こんばんは。9年目の3月11日、どんなふうに過ごされましたか。
私は、あんまりいい日じゃなかったかな。
それでも、生きているだけでありがたい。
この時期は、毎年、地震や災害が起こるイメージがあるのですが、
今年、まさかコロナウィルスが蔓延するとは思いもしませんでした。
だからこそ、避けられる悲劇は、避けてほしいと思います。
イタリアのコーチは、なぜメッセージを発信したのか
さて、タチアナ・フレイドさんのインスタに、
とてもハッピーな写真が載っていたので、ご紹介させていただこうと思ったら、
そこから、別のメッセージを発見してしまいました。
世界ジュニア選手権に出場したイタリアのダニール・グラスール選手のコーチであるロレンツォ・マグリコーチのインスタに、メッセージが。
(急いで訳しました。細部が違ったらすみません)
ISU、スケート界のみなさまへ
私は、イタリアの他のコーチや選手と共に、2週間以上イタリアを離れています。私たちの国の状況は、本当にひどいです。
世界選手権についての決断を、すぐにしてくださるようにお願いします。
ヨーロッパでは、すべての国が一様の管理体制を持っているわけではないのは明らかです。世界的に見ても、状況はよくありません。
率直に申し上げて、感染のリスクは甚大だと思います。
私たちは、いくつもの空港を経由し、みんなで何時間も同じ空気を吸って移動します。それから、2万人以上が接近して座る満員の場所に行きます。
私は、世界中でイタリアと同じような状況を見たくありません。新型コロナウィルスによって、私たちの家族は、大変な危険にさらされています。私たちの国は、閉鎖されています。経済は崩壊しています。
私たちは大会を続けるべきなのですか?
多くの疑問がありますが、私には解決策がありません。そして、怖いです。
- 「世界選手権は、選手にとってとても大事な大会なので、中止にすべきではない」。
という意見があります。
- 「そうなのかもしれない」とも思います。
- 「無観客試合にすればいいのではないか」とも思います。
- 「観客がいなければ、選手のモチベーションが下がる」という声があれば、そうなのかもしれない、とも思います。
- 「命より大事な試合などあるのか?」とも思います。
結局のところ、カナダに集結している選手や関係者の状況や気持ちがわからないので、
「日本にいる私はこう思う」としか言えませんでした。
今回、イタリアのコーチのコメントを目にして、
「世界選手権に参加することが怖い」と思っている関係者もいる。
ということがわかりました。
ダニール・グラスールは、世界選手権にエントリーしています。
悲惨な状況の母国で、彼のご家族や友人はご無事なのでしょうか。
イタリアは、全土が封鎖されるほど、感染者数・死者数ともにたいへんな状況になっています。
友人や家族の悲惨な状況を目の当たりにしているからこそ、マグリコーチは、強い危機感を持ってメッセージを発信したのだと思います。
私たちは、いくつもの空港を経由し、みんなで何時間も同じ空気を吸って移動します。それから、2万人以上が接近して座る満員の場所に行きます。
私は、世界中でイタリアと同じような状況を見たくありません。
このメッセージが一つのきっかけになるのではないか、と私は思っています。
ネイサン、本来なら自宅待機
ネイサンのインスタのストーリーに、大学から届いた悲しいお知らせが・・・
イェール大学の学生は、春休みが終わっても自宅にとどまるように。
キャンパスにいる学生は、ただちに家に帰るように。
という通知が届いたようです。
米国の大学は、かなりの数が閉校になっているようです
米国でも急速に、新型コロナウィルスが広がっているようです。
ワシントンでは、23名の死者が出ています。
ネイサンは、もちろんもうカナダにいるのかな。
ネイサンの写真には一言「SAD!(悲しい)」と。
現在のところ、世界選手権は、検査態勢を強化して行われる予定です。
大会のオープニングセレモニーには、テッサ・バーチュ、スコット・モイア、パトリック・チャン、メーガン・デュハメル、エリック・ラドフォード、ケイトリン・オズモンド、エルビス・ストイコ、ジョアニー・ロシェット、カート・ブラウニングなど、
カナダスケート界の歴代ヒーローとヒロインが大集結する、と発表されました。
ますます、大会中止、延期のハードルを、自ら上げていくISUさんです。