オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

採点までの7分半

こんばんは。ヨーロッパ選手権アイスダンスの手に汗握る展開を見て、

エネルギーを消耗してしまった種子島ぴーです。

 

まず、リズムダンス(SP)の順位は、以下の通り。

1位 フランスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン

2位 ロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ

3位 イタリアのシャルレーヌ・ギニャール&マルコ・ファブッリ

 

5連覇中のガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン(以下パパ&シゼ)が、

問題なく優勝すると思われていました。

 

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しかーし。リズムダンス(SP)で、

ロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフが、

『雨に唄えば』で、すばらしい演技をして、

パパ&シゼに僅差で迫っていました。

 

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リズムダンスを見ていた私の印象は、

シニツィナ&カツァラポフの勝ちでした。


パパ&シゼの『Fame』は、挑戦的なプログラムですが、

二人の良さが伝わりにくいプログラムだと思っています。

特に、今回のパパ&シゼは、二人の動きに勢いがないように感じてしまいました。

 

対するシニツィナ&カツァラポフは、

「これぞアイスダンス!!」という美しさと繊細さがあり、

情景が浮かんでくる『雨に唄えば』だったと思います。

 

点数は、パパ&シゼが88.78。
シニツィナ&カツァラポフは、88.73。

「あのパパ&シゼに0.05差だ!!」と、話題になりました。

 

シニツィナ&カツァラポフのフリーは、

ドヴォルザークの『我が母が教えたまいし歌』。

 

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見ているだけで心躍るというか、

絵が浮かび上がってくるというか、

私自身の感情もあふれ出して、泣きそうになっちゃいました。

 

解説者も「ラブリー、ラブリー パフォーマンス」と。

得点は、131.69のSBで暫定1位に。

 

続いて登場したのが、パパ&シゼです。

2人のベストレコードは、NHK杯で最高の演技をしたときに出した131.65。

 

シニツィナ&カツァラポフとのリズムダンスの点差を考慮すると、

NHK杯以上の点数を出さないと、

勝てないことがわかっていました。

 

プログラムは、『Find Me』。

これまた、とても難しい作品で、

王者なのに挑戦を恐れない2人の姿勢が表れています。

 

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しかし、追い込まれているという危機感が、

もろに演技に出てしまっていて、

見ているこちらがとても緊張する演技でした。

 

少しでも何かがかみ合わないと、
めちゃくちゃになってしまうプロなので、
少しぎこちなさがあったと思います。

 

演技を終えると、

「これは5年連続王座に君臨するパパ&シゼが敗れたかもしれない」という空気が流れます。

 

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どうなの?

シニツィナ&カツァラポフも、緊張して待ちます。

 

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しかし、全然点数が出ません。

「3分経過しました」と、解説者。

 

チームメイトのアレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキンも、
心配そうに見守ります。
っていうか、自分たちの順位が気になります。

 

どうなの?

 

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しかし、まだ点数は出ません。

「4分経過しました」と、解説者。

 

 

会場の観客たちも、圧をかけます。

揺れるフランス国旗。

どうなの?

 

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しかし、まだまだまだ、点数は出ません。

「5分半経過しました」と、解説者。

 

怖すぎて震えるシニツィナを、カツァラポフが抱きしめます。

 

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点数が出るまでの時間が、えぐい、えぐすぎる!!

 

 

そして、いよいよ発表。

ここまで、なんと、7分半ですよ!!!

 

結果は!!

131.70が必要なところ…

 

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131.50!!

このビミョーすぎる点数はいかに???

 

優勝は、ロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ。

ついに、パパ&シゼが敗れました!!

 

もっと驚いたのは、

その後にまだ最終滑走者がいたこと!!

イタリアのシャルレーヌ・ギニャール&マルコ・ファブッリです。

 

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すっかり忘れさられ、待たされ、

すっかり冷えてしまった体で、

リズムダンス3位から、メダル圏外の第4位へ。

 

うーん。

しかし、これだけの採点時間があれば、

テクニカルチェックが何度もかけられたことはもちろん、

芸術点などでも、舞台裏でもめにもめ、

議論され、駆け引きされ、取引される時間があったような…(☜真偽不明)

 

アイスダンスは、いろいろと歴史がありますしね。

あの7分半に、何が行われたのか?

議論を呼びそうなアイスダンスの結果でした。

 

パパ&シゼも、このままでは終わらないでしょう。

世界選手権で、パパ&シゼが王冠を奪い返すかどうか、注目です。