チャレンジカップ『DOMO』のしあわせ継続中
こんばんは。何かと不安の多い毎日、昌磨のチャレンジカップフリーの演技を、ちょくちょく見てしまう種子島ぴーです。
今季のフリーが『ダンシング・オン・マイ・オウン』に決まったとき、
「昌磨が情感あふれる演技をして、悲しかったこと、つらかったことなど思い出して、きっと私は泣いてしまうんだろうな…」と思っていました。
しかしですね、こんなにしあわせな気分にしてくれるとは、予想もしませんでしたよ!!
それくらい、なんか、しあわせ。
なんかハッピーにしてくれる、昌磨のDOMO。
例えば「失恋」という事象であっても、悲しみだけでなく、そこには満ち足りた思いやしあわせな感情もあるよね…などなど考える。
昌磨は、曲から何を感じているのでしょうかね??
『兄・宇野昌磨』(宇野 樹著)の中に、おかあさんがプログラム曲の背景を調べて昌磨に伝えようとしたら、
「自分で考えるから言わないで」と、あえて聞かなかった…というようなエピソードが書いてありました。
いつか、聞いてみたいですね。
いや、聞かないほうがイメージが広がるかな。
伝説の昌磨&ランビ「冬」共演について
さて、チャレンジカップ前に少し訳した「Inside skating」のランビ伯爵インタビュー記事の続きです。
以前、スターズオンアイスで、昌磨とランビ伯爵が『ビバルディ--冬』を共演したときのことを書きました。
すばらしいとしか言いようがないコラボでした。
そのときのことについて、ランビ伯爵が話している部分を引用して訳します。
私の気分と言葉で意訳するので、違うところはご容赦ください。
☟
Stéphane Lambiel: “Do it. Show us your colours!” | Inside Skating
interview by Florentina
(F)昌磨とサマーキャンプやアイスショーを共にし、彼の成長を何年も見てきて、特別に印象に残っているプログラムや瞬間はありますか?
あなたが昌磨と共有しているであろう記憶を、全部引き出そうとしているのですが…
(ラン)彼は、アルゼンチンタンゴの作品を滑ったと思いますが…(ピアソラの『ブエノスアイレス』かな?)…あのステップシークエンスが、とても好きでした。
いくつかのパートをもっとシャープに、エッジを保持するように(一瞬、ピタッと止めたりすることかな?) 、アドバイスしたのを覚えています。
だから、たぶんあれが、私がいちばんよく覚えているプログラムの一つであり、とてもすばらしいプログラムだと思っています。
(F)あなたがアドバイスをしたのですね…
(ラン)ええ、その通りです。
それからもちろん、『誰も寝てはならぬ』も、すごくよかったですよね。
彼は、なんというか、かなり身長が低いのに、威風堂々としていてスピードがあって、自分の思いを投影させて大きく滑ることができます。だから、『誰も寝てはならぬ』は、昌磨にとても合ったプログラムでした。
それから、『ビバルディ』。
私と彼の『ビバルディ--四季』をくっつけて演じる機会を得た時の話ですが…とても、とても、特別な瞬間でした。
(ラン)あれは、フレンズオンアイスのための作品だったと思います。
「あなたと昌磨のビバルディの作品を組み合わせてほしい」と頼まれたのですが、すべてを一緒にまとめるのに、2、3時間しかありませんでした。
だから、昌磨が自分のプログラムのパートを滑って、私が私のプログラムのパートを滑って、それに、二人が一緒に滑る新しいパートを創ってほしいと依頼されました。
で、お話したように、時間があまりなかったし、はっきりわかりませんでしたが、
昌磨は、とてもとても…柔らかな滑りをするスケーターで、
私はシャキッとした滑りをするスケーターなので、
「一緒に滑って息が合うのだろうか?」という疑問もありました(笑)
でも、とてもナチュラルにコラボすることができたんです。
昌磨は滑っているとき、私の動きを読んでいるようでした。
彼は、すごく先を読める人で、私の肩の動きやヒップの位置から、
次に私が何をするかを予測できたのです。
練習してすぐに本番のショーになって、どかーんと大喝采!!
互いに相手の心を読んで滑りました。
So, yes,(☜ランビ伯爵の口ぐせですよね) 「ビバルディ」と「誰も寝てはならぬ」と「ブエノスアイレス」が、一番の思い出かな。
(ここまで)
フレンズオンアイスで見たときは、2人の共演がショーの目玉だったので、
気合を入れて練習したように見えたのですが、
2、3時間で練習して振り付けを足して本番だったのですね(驚)
ランビ伯爵は、ジャンプも完璧だったので、
昌磨とのコラボに向けて、相当スイスで滑り込んできたのだと思っていました。
それが、突然振付もぶん投げられて、コミコミ2、3時間プランだったとは!!
やはり、やんごとなきお方でしたか(笑)
そんなランビ伯爵とデニス・ヴァシリエフス選手が、
「スターズオンアイス」にインしたのですが、
開催はどうでしょうかね。
まずは、もう一度『ダンシング・オン・マイ・オウン』を見て寝たいと思います。
おやすみなさい。