こんばんは。長らく海を見ていない種子島ぴーです。
4連休の「海の日」、いかがお過ごしでしょうか。
さて、最近、いろいろな雑誌やwebニュース、映像で、
昌磨の師匠であるステファン・ランビエール氏を見かける機会が増えました。
ラトビアのデニス・ヴァシリエフス選手と二人三脚、相思相愛のイメージが強かった数年を経て、
シャンペリーのスケート・スクールには島田高志郎くんが加入。
さらには、昌磨が加入、パガニーニ選手も加入、
スイスのナショナルチームも指導‥と、
勢いが勢いを呼ぶチーム・シャンペリーです。
コーチ陣は、ロバート・ディアーキング(元米国代表)、アンナ・ベルナウアー(元ルクセンブルク代表)のチーム体制ですが、
このたびアンジェロ・ドルフィーニ(元イタリア代表)が加わったそうです。
アンジェロ・ドルフィーニが、フルタイムコーチとしてチームに加わったことを、ご報告します!
アンジェロは、ヨーロッパ選手権、世界選手権、オリンピックに参加した、4度のイタリアチャンピオンです。 2003年からイタリアとスイスでコーチをしています。
彼は、チーム・シャンペリーに、技術的で戦略的な専門知識をもたらし、豊かな経験をシェアしてくれるでしょう。アンジェロ、チームへようこそ!
ドルフィーニコーチもベルナウアーコーチも、オリンピックを経験しています。(ディアーキングコーチは、元米国ジュニアチャンピオン)。
これで、ランビ伯爵を含めたコーチ3人が、オリンピアンですね!!
北京オリンピックに向けて、デニスとパガニーニ選手は、自国のオリンピック代表としてほぼ確定していると思います。
「昌磨と高志郎くんも後に続け!!」っていうモチベーションになりそう。
昌磨が移籍したころよりも、シャンペリーの勢いは増していると思います。
「2019-20 フィギュア劇闘録」
さてFODの昌磨インタビューを見ました。
前に見たフジTVの映像と重なっている部分もあるかと思いますが、
シャンペリーでの練習の様子がわかって、楽しめました。
具体的な内容は、ご自身で見ていただくとして、
「シャンペリーにあれがあれば」と昌磨が望むものは‥‥「リンクの暖房」。
あの和気あいあいとして見えるシャンペリーのリンクは、
実は寒いんだなっていうことがわかりました(笑)
また、(既出ですが)優しいけれど、笑顔で鬼メニューをやらせる
ランビ伯爵ならぬサド伯爵の実態も語られていました。
そして、今や、人口1300人の小さな町シャンペリーの経済を引っ張るランビ伯爵。
24heuresというスイスの新聞の日曜版?に、ランビ伯爵の記事が出ていました。
有料版なので、指導の雰囲気がわかる部分だけ、一部抜きだして意訳します。
2020年7月16日付 24heures
ステファンランビエル、コーチとしての彼の人生
シャンペリーのリンクでチームのみんなと練習するとき、ステファン・ランビエールは、「グッド」と親指を立て、歓声をあげ、拍手し、生徒から生徒へと飛び移り、ジャンプをチェックし、ステップを修正します。表情豊かなジェスチャーで示すこともあれば、視線を配り、失敗したジャンプの考え方を正したりします。
「氷の上では、人生と同じように、一対一の関係を築くのは難しい」と、彼は言います。
ステファン・ランビエールは、生徒を育てるのと同じくらい、自分をも鼓舞します。彼自身が若者たちを魅了し、情熱が彼らを動かすのです。
生徒よりも情熱に満ちたコーチの様子が、目に浮かびます。
「ステファンには、ハートとスピリットがあります」と、彼を全国コーチおよび振付家として、半分オフィシャルとして採用したばかりのスイス連盟の会長ダイアナ・バルバッキレヴィは言います。
「最初に私を驚かせたのは、彼のこの情熱です。彼が生徒のプログラムを指導する様子を見るのが好きです。彼が小さな女の子に、ちょっとやって見せると、彼らの目が輝いて、彼らがステファンを信頼しているのを感じます。私たちは連盟として、将来の世代に代わって、技術的、芸術的、そして人間性を伝承できる存在を、見逃すことはできませんでした。」
2010年に一つめのキャリア(競技スケーター)を終わらせたステファン・ランビエールは、連盟の指導者になるまで、少し時間がかかりました。
「私は挑戦が好きです」と話す彼は、とても忙しかったからです。2005年、2006年の世界選手権チャンピオンである彼は、2012年以降、自身のショーへの参加を中止することなく、日本代表チームともコラボレーションしており、宇野昌磨と宮原知子は、2014年にスイスのシャンペリーにオープンした、スケートスクールの一員です。(宮原選手は、習いに来たことがあるという意味かもしれません)。
今日、国際的に認められている施設では、数十人の才能あるスケーターが活躍しています。
シャンペリーには、ランビ伯爵にひかれて、いろいろな人が集まってきます。
ちびっこスケーター教室もあれば、ランビ伯爵の指導をあおいだり、
作品を振り付けてもらいに来る人も。
昨シーズン、すべての糸が切れたかのようにどん底だった昌磨も、
「本当は年明けから在籍して、それまではステファンコーチの試合帯同はなしの予定だったけれど、もうそれどころではないと、どうにかお願いして(グランプリシーズン中に?)入れさせていただいた」と話していました。
「スケートをしていたとき、コーチになることなど、露ほども想像していませんでした。コーチが氷の上で、午前6時から午後6時まで過ごすのを見て、なんて悲惨な生活だろうと思っていたので、自分がそれをするなど、考えたこともありませんでした。
でも、今、私はコーチという場所にいて、とても楽しいです。彼らが私の子供でなくても、少しずつ教えて、彼らに言葉や方法を授けていることに気づいたのです。ある意味、私は自分が信じている価値観に基づいて、方向性と規律を持って教育しています」
スケートのうまさだけでなく、外見の“華”も備えているランビ伯爵は、
本来は裏方ではなく、表に立つ人ですよね。
コーチとして着実に選手を育てる一方で、
「選手よりも人気があるスターコーチ」という、新しいジャンルを確立したと思います。
キスアンドクライでは、選手より先にカメラに手を振り、
テレビクルーは、演技のレビュー映像に、必ずランビコーチを挿入するという(笑)
観戦中に、選手じゃなくて、ランビ伯爵だけ見たり撮ったりしている観客もいますよね。
いろいろなメディアに取り上げられるのは、華があるだけでなく、協力を惜しまないという彼の人柄もあると思いますが、
勢いに乗って、次の世界選手権、オリンピックに、何人の生徒を送り込むのか、注目です。