こんばんは。種子島ぴーです。
昨日のバレンタインデーに、スイス方面にチョコレートを贈られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
え、私ですか? ぜーんぜん、贈りませんですよ(笑)
そろそろ、デニスがランビ伯爵のために作ったチョコレートの写真をアップしてくれるのではないかと待っています。
ついでに、ちゃっかりご相伴にあずかる昌磨の写真も、アップしてくれるのではないかと期待しています。
昨年のマライアとウンス
さて、今日は今シーズン、ずっと気になっていたことについて。
それは、大躍進絶好調のマライア・ベルと、元気がないように見えるイム・ウンスです。
昨シーズン、米国ラファエル・アルトゥニアンコーチの元で、
しのぎを削っていた二人。
2人がお互いをどのように意識していたかは、わかりません。
ラファのところに入ったのは、マライアが先で、
シニアに上がるときに、イム・ウンスと本田真凛ちゃんがチームに合流しました。
マライアのほうがウンスより6歳くらい年上ですが、
身長は、マライアが163cmでウンスが164cm。
手足の長い体型も似ていますし、衣装も同じリサ・マッキノンです。
衣装の美しさも競っていました。(見ているほうが)
で、昨年は、同じ大会に出て、滑走順が前後したり、
順位が僅差で続いたり、
セットで動いている感がありました。
昨年の戦績は、こんな感じです。
同じ大会に出ると、見事なまでに順位が並びます。
当然、フリーでは、滑走順が並んで、ラファ親父が大忙しだったりしました。
点数も僅差。意識しないほうが、おかしいですけどね。
ちなみに、単独で出場したロステレコムで、
ウンスは銅メダルを獲得しています。
事件発生
そこへ、あの事件がおきました。
世界選手権の公式練習中に、「マライアが故意にウンスを蹴って、
脚に怪我をさせた」として、
ウンス陣営がスケート連盟に訴え、ベルに対する審議を行うよう求めたのです。
このとき、ウンスは脚に負傷したうえに、
ラファ組の中で厳しい立場になってしまいました。
一方、マライアと家族は、SNSでウンスのファンから誹謗中傷を受け、
精神的にダメージを負ってフリーに臨まなければいけませんでした。
当時、ラファはインタビューで、
「ウンスのマネージャーは最低だ」というようなことを言っていましたね。
余談ですが、「真凛ちゃんのマネージャーは大変すばらしいと」。
よくわからないけど、ありがとうラファ(笑)。なんかうれしい。
そして、「私なら、ウンスをセレブにできたのに。彼女は、私の希望の一つだった」と語っていました。
スタイルがよくエレガントでスピードもある若いウンスを、
オリンピックで台乗りする選手に育てようと、思っていたのかもしれません。
結局、イム・ウンスは韓国に帰国し、
国内のコーチに指導を受けています。
絶好調のマライア
で、今シーズンに入ると、マライア・ベルは快進撃を続けます。
事件発生時にマライアを擁護して、これまたSNSで攻撃されたアダム・リッポンが、
実質的なコーチに。
リッポンは、昨シーズン同様SPの振り付けを担当してマライアの魅力を引き出し、
トレーニングの方法なども、一から指導しているとのこと。
身体のラインがより美しくなり、
メンタルも安定して、ミスが減ったマライア。
ロステレコム杯で3位!!
フランス杯で3位!!
全米選手権では2位になったのですが、
FSで叩き出した151.99には、国内選手権とは言えびっくりしましたよ!!
音楽の解釈とかなんとか、GOE5点が並んでいて、
「米国スケート連盟と観客は、
テネルよりも、いかにもアメリカンガールなマライアが好きなんだなぁ」と、
はっきりと感じました。
今季はずっと200点を超えてます。
悩めるウンス
一方のイム・ウンスは、今季ぜんぜん楽しそうに滑っていません。
スケートアメリカで『スペイン奇想曲』を滑ったときの、ウンスのつまらなそうな顔!!
まったく気持ちが乗っていない感じでしたよね。
あ、ミーシャの振付でしたか? 失礼しました。
その後のNHK杯では、SPを『スペイン奇想曲』から前シーズンの『ある日どこかで』に戻しました。
あの美しい白い衣装で登場したウンスを見て、
なんとなく、胸が痛かったです。
音楽が、『ある日どこかで』…ですしね。
彼女自身は、ラファのところを離れたかったんだろうか?
憧れの海外暮らしだったかもしれないし、
現地で友人や恋人ができていたかもしれないしね。
突然、韓国に連れ戻されて、韓国のコーチについて、
演技中もつまらなそう。
韓国国内選手権のときは、見ていてつらかったです。
スピードは落ち、ジャンプの質が落ち、
「なんで私、スケートしてるんだろう」というような表情でした。
演技後に、ためいきというか、涙ぐむというか
そういうシーンが2度ほど続いた気がします。
差が開いた2人
2人の今シーズンの成績を比較すると、
現在までのところ、こうなっています。
違う大会に出ているので、比較はできませんが、
マライアは、表彰台にからむ選手、
200点超えが当たり前の選手になり、
片やウンスは、時間が止まったみたい。
今やユ・ヨンに抜かれ、キム・イェリムも迫ってきています。
イム・ウンスが韓国に登場したとき、
「すごい選手が出てきたな」と思ったものです。
お人形みたいに長い手足で、高難度ジャンプをばんばん跳んで、
彼女の時代が来るのではないかと思ったほどです。
私が言いたいのは、
「大人たちが、彼女の芽をつんでしまったのではないか?」
ということです。
コーチも練習拠点も、15、16歳の少女に決定権があったはずはない。
ウンスは、四大陸選手権で200点を超えて、少しだけ笑顔が見られたけれど、
このまま沈まず、巻き返してほしいですね。
海外のコーチで受け入れてくれるところは…もうないのかな。
★記事内の数字が間違っていたらすみません。先に謝っておきます。