こんばんは。昌磨がスイスへ渡る日も近づき、
改めて、昨シーズンのフランス大会のフリーを
見返してみた種子島ぴーです。
昌磨に、「フランス大会があったからこそ、今がある」と言わしめた大会ですからね。
当時、昌磨の演技が終わって、どんな感想を持っていたのかを振り返ってみると。
ショートの後は↓
フリーは、転倒に次ぐ転倒、打ち身に次ぐ打ち身でダメージを受けながら、
美しく力強かった印象が残っています↓
昌磨があきらめずにジャンプを跳び続ける姿を見て、
体の内側からエネルギーが沸き上がってくるような演技だったのですが、
そうはいっても、キス&クライでの複雑な表情や涙のインパクトが強くて、
最近はまったく見ていませんでした。
「見られなかった」のほうが正しいかな。
ヘタレな私は、楽しい、うれしい、ハッピーな、
チャレンジ・カップや全日本の演技ばかり見返していました。
今回、改めて見た感想を一言で表すなら、
「ぼろぼろではあるが、弱々しくはない」。
演技フィニッシュと同時に上げた顔は、
やっぱり「勇者」のそれなんですよ。
スタート位置につく前に、天井を見上げる表情は、
他の試合では見たことがないような、
つらく絶望に満ちたような表情でしたが、
曲が流れて“ダーン”で上げた顔は、
眼光鋭く、戦う意志に満ちていました。
例えが合っているかどうかわかりませんが、
映画のラストシーンで、勝ち目はないとわかっているのに、
少人数で敵の中に勇ましく切り込んでいく主人公みたいな感じ。
ひじょーに、わかりにくい例えですね(笑)
フランス杯フリーの映像は、YouTubeでいくつか見ることができるのですが、
ファンの方が客席から映したこちらが、臨場感がありました。
Thanks for nwghibli!
https://www.youtube.com/watch?v=onr3bj7EcE0
冒頭の2つのジャンプを、祈るように見つめる観客の息遣い。
4回転トゥと2回トゥとのコンビネーションが決まったときの熱狂に、
どっと涙があふれてきました。
転倒すればするほどに、歓声も拍手も大きくなっていって、
昌磨、愛されてるよ(涙)。
トリプルアクセルも4回転も、次々に失敗していくのですが、
跳び急いでいるふうでもなく、
一つ一つ丁寧に構えてから、離氷しています。
転倒が続くものの弱々しくは見えず、
目には強い光が宿っている。
アクセルは飛び上がる方向が違っているものの(涙)、
100%の力で思い切り踏み切っているので、
転倒もキリモミ状で、激しそう。痛そう。
手首が折れてないか?!
転んでも、すくっと立って、また次の要素へ向かっていく。
悲惨さは感じず、むしろ引き込まれていくから不思議です。
ジャンプを成功させたいのに成功しない、切なくもがく表情が、
ある意味、『ダンシング・オン・マイ・オウン』の世界に
とてもマッチしております(笑)
大きな声では言えないが、
チャレンジ・カップの『ダンシング・オン・マイ・オウン』の表情は、
幸せすぎるのではないかと思われます。
もちろん、失恋しようが片思いであろうが、
恋する相手がいるだけでハッピーってこともあるので
解釈の間違いとは言いきれません。
演技を終えての堂々とした丁寧なおじきが、
自分に恥じない演技をしたことを物語っているようです。
そして、宇野昌磨史に刻まれるであろう、忘れえぬキス&クライ。
昌磨コールに包まれて、泣きながら、笑いながら
一生懸命手を振る昌磨。
私たちは、マラソン大会で、ゴールが片付けられた後に一人完走する選手や、
勝ったことがない野球チームでも、
選手の一生けんめいさが伝わってくると、心熱くなって応援します。
いい時も悪い時も、昌磨が一生けんめいである限り、
私は、宇野昌磨選手を応援し続けます。