オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

【直前予習】ジュニア世界選手権、とりあえずチェック

こんにちは。本日は自宅待機の種子島ぴーです。

今日からジュニア世界選手権が始まります。

でも、なんやかんやで、それどころではなかった方も多いのではないでしょうか。

 

そこで、試合開始直前ではありますが、ご一緒に、付け焼刃で予習しておきたいと思います。

まず、大会があるのはエストニア共和国の首都タリンです。

 

フィンランドの南。エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国のうちの一つです。

f:id:tanegashimapi:20200304153137j:plain

すてきな街並み。今は雪が積もっていると思います。

43の国と地域から、174名の選手が出場します。

男子36名、女子48名、ペア16組、アイスダンス29組です。

 

注目を集める男子シングル

初出場の鍵山優真選手は、ユースオリンピックで優勝、270.61のシーズンベストを叩き出して四大陸選手権で銅メダルを獲得しました。

 

f:id:tanegashimapi:20200304153624j:plain

 

ライバルの佐藤駿選手も、ジユニアグランプリファイナルで優勝しています。

私は、この二人は、ジャンプも表現力も互角だと思っていますので、どちらがどちらという色付けはしたくありません。

 

f:id:tanegashimapi:20200304153738j:plain

 

シーズンベストは、1位が鍵山選手の270.61、2位が佐藤選手の255.11。

続いて、イタリアのダニール・グラスール選手が244.88です。

 

f:id:tanegashimapi:20200304153808j:plain

 

ブノワ・リショーさんのコリオで、個性的なスピン、表現を魅せる選手です。

ヨーロッパ選手権では4位に入りました。

 

ロシアは、サムソノフ君は欠場となり、

ジュニアグランプリファイナルでもユースオリンピックでも銀メダルを獲得したアンドレイ・モザレフと

グランプリファイナルに進出したピーター・グメンニクが参戦します。

 

f:id:tanegashimapi:20200304200004j:plain

 

アンドレイ・モザレフは、強靭な精神力と4回転ジャンプを武器に持ち、どんなときでもあなどれません。

 

f:id:tanegashimapi:20200304153851j:plain

 

私は、鍵山優真、佐藤駿、アンドレイ・モザレフの戦いになると思いますが、いかがでしょうか。

 

他に、シニアの世界選手権補欠のジュベールの愛弟子アダム・シャオ・ヒム・ファ(仏)。

4回転ジャンプの安定感を増していたら怖い存在です。

 

f:id:tanegashimapi:20200304154054j:plain

 

カナダからは、ラファ組のステファンスティーブン・ゴゴレフ(昨シーズンのジュニアグランプリ王者)と、

f:id:tanegashimapi:20200304195047j:plain

 

オーサー組からはジョセフ・ファンが参戦します。

 

f:id:tanegashimapi:20200304195619j:plain

 

スウェーデンのニコライ・マヨロフも、ヨーロッパ選手権でいい演技を見せました。

「とてもジユニアには見えないよなー」と思っていたら、

引退したお兄さんのアレクサンデル・マヨロフと顔を混同していました(笑)

スケート一家です。

 

f:id:tanegashimapi:20200304155201j:plain

 

アメリカの期待は、アンドリュー・トルガシェフ。

ジュニアグランプリの2大会とも、表彰台目前でした。

特にクロアチア大会は惜しかった。

 

f:id:tanegashimapi:20200304162443j:plain

 

男子見どころまとめ
  1. 鍵山優真と佐藤駿のワンツーフィニッシュなるか。
  2.  ロシアのモザレフ、今度こそ打倒優真を狙う。
  3. ダニール・グラスールの芸術性。
  4. アダム・シャオ・ヒム・ファの4回転は何本?
  5. ニコライ・マヨロフとアレクサンデル・マヨロフをしっかり見分ける。

女子はワリエワvsリウ

女子シングルは、エテリ組のカミラ・ワリエワと米国のアリサ・リウが優勝を競います。

3Aと4回転ルッツを跳ぶアリサ・リウと、

 

f:id:tanegashimapi:20200304163209j:plain

 

4回転トゥと加点がつくジャンプを跳ぶワリエワ。

 

f:id:tanegashimapi:20200304163221j:plain

 

ミスの数で勝敗が決まりそうですが、チャーミングな外見ながら2人ともチャレンジャーなので、攻めた構成でくると思います。

ワリエワ選手は3Aを跳べないので、リウ選手がSPでどれだけ引き離せるか。

パーフェクトではないことも多い2人なので、勝敗は予想できません。

 

その間隙をぬって、同じくエテリ組のダリア・ウサチョワが優勝をさらっていくかもしれません。

 

f:id:tanegashimapi:20200304163735j:plain

 

しかし、日本も負けてはいません!!

気品ある滑りの川畑和愛選手(コリオグラファーがランビ伯爵)と、

 

f:id:tanegashimapi:20200304163224j:plain

 

3Aを跳ぶパワージャンパーの河辺愛菜選手が出場します。

河辺選手は、全日本ジユニアで3Aに成功し、パーソナルベスト193.57を出しています。

 

f:id:tanegashimapi:20200304163215j:plain

 

ほかには、韓国のイ・ヘインがパーソナルベストを200点台に乗せています。

 

f:id:tanegashimapi:20200304163217j:plain

 

女子見どころまとめ
  1. フリー追い上げカミラ・ワリエワvsSP逃げ切りアリサ・リウ
  2. 川畑選手の美しい滑り
  3. 河辺選手のスピードとパワー。3A成功なるか。
  4. 韓国ジュニア女子、育ってます。

 

ペア 

日本からはエントリーなしです。

グランプリファイナルと同じく、ロシア勢が表彰台を独占するだろうと思われています。

 

ペアの見どころ

日本からは、吉田唄菜(うたな)&西山 真瑚(しんご)組が出場します。

“うたしん”と呼ばれており、カナダのクリケットで練習していて、

ものすごーーーーい勢いで成長している二人です。

ジュニアグランプリでは、勢いある演技で絶賛され、全日本ジュニア選手権はもちろん優勝ですが、ローザンヌユースオリンピックのチーム戦で優勝しました。

 

f:id:tanegashimapi:20200304165628j:plain

フリー『ドン・キホーテ』

特に、フリーの『ドン・キホーテ』は、エネルギー爆発!!

「氷の上でここまでバレエができるのか?!」と驚きます。

 

優勝を争うと予想されているのは、こちらの3組。

まず、ジュニアグランプリファイナルで優勝した、マリア・カザコワ/ジョージー・レヴィヤ。

 

f:id:tanegashimapi:20200304171341j:plain

 

とてもジュニアとは思えないエレガントでチャーミングなお二人。

ISU公認の国際チャンピオンシップで、アイスダンスでジョージア初の優勝を狙います。

 

そこにからむのが、ジュニアグランプリファイナルで僅差で敗れて銀メダルになった

米国のアボンリー・ニュエン&バディム・コレス。

 

f:id:tanegashimapi:20200304172035j:plain

 

これまた僅差で銅メダルになった、エリザベータ・シャナエワ&デビッド・ナリズニーのキュートなロシアペア。

f:id:tanegashimapi:20200304172712j:plain

 

上位三組は、シーズンベストが僅差なので、

試合としては面白いと思います。

 

あとは、大会ごとに急成長していく“うたしん”が、

どこまで上位に食い込むか。

 

さぁ、このくらいの浅い知識を詰め込んでおけば、

ジュニア世界選手権が十分楽しめると思います。

優勝争い以外にも、未来のスターを探すのも楽しいと思います。