こんばんは。ヨーロッパ選手権アイスダンスの手に汗握る展開を見て、
エネルギーを消耗してしまった種子島ぴーです。
まず、リズムダンス(SP)の順位は、以下の通り。
1位 フランスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン
2位 ロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ
3位 イタリアのシャルレーヌ・ギニャール&マルコ・ファブッリ
5連覇中のガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン(以下パパ&シゼ)が、
問題なく優勝すると思われていました。
しかーし。リズムダンス(SP)で、
ロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフが、
『雨に唄えば』で、すばらしい演技をして、
パパ&シゼに僅差で迫っていました。
リズムダンスを見ていた私の印象は、
シニツィナ&カツァラポフの勝ちでした。
パパ&シゼの『Fame』は、挑戦的なプログラムですが、
二人の良さが伝わりにくいプログラムだと思っています。
特に、今回のパパ&シゼは、二人の動きに勢いがないように感じてしまいました。
対するシニツィナ&カツァラポフは、
「これぞアイスダンス!!」という美しさと繊細さがあり、
情景が浮かんでくる『雨に唄えば』だったと思います。
点数は、パパ&シゼが88.78。
シニツィナ&カツァラポフは、88.73。
「あのパパ&シゼに0.05差だ!!」と、話題になりました。
シニツィナ&カツァラポフのフリーは、
ドヴォルザークの『我が母が教えたまいし歌』。
見ているだけで心躍るというか、
絵が浮かび上がってくるというか、
私自身の感情もあふれ出して、泣きそうになっちゃいました。
解説者も「ラブリー、ラブリー パフォーマンス」と。
得点は、131.69のSBで暫定1位に。
続いて登場したのが、パパ&シゼです。
2人のベストレコードは、NHK杯で最高の演技をしたときに出した131.65。
シニツィナ&カツァラポフとのリズムダンスの点差を考慮すると、
NHK杯以上の点数を出さないと、
勝てないことがわかっていました。
プログラムは、『Find Me』。
これまた、とても難しい作品で、
王者なのに挑戦を恐れない2人の姿勢が表れています。
しかし、追い込まれているという危機感が、
もろに演技に出てしまっていて、
見ているこちらがとても緊張する演技でした。
少しでも何かがかみ合わないと、
めちゃくちゃになってしまうプロなので、
少しぎこちなさがあったと思います。
演技を終えると、
「これは5年連続王座に君臨するパパ&シゼが敗れたかもしれない」という空気が流れます。
どうなの?
シニツィナ&カツァラポフも、緊張して待ちます。
しかし、全然点数が出ません。
「3分経過しました」と、解説者。
チームメイトのアレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキンも、
心配そうに見守ります。
っていうか、自分たちの順位が気になります。
どうなの?
しかし、まだ点数は出ません。
「4分経過しました」と、解説者。
会場の観客たちも、圧をかけます。
揺れるフランス国旗。
どうなの?
しかし、まだまだまだ、点数は出ません。
「5分半経過しました」と、解説者。
怖すぎて震えるシニツィナを、カツァラポフが抱きしめます。
点数が出るまでの時間が、えぐい、えぐすぎる!!
そして、いよいよ発表。
ここまで、なんと、7分半ですよ!!!
結果は!!
131.70が必要なところ…
131.50!!
このビミョーすぎる点数はいかに???
優勝は、ロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ。
ついに、パパ&シゼが敗れました!!
もっと驚いたのは、
その後にまだ最終滑走者がいたこと!!
イタリアのシャルレーヌ・ギニャール&マルコ・ファブッリです。
すっかり忘れさられ、待たされ、
すっかり冷えてしまった体で、
リズムダンス3位から、メダル圏外の第4位へ。
うーん。
しかし、これだけの採点時間があれば、
テクニカルチェックが何度もかけられたことはもちろん、
芸術点などでも、舞台裏でもめにもめ、
議論され、駆け引きされ、取引される時間があったような…(☜真偽不明)
アイスダンスは、いろいろと歴史がありますしね。
あの7分半に、何が行われたのか?
議論を呼びそうなアイスダンスの結果でした。
パパ&シゼも、このままでは終わらないでしょう。
世界選手権で、パパ&シゼが王冠を奪い返すかどうか、注目です。