいの最強コンビなら、大会運営組織にクレームを入れることもできるかもしれない。

でも、彼より力のない選手や、同じ日本の選手なら、被害をこうむっても泣き寝入りするしかない。

だからこそ、選手ではない私たちが、この問題を取り上げなければ。

 

全日本選手権は、投げ込み禁止です。

昨年の世界選手権は、プレミアム席のみ許可されていました。

さて、モントリオールで開かれる今年の世界選手権はどうでしょうか?