こんにちは。本日は自宅待機の種子島ぴーです。
今日からジュニア世界選手権が始まります。
でも、なんやかんやで、それどころではなかった方も多いのではないでしょうか。
そこで、試合開始直前ではありますが、ご一緒に、付け焼刃で予習しておきたいと思います。
まず、大会があるのはエストニア共和国の首都タリンです。
フィンランドの南。エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国のうちの一つです。
43の国と地域から、174名の選手が出場します。
男子36名、女子48名、ペア16組、アイスダンス29組です。
注目を集める男子シングル
初出場の鍵山優真選手は、ユースオリンピックで優勝、270.61のシーズンベストを叩き出して四大陸選手権で銅メダルを獲得しました。
ライバルの佐藤駿選手も、ジユニアグランプリファイナルで優勝しています。
私は、この二人は、ジャンプも表現力も互角だと思っていますので、どちらがどちらという色付けはしたくありません。
シーズンベストは、1位が鍵山選手の270.61、2位が佐藤選手の255.11。
続いて、イタリアのダニール・グラスール選手が244.88です。
ブノワ・リショーさんのコリオで、個性的なスピン、表現を魅せる選手です。
ヨーロッパ選手権では4位に入りました。
ロシアは、サムソノフ君は欠場となり、
ジュニアグランプリファイナルでもユースオリンピックでも銀メダルを獲得したアンドレイ・モザレフと
グランプリファイナルに進出したピーター・グメンニクが参戦します。
アンドレイ・モザレフは、強靭な精神力と4回転ジャンプを武器に持ち、どんなときでもあなどれません。
私は、鍵山優真、佐藤駿、アンドレイ・モザレフの戦いになると思いますが、いかがでしょうか。
他に、シニアの世界選手権補欠のジュベールの愛弟子アダム・シャオ・ヒム・ファ(仏)。
4回転ジャンプの安定感を増していたら怖い存在です。
カナダからは、ラファ組のステファンスティーブン・ゴゴレフ(昨シーズンのジュニアグランプリ王者)と、
オーサー組からはジョセフ・ファンが参戦します。
スウェーデンのニコライ・マヨロフも、ヨーロッパ選手権でいい演技を見せました。
「とてもジユニアには見えないよなー」と思っていたら、
引退したお兄さんのアレクサンデル・マヨロフと顔を混同していました(笑)
スケート一家です。
アメリカの期待は、アンドリュー・トルガシェフ。
ジュニアグランプリの2大会とも、表彰台目前でした。
特にクロアチア大会は惜しかった。
男子見どころまとめ
- 鍵山優真と佐藤駿のワンツーフィニッシュなるか。
- ロシアのモザレフ、今度こそ打倒優真を狙う。
- ダニール・グラスールの芸術性。
- アダム・シャオ・ヒム・ファの4回転は何本?
- ニコライ・マヨロフとアレクサンデル・マヨロフをしっかり見分ける。
女子はワリエワvsリウ
女子シングルは、エテリ組のカミラ・ワリエワと米国のアリサ・リウが優勝を競います。
3Aと4回転ルッツを跳ぶアリサ・リウと、
4回転トゥと加点がつくジャンプを跳ぶワリエワ。
ミスの数で勝敗が決まりそうですが、チャーミングな外見ながら2人ともチャレンジャーなので、攻めた構成でくると思います。
ワリエワ選手は3Aを跳べないので、リウ選手がSPでどれだけ引き離せるか。
パーフェクトではないことも多い2人なので、勝敗は予想できません。
その間隙をぬって、同じくエテリ組のダリア・ウサチョワが優勝をさらっていくかもしれません。
しかし、日本も負けてはいません!!
気品ある滑りの川畑和愛選手(コリオグラファーがランビ伯爵)と、
3Aを跳ぶパワージャンパーの河辺愛菜選手が出場します。
河辺選手は、全日本ジユニアで3Aに成功し、パーソナルベスト193.57を出しています。
ほかには、韓国のイ・ヘインがパーソナルベストを200点台に乗せています。
女子見どころまとめ
- フリー追い上げカミラ・ワリエワvsSP逃げ切りアリサ・リウ
- 川畑選手の美しい滑り
- 河辺選手のスピードとパワー。3A成功なるか。
- 韓国ジュニア女子、育ってます。
ペア
日本からはエントリーなしです。
グランプリファイナルと同じく、ロシア勢が表彰台を独占するだろうと思われています。
ペアの見どころ
日本からは、吉田唄菜(うたな)&西山 真瑚(しんご)組が出場します。
“うたしん”と呼ばれており、カナダのクリケットで練習していて、
ものすごーーーーい勢いで成長している二人です。
ジュニアグランプリでは、勢いある演技で絶賛され、全日本ジュニア選手権はもちろん優勝ですが、ローザンヌユースオリンピックのチーム戦で優勝しました。
特に、フリーの『ドン・キホーテ』は、エネルギー爆発!!
「氷の上でここまでバレエができるのか?!」と驚きます。
優勝を争うと予想されているのは、こちらの3組。
まず、ジュニアグランプリファイナルで優勝した、マリア・カザコワ/ジョージー・レヴィヤ。
とてもジュニアとは思えないエレガントでチャーミングなお二人。
ISU公認の国際チャンピオンシップで、アイスダンスでジョージア初の優勝を狙います。
そこにからむのが、ジュニアグランプリファイナルで僅差で敗れて銀メダルになった
米国のアボンリー・ニュエン&バディム・コレス。
これまた僅差で銅メダルになった、エリザベータ・シャナエワ&デビッド・ナリズニーのキュートなロシアペア。
上位三組は、シーズンベストが僅差なので、
試合としては面白いと思います。
あとは、大会ごとに急成長していく“うたしん”が、
どこまで上位に食い込むか。
さぁ、このくらいの浅い知識を詰め込んでおけば、
ジュニア世界選手権が十分楽しめると思います。
優勝争い以外にも、未来のスターを探すのも楽しいと思います。