オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

フランス大会2019昌磨のフリーを、もう一度見た。

こんばんは。昌磨がスイスへ渡る日も近づき、

改めて、昨シーズンのフランス大会のフリーを

見返してみた種子島ぴーです。

 

昌磨に、「フランス大会があったからこそ、今がある」と言わしめた大会ですからね。

 

当時、昌磨の演技が終わって、どんな感想を持っていたのかを振り返ってみると。

ショートの後は↓

 

フリーは、転倒に次ぐ転倒、打ち身に次ぐ打ち身でダメージを受けながら、

美しく力強かった印象が残っています↓ 

 

昌磨があきらめずにジャンプを跳び続ける姿を見て、

体の内側からエネルギーが沸き上がってくるような演技だったのですが、

 

そうはいっても、キス&クライでの複雑な表情や涙のインパクトが強くて、

最近はまったく見ていませんでした。

「見られなかった」のほうが正しいかな。

 

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豚と(違うって)犬が同席する伝説のキスクラ

 

ヘタレな私は、楽しい、うれしい、ハッピーな、

チャレンジ・カップや全日本の演技ばかり見返していました。

 

今回、改めて見た感想を一言で表すなら、

「ぼろぼろではあるが、弱々しくはない」。

 

演技フィニッシュと同時に上げた顔は、

やっぱり「勇者」のそれなんですよ。

 

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スタート位置につく前に、天井を見上げる表情は、

他の試合では見たことがないような、

つらく絶望に満ちたような表情でしたが、

 

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曲が流れて“ダーン”で上げた顔は、

眼光鋭く、戦う意志に満ちていました。

 

例えが合っているかどうかわかりませんが、

映画のラストシーンで、勝ち目はないとわかっているのに、

少人数で敵の中に勇ましく切り込んでいく主人公みたいな感じ。

 

ひじょーに、わかりにくい例えですね(笑) 

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死んだふり

フランス杯フリーの映像は、YouTubeでいくつか見ることができるのですが、

ファンの方が客席から映したこちらが、臨場感がありました。

Thanks for nwghibli!

https://www.youtube.com/watch?v=onr3bj7EcE0

 

冒頭の2つのジャンプを、祈るように見つめる観客の息遣い。

4回転トゥと2回トゥとのコンビネーションが決まったときの熱狂に、

どっと涙があふれてきました。

 

転倒すればするほどに、歓声も拍手も大きくなっていって、

昌磨、愛されてるよ(涙)。

 

トリプルアクセルも4回転も、次々に失敗していくのですが、

跳び急いでいるふうでもなく、

一つ一つ丁寧に構えてから、離氷しています。

 

転倒が続くものの弱々しくは見えず、

目には強い光が宿っている。

 

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アクセルは飛び上がる方向が違っているものの(涙)、

100%の力で思い切り踏み切っているので、

転倒もキリモミ状で、激しそう。痛そう。

手首が折れてないか?!

 

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この転倒は何回目だっけ?



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全力で跳ぶから、転倒も全力となってしまう

 

転んでも、すくっと立って、また次の要素へ向かっていく。

悲惨さは感じず、むしろ引き込まれていくから不思議です。

 

ジャンプを成功させたいのに成功しない、切なくもがく表情が、

ある意味、『ダンシング・オン・マイ・オウン』の世界に

とてもマッチしております(笑)

大きな声では言えないが、

チャレンジ・カップの『ダンシング・オン・マイ・オウン』の表情は、

幸せすぎるのではないかと思われます。

 

もちろん、失恋しようが片思いであろうが、

恋する相手がいるだけでハッピーってこともあるので

解釈の間違いとは言いきれません。

 

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演技を終えての堂々とした丁寧なおじきが、

自分に恥じない演技をしたことを物語っているようです。
 

そして、宇野昌磨史に刻まれるであろう、忘れえぬキス&クライ。

 

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昌磨コールに包まれて、泣きながら、笑いながら

一生懸命手を振る昌磨。

 

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私たちは、マラソン大会で、ゴールが片付けられた後に一人完走する選手や、

勝ったことがない野球チームでも、

選手の一生けんめいさが伝わってくると、心熱くなって応援します。

 

いい時も悪い時も、昌磨が一生けんめいである限り、

私は、宇野昌磨選手を応援し続けます。


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