オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

デニス・テン・アカデミー開設。タラソワ、キャロルも参加か?!

こんばんは。心地よい夜風に吹かれて、ブログを書いている種子島ぴーです。

 

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さて、昨日流れたニュースです。

カザフスタンに、「デニス・テン・フィギュアスケート・アカデミー」が、今年末に開校する予定とのこと。

アルマトイスポーツ部長のRustem Baiseytovとオクサナ・テンさん(2014年オリンピック銅メダリスト、テンさんのお母さま)との会談が開かれたそうです。

 

ニュースを聞いて思ったのは、テンさんのお母さまの強さと信念です。

故デニス・テンさんは、カザフスタンのフィギュアスケートを発展させたい、そのために尽力したい、国際大会を誘致したい等、生前夢を語っていました。

 

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2年前に彼が不幸な死を遂げたあと、家族と周囲の人達が財団を設立して、活動をしていたことは聞いていました。

でも、これほど力強い活動をしているとは、思いませんでした。

記念館の前段階として、埼玉で開かれた世界選手権の会場でも、展示が行われていましたよね。

国際大会であるデニス・テン・メモリアル・チャレンジは、初年度から有望な選手を招き、2年目の今年、早くも国際スケート連盟のチャレンジャーシリーズに組み込まれました。

さらに、デニスさんが目指していたフィギュアスケート・アカデミーの開設も進めていたとは。

 

大切な家族を失ったとして、私ならこんなに頑張れるだろうか・・・。
悲しみにくれて、時間だけが過ぎていきそう。

 

ニュースは、カザフの新聞をロシアの新聞が転載したもので知りました。

ざっくりと訳しますので、信頼度90パーセントでお願いします。

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Академия фигурного катания имени Дениса Тена откроется в конце 2020 года


デニス・テン・アカデミー・オブ・フィギュアスケート・グローバル・フィギュアスケート・アカデミーが、2020年の終わり、新しい冬のシーズンが始まる前に開校します。Zason.kzを引用してProsports.kzが伝えます。

アカデミーは、アルマトイ(カザフスタンの南東部の都市)にあるアイスリンクのひとつを、ベース拠点にして開かれます。デニス・テン自身、アルマトイの居住者であり、これらの目的のために使用できる、大きくて本格的な施設があります。

現在までデニス・テン基金は、ハリク・アレナ(スポーツ施設名)にあり、アキム(自治体の長)が支援し、施設を提供していました。

5月31日の会議で、アカデミーの開設のコンセプトについて話し合いました。最高世界のコーチが、アカデミーに参加することが想定されています。

交渉は継続中であり、私たちの輝かしいスケーター(デニス・テン)のメンター(指導者、助言者)であったタチアナ・タラソワ、フランク・キャロルが、同意してくれることを願っています。Oksana Alekseevna(Ten-Prim.Avt)が、彼らと交渉しています。

一般的に、アルマトイでは、500人以上の子供が公共および民間の団体・施設でフィギュアスケートをしています。

つまり、すべてが別々の学校で行われているのです。私たちは、デニス・テン・アカデミーの開設により、すべての子供が同じフィギュアスケートセンターで、最高のスペシャリストの指導の下、良い氷の上で練習できるようになると想定しています。

そして、フィギュアスケートに関わる子どもたちの数を、2倍に増やすことができると期待しています。

近い将来、コンセプトが完成し、財政的手段が計算されます。年末までに、新しい冬のシーズンが始まる前に、このアカデミーを開校する必要があります

アルマトイの省長は、私たちをサポートしています。省は、この作業を継続する準備ができています。

これはもう、確実に形になりそうですね。

人や組織を動かして、いろいろなことを実現するお母さまと協力者たちの推進力に驚くばかりです。

 

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タチアナ・タラソワやフランク・キャロルは、デニス・テンさんの遺志を応援したいと思っていると思います。

ただ、アカデミーに常駐することは、難しいのではないでしょうか。

引退したフランク・キャロルの情熱に、再び火をつけることができれば、あるいは・・・。

しかし、年齢的なものもありますので、遠いカザフスタンまで行くのは難しいかもしれません。

特別講師としてでも、参加が実現すれば、すばらしいですよね。