こんばんは。コラントッテ ワックルネック AIRで、絶好調の種子島ぴーです。
さて、昨晩行われたユースオリンピックの男子SP。
最終グループに入ると、ダニエル・サムソノフ、鍵山優真、アンドレイ・モザレフらが登場。
ジュニアグランプリファイナルの様相を呈してきました。
ディック・バートンさんの実況解説より、鍵山優真選手の部分をざっと翻訳してみました。
6分間練習
ジャパニーズジュニアナショナルチャンピオン、ジュニアグランプリファイナル4位、今シーズンはまったく悪いところがありません。
ジュニアグランプリシリーズのバルティック杯では2位、コーシュベルでは1位。ユーマ・カジヤーマ。
鍵山の“かぎ”は、海外の人には発音しにくいようです。
6分間練習の時間をゆったりと使っています。氷の感触をたしかめています。
とてもとても落ち着いて見えます。
すばらしいトリプルアクセルを着氷しました。
演技中
ビデオの1時間47分あたりから。↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=oR4EBWZDrIc&feature=youtu.be
日本の横浜出身の16歳。
「ピアノコンチェルト」に乗せて滑ります。
ユーマ・カジヤーマです。
(ジャーン♪ 演技スタート)
ちょっと…トリプルループで、フリーレッグが氷をかすめてしまいました。
続いてトリプルアクセル。
(感心したように)おぉ、イエース。
簡単そうに跳びました。トリプルアクセルです。
うっ、うぉぉぉぉぉ。
完全にリンクから、はみ出してしまいました。
リンクの壁の保護パッドのせいですね。
トリプルルッツ+トリプルトゥを跳ぶ予定でした。
(完全に壁に乗り上げたかたちの、珍しいジャンプミスです。ユースオリンピックなので、安全のために、リンクの壁が分厚いパッドになっているようです。その分だけ、リンクが狭くなってしまっています)
(ドラマチックな音楽に乗せたステップシークエンスとスピン)
すばらしいエネルギーに満ちたプログラムです。
(フィニッシュ)
なんという力強い、見事なスケートでしょう。
信じられないような演技をしました。
いくつかの、しなくてもいいようなミスがありました。
不注意にも、最初のジャンプ、ループで
フリーレッグをわずかに着いてしまいました。
出来栄え点に影響するでしょう。
コンビネーションジャンプに入るときの
スピードや跳びあがるタイミング、スペースの目測を完全に誤ってしまいました。
興味深いことに、リンクの壁の保護クッションのせいで、
通常よりリンクが少し狭いようです。
(リプレイビデオを見て)
あぁ、ループの着氷でフリーレッグがわずかにタッチダウンしています。
スピンは、軸がしっかりセンターでスピードもいいです。
見事なポジションです。
柔軟性に富んだすばらしい一連の動きが、
スピンにおけるとてもとてもエレガントなポジションを可能にしています。
ポジションは、もちろん重要な要素なんです。
さてこの場面は、またループですね。
確かに、ちょっとだけ左足が、着氷時に氷をかすっています。
そして、ルッツは、ひどく転倒してしまいました。
跳び上がるのが遅すぎました。
それによって、二つ目のジャンプを跳ぶタイミングに
影響が出てしまいました。
なぜかというと、彼は、リンクに余裕がないことに気づいて、
トゥループを急いで跳ばなければならなかったからです。
それで、足が合わず、きちんと跳ぶことができませんでした。
パーソナルベストは、今シーズンにバルティック杯で出した84.72です。
それに近い点数を出せば、トップに立つでしょう。
80点台は出ない演技だったかもしれませんが、トップには立つでしょう。
このグループは、メダリストが出るであろう競争が激しいグループです。
先ほど、ショートだけで優勝が決まるわけではないと申し上げましたが、
優勝するためにはショートの順位も重要です。
72.76.
10.4点の差を付けてトップに立ちました。
コンビネーションジャンプの失敗を考えると、それほど悪くない点数です。
現在の順位は、このようになっております。
1位 アンドレイ・モザレフ 79.72
2位 ダニエル・サムソノフ 76.62
3位 鍵山優真 72.76
いつもは安定感抜群のモザレフは、珍しく小さな小さなミスを重ねました。
サムソノフ君は、冒頭のトリプルアクセルで激しく転倒。私の好きなしょんぼり顔を見せてくれました。
SPは4回転ジャンプが跳べませんが、フリーでは入れられるので、フリー勝負になると思います。
鍵山選手が優勝する可能性は、とても高いと思われます。
頑張れ~!!