オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

明暗を分けた(?)マライア・ベルとイム・ウンス

こんばんは。種子島ぴーです。

昨日のバレンタインデーに、スイス方面にチョコレートを贈られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

え、私ですか? ぜーんぜん、贈りませんですよ(笑)

そろそろ、デニスがランビ伯爵のために作ったチョコレートの写真をアップしてくれるのではないかと待っています。

ついでに、ちゃっかりご相伴にあずかる昌磨の写真も、アップしてくれるのではないかと期待しています。

f:id:tanegashimapi:20200215191543j:plain

クリスマスのデニス♡

昨年のマライアとウンス

さて、今日は今シーズン、ずっと気になっていたことについて。

それは、大躍進絶好調のマライア・ベルと、元気がないように見えるイム・ウンスです。

昨シーズン、米国ラファエル・アルトゥニアンコーチの元で、
しのぎを削っていた二人。

 

2人がお互いをどのように意識していたかは、わかりません。
ラファのところに入ったのは、マライアが先で、
シニアに上がるときに、イム・ウンスと本田真凛ちゃんがチームに合流しました。

 

マライアのほうがウンスより6歳くらい年上ですが、
身長は、マライアが163cmでウンスが164cm。
手足の長い体型も似ていますし、衣装も同じリサ・マッキノンです。

衣装の美しさも競っていました。(見ているほうが)

 

で、昨年は、同じ大会に出て、滑走順が前後したり、
順位が僅差で続いたり、
セットで動いている感がありました。
昨年の戦績は、こんな感じです。

f:id:tanegashimapi:20200215191938j:plain

 

同じ大会に出ると、見事なまでに順位が並びます。

当然、フリーでは、滑走順が並んで、ラファ親父が大忙しだったりしました。

点数も僅差。意識しないほうが、おかしいですけどね。

ちなみに、単独で出場したロステレコムで、

ウンスは銅メダルを獲得しています。

 

事件発生 

そこへ、あの事件がおきました。

 

f:id:tanegashimapi:20200215192621j:plain

 

世界選手権の公式練習中に、「マライアが故意にウンスを蹴って、

脚に怪我をさせた」として、

ウンス陣営がスケート連盟に訴え、ベルに対する審議を行うよう求めたのです。

 

このとき、ウンスは脚に負傷したうえに、

ラファ組の中で厳しい立場になってしまいました。

f:id:tanegashimapi:20200215193331j:plain

演技を終えたウンスに、冷たい態度のラファが話題に

一方、マライアと家族は、SNSでウンスのファンから誹謗中傷を受け、

精神的にダメージを負ってフリーに臨まなければいけませんでした。

 

当時、ラファはインタビューで、

「ウンスのマネージャーは最低だ」というようなことを言っていましたね。

余談ですが、「真凛ちゃんのマネージャーは大変すばらしいと」。

よくわからないけど、ありがとうラファ(笑)。なんかうれしい。

 

そして、「私なら、ウンスをセレブにできたのに。彼女は、私の希望の一つだった」と語っていました。

スタイルがよくエレガントでスピードもある若いウンスを、

オリンピックで台乗りする選手に育てようと、思っていたのかもしれません。

 

結局、イム・ウンスは韓国に帰国し、

国内のコーチに指導を受けています。

 

絶好調のマライア

で、今シーズンに入ると、マライア・ベルは快進撃を続けます。

事件発生時にマライアを擁護して、これまたSNSで攻撃されたアダム・リッポンが、

実質的なコーチに。

リッポンは、昨シーズン同様SPの振り付けを担当してマライアの魅力を引き出し、

トレーニングの方法なども、一から指導しているとのこと。

 

f:id:tanegashimapi:20190323025434j:plain

 

身体のラインがより美しくなり、

メンタルも安定して、ミスが減ったマライア。

ロステレコム杯で3位!!

フランス杯で3位!!

 

全米選手権では2位になったのですが、

 FSで叩き出した151.99には、国内選手権とは言えびっくりしましたよ!!

 

f:id:tanegashimapi:20200215194345j:plain

 

音楽の解釈とかなんとか、GOE5点が並んでいて、

「米国スケート連盟と観客は、

テネルよりも、いかにもアメリカンガールなマライアが好きなんだなぁ」と、

はっきりと感じました。

今季はずっと200点を超えてます。

 

f:id:tanegashimapi:20200215194413j:plain

「あ、私はお呼びじゃないですか?」byラファ

悩めるウンス

一方のイム・ウンスは、今季ぜんぜん楽しそうに滑っていません。

スケートアメリカで『スペイン奇想曲』を滑ったときの、ウンスのつまらなそうな顔!!

f:id:tanegashimapi:20200215204214j:plain

今風の韓国メイクのせいもあるのかな?

まったく気持ちが乗っていない感じでしたよね。

あ、ミーシャの振付でしたか? 失礼しました。

 

f:id:tanegashimapi:20200215204251j:plain

 

その後のNHK杯では、SPを『スペイン奇想曲』から前シーズンの『ある日どこかで』に戻しました。

あの美しい白い衣装で登場したウンスを見て、

なんとなく、胸が痛かったです。

音楽が、『ある日どこかで』…ですしね。

 

f:id:tanegashimapi:20200215204907j:plain

瞳がきらきらしていた昨シーズン

彼女自身は、ラファのところを離れたかったんだろうか?

憧れの海外暮らしだったかもしれないし、

現地で友人や恋人ができていたかもしれないしね。

突然、韓国に連れ戻されて、韓国のコーチについて、

演技中もつまらなそう。

 

f:id:tanegashimapi:20200215205215j:plain

 

韓国国内選手権のときは、見ていてつらかったです。

スピードは落ち、ジャンプの質が落ち、

「なんで私、スケートしてるんだろう」というような表情でした。

 

f:id:tanegashimapi:20200215205232j:plain

 

演技後に、ためいきというか、涙ぐむというか

そういうシーンが2度ほど続いた気がします。

 

差が開いた2人

2人の今シーズンの成績を比較すると、

現在までのところ、こうなっています。

 

f:id:tanegashimapi:20200215203255j:plain


違う大会に出ているので、比較はできませんが、

マライアは、表彰台にからむ選手、

200点超えが当たり前の選手になり、

 

片やウンスは、時間が止まったみたい。

今やユ・ヨンに抜かれ、キム・イェリムも迫ってきています。

 

イム・ウンスが韓国に登場したとき、

「すごい選手が出てきたな」と思ったものです。

 

お人形みたいに長い手足で、高難度ジャンプをばんばん跳んで、

彼女の時代が来るのではないかと思ったほどです。 

私が言いたいのは、

「大人たちが、彼女の芽をつんでしまったのではないか?」

ということです。

コーチも練習拠点も、15、16歳の少女に決定権があったはずはない。

 

ウンスは、四大陸選手権で200点を超えて、少しだけ笑顔が見られたけれど、

このまま沈まず、巻き返してほしいですね。

海外のコーチで受け入れてくれるところは…もうないのかな。

★記事内の数字が間違っていたらすみません。先に謝っておきます。