こんばんは。四大陸選手権2020の到来とともに、
なんとなく昌磨のこれまでの四大陸の演技を見返している種子島ぴーです。
よろしければ、ご一緒に振り返ってみませんか。
私も、記憶がごちゃごちゃになって、何か間違えているかもしれませんが。
2015年 昌磨デビュー5位
昌磨最初の四大陸出場は、前年末の全日本選手権で2位となって選出された、2014-2015シーズンでした。
4回転トゥとトリプルアクセルを跳べるようになり、昌磨が大躍進を遂げたシーズンです。
かわいい昌磨は、SP『ヴァイオリンソナタ第9番』で、
いきなり故デニス・テン選手に次ぐ2位となって、みんなをびっくりさせました!!
というか、本人と樋口コーチもびっくり(笑)
テレビニュースでも、期待の若手として取り上げられました。
しかし、FP『ドンファン』は、4Tで両足着氷、三連続ジャンプで転倒、2A(!!)は着氷乱れ。
ジャンプでミスが多めでした。
「練習でできたことができなかった。悲しい」と、しょんぼりな結果に。
このときは、今よりもフンワリしたソフトなトリプルアクセルを跳んでいましたね。
バレエジャンプも入ってました。
今は、入れてませんよね。入れなくてもいいと思います(笑)
『ドンファン』好きだったなぁ。強弱のついた重厚な音楽が、昌磨の滑りに合っていました。
この年は、故デニス・テン選手が圧勝した大会でした。
金 デニス・テン(カザフ)
銀 ジョシュア・ファリス(米国)
銅 ハン・ヤン(中国)
一人は亡くなり、一人は怪我と戦い、一人は今シーズン復帰を果たしました。
時を感じます…
2016年 SPはよかったけど4位
昌磨にとってシニアのファーストシーズンとなったこの年は、
年末の全日本選手権で再び2位に入り、
四大陸選手権のみならず、世界選手権の代表にも選ばれまた。
SPは『Legends』。
92.99のパーソナルベストを出して、ショートでは2位に!!
このころすでに、SP90点台を出していたんですねー。すごい。
4回転トゥを着氷した後の、びっくりしたような表情がかわいい。
https://www.youtube.com/watch?v=1AQEAYWauvM
ちなみに、この時のショート1位はボーヤンで、98.45でした。すごすぎ!!
FPは『トゥーランドット』。
オリンピックシーズンの同曲よりも、
若々しくはつらつとした曲アレンジとコリオでした。
そして、衣装はピーターパン・グリーン!!
ジャンプがうまく決まらず、フリー5位で、総合4位に。
ちなみに、開催地は台湾で、
流れる前髪が素敵なケージ・タナカと共に参戦していました。
ケージ・タナカの隣にいるのは、衣装着用時も、ジャンパー着用時も、
胸元がざっくり開いたマックス・アーロンです。
あ、いらないですか、こんな情報は?
この年の優勝は、パトリック・チャン(カナダ)。
2位がボーヤンで、3位がハン・ヤンでした。
昌磨は、1年目の総合5位から⇒4位へ。
2017年 シニア大舞台初のメダル3位
初めて表彰台に乗ったこの年。
金メダルネイサン・チェン、銀メダル羽生結弦に続く銀メダルでした。
SPは『ラベンダー』。
4回転フリップと4回転トゥ+3回転トゥを盛り込んだ構成で、100.28。
初の100点越えを成し遂げました。
ちなみに、優勝したネイサンも、SPは103.12で100点越え。
SPで昌磨は2位でしたが…
FP『ブエノスアイレス』で、トリプルアクセルで転倒が続き、本人も納得できない総合3位となりました。
昌磨が『ブエノスアイレス』の完成版を見せるのは、この後に出場した世界選手権です。
昌磨は、前年の総合4位から⇒3位へ。
2018年 僅差で敗れて2位
この年の開催地は、台湾でした。
そういえば、台湾が国際大会の開催資格を奪われた件、どうなったのでしょうか??
この時も、整えた眉が美しいケージ・タナカとともに参戦しました!!
SP『冬』で100点越えをして、このまま優勝かと思われたオリンピックシーズン。
フリーの『トゥーランドット』では、
昌磨は、まさかの中国皇帝イエローの衣装で
前髪センター分けで登場。
黄色い衣装が、演技よりも印象に残っています(笑)
フリーでは、4回転トゥ、4回転ループ、4回転コンビネーションを決めるも、4回転フリップで大きく転倒。
3本の4回転を成功させながらも、僅差でボーヤンに敗れて2位になってしまいました。
このときのボーヤンは、300点越えでした。
しかし、この四大陸でいろんな調整を行ったことが、
平昌オリンピックにつながっていった年でした。
昌磨は、前年の総合3位から⇒2位へ。
2019年 足首を傷めつけながらの1位
足首の怪我と繰り返される捻挫に苦しんだこのシーズン。
昌磨は、6分間練習でリンクに入る直前まで、
一人だけ関係者と脇のほうで話し続け、
「棄権するのではないか」とヒヤヒヤしました。
SP『天国への階段』では、90点台に乗せるも、
足首と相談しながらの抑えめ演技で、
ビンセント・ジョウ、チャ・ジュンワン、ボーヤン・ジンに次ぐ4位。
この4位というビミョーな位置が、昌磨の闘争心に火をつけました。
フリーでは、足首の痛みをなかったことにする鬼構成と鬼闘志で挑んできたんです。
フリーの6分間練習では、ジャンプを跳ばず、ゆら~り、ゆら~りと、
リンクを周回。
何かを深く考えているようでした。まさに、デッドorアライブ。
棄権か神演技の二択しかないような雰囲気で、
覚悟を決めたようにスタート位置へ。
すると、足首の痛みを忘れたかのように、
4回転フリップ、4回転トゥ、トリプルアクセル、連続3回転ジャンプと、次々に決めて、流れるようにアイスリンクを駆け抜けていきました。
そして、フイニッシュと共に、崩れ落ちる昌磨。
あの場面、記憶に残ってます。
立っていられないほど、脚にきていたそうですね。
しかし、本人もびっくりの197.36で、トップに躍り出ました。
やりました!!
ついに、四大陸選手権で優勝です!!
演技のビデオをお借りします↓↓
20190210 ISU四大洲 宇野昌磨 長曲破世界紀錄逆轉封王
そういえば、当時は“シルバーコレクター”なんていう、
マスコミで取り上げやすい失礼な用語もありましたよね。
あれ、最近、まったく聞かなくなりましたね。
過ぎてしまえば何だったのか??という感じですが…
それをはね返してみせたのは、昌磨自身です。
順位も5位⇒4位⇒3位⇒2位⇒1位と、
一人カウントダウンを楽しんでいたようです。
今回、気づいたのは、フリーのフィニッシュの後で、
「崩れ落ちそうになる」または「崩れ落ちて立ち上がれない」という傾向は、
2015年の頃から見られたようです。
演技で120%の力を出し切る。リンクを出るまでのエネルギー計算していない。
というのが、昌磨らしいなぁと思います。
激動の前半シーズンを経た今年は、「辞退」という賢明な選択をした昌磨。
今回の四大陸選手権が、
数週間後のチャレンジカップと来月の世界選手権へ向けて、
昌磨に刺激をもたらすような展開になるといいなぁと期待しています。
私はひそかに、日本女子の表彰台独占を願っています。
おやすみなさい!!