きらめく王者、SHOMA UNO
こんばんは。全日本選手権の番宣ビデオの昌磨が素敵すぎて、
ブログに張り付けちゃった種子島ぴーです。
ブログを書こうとしても、リピばかりして進みません(笑)
このビデオ、ほんと好き。
何度見てもあきません。
で、私の中で、全日本選手権への空気が急激に高まってきたところですが、
あえてここで、ロステレコム杯男子の衣装チェックを
ニックさんにしていただきましょう。
いつものように、私の心の声で意訳・超訳していますので、
ニックさんには何の責任もございません。
コリヤダ君フリー
ロシアのミハイル・コリヤダのフリーは、「ヌレエフ」。『ホワイトクロウ』のサントラ盤よ。
彼は、ヌレエフの伝記に基づいた映画『ホワイトクロウ』を美しく演じて、金メダルを獲得したの。まずは、彼を取り上げなきゃね。
コリヤダは、クラシックバレエのような演技で、偉大なヌレエフに敬意を払ったスケートをしたわ。
美しく詩的な腕の動き、伸ばした脚…、バレエ界のミューズだったヌレエフにふさわしい、存在感を表現していたと思うの。
精緻なスパンコールがほどこされた薄いブルーのシフォンのようなトップスに、
青紫のパンツを合わせていて、
すごく繊細て美しく、彼のスケーティングや音楽にぴったりだったわ。
でもね。1つだけ、あたしが好きになれなかったのは、
素肌に似せたヌーディなタンクトップが、下から見えていたことなの。
スケーターの実際の肌とまったく同じ色にするのは、難しいってわかってるわ。
でも、布地も進化してるんだから、もっとよくできると思うのよね。
10点満点で、8.95よ。
大活躍だったモリス
ジョージア代表のモリス・クヴィテラシビリのショートは、『アムステルダム』by ジャック・ブレル。
モリスは、1960年代の曲で滑ったの。アムステルダムに上陸して休暇を楽しむ水兵の功績を歌ったものね。
彼の衣装は、群青色のトップスに赤いパンツで、船乗りのユニフォームを表現したみたい。
デザインのポイントは、首元と前身ごろの部分の紐、
そして、ウエストに航海用のロープのようなアクセントが付いているパンツよ。
音楽とプログラムに合わせて、シンプルでクラシックな衣装にしたのかしら。
ジャン・ポール・ゴルチエがデザインした、ストライプの水兵さん服にはしなかったわけだけど・・・そうすべきだったかも! だって、水兵の雰囲気が出てなかったじゃない?! 8.50よ。
モリスのフリーは、プッチーニの『トスカ』。
『トスカ』を滑るのに、モリスは白いシャツとグレーのピタパンを着たわけ。
なんだかすごく退屈な衣装だったわ。
でも、胸元のビーズのストラップみたいな装飾は、すっごく好き。
だけど、いただけないのは、そのベルトよ!
ディスカウントストアで買ったみたいなベルトじゃない。
ダメよ~ダメダメ!!(古っ) 7.89点。
プル学校の新星コヴァレフ
ベテランに対するニックさんの評価はシブめですが、
反対に高いのが、プルシェンコアカデミーのアルテム・コヴァレフです。
アルテム・コヴァレフのショートは、アンドレ・リュウ演奏による『Adagio In G Minor performed』。
18世紀のベネチアの巨匠アルビノーニによって作曲された、ネオバロック様式の曲ね。
だから、衣装にも、18世紀のネオバロック様式味が取り入れられているってわけ。
オールブラックの衣装に、胸から腕にかけて、蜘蛛の巣か樹の根っこのように、スパンコール細工がほどこされているの、わかるかしら?
こういうふうに、ほとんどのデザインと装飾を、上半身に集中させているのは、効果的だと思うわ。彼の上半身の動きを、引き立てていたもの。
で、いつもならベルトは好きじゃないんだけど(モリス・クヴィテラシビリを見てごらんなさい!)、
この場合は、少なくともクリスタルの装飾が付いていて、衣装の一部になっているわ。
モスクワの路地裏で買ったベルトには見えないから、オーケーよ。9点あげちゃう。
ニックさん、アリエフの衣装はどうですか?
コロナが心配なアリエフ
ロシアのドミトリー・アリエフのショートプログラムは、アラム・ハチャトゥリアンのワルツ『仮面舞踏会』。
2017-18シーズンのリバイバルだから、衣装も色は違えども、リバイバルしてるの。
新しい衣装は、深いエメラルドグリーンで、ボタンが2列に並んだミリタリースタイルのジャケットよ。
それをブラックパンツに合わせているの。
金の葉の刺繍がほどこされた襟、肩章、白い手袋…とくれば、エレガントルックの完成よ。
装飾の箇所やスタイリングは、色を除いて前回と同じだけど、
大きな違いがわかるかしら?
肩章からジャケットの前面に、ゴールドのチェーンがプラスされてるの。9.25点。
ジーマのフリーは、IlVoloの『L'immensità』。
彼が着たのは、ブラックパンツとブラックの伸び伸びニットトップスよ。
ニットには、黄色、赤、銀のクリスタルで、火の粉のようなものを表現した細工がされているの。
アルテム・コヴァレフの時にも言ったけど、上半身に注目が集まるようにして、体にピッタピタにフィットするデザインにするのは、賢い方法よ。
スケーターの演技が映えるもの。
そして、ご存知のように、アリエフはいつも手袋をしているのよね。
とにかく、手袋がお気に入りなんだと思うわ。
8.98点よ。
いつもこだわり衣装のグメンニク
最後は、絶対、これだけは触れておかなくちゃ!!っていう衣装、ペーター・グメンニク君よ!!
これが、彼の着た衣装『オペラ座の怪人』。
ファントムだって、一目瞭然よね!!
フリーで、彼のまさに、まさに『オペラ座の怪人』って感じの素晴らしいデザイン表現を見て、「なーんてまぁ、お見事なんでしょう」って思ったわ。
ブラックの細身ジャケット、複雑にトリミングされた赤いベスト、白いレースのついたフランス風のブラウス、そして、ブラックパンツ。
とても高価そうな衣装に見えるわ。
ミュージカル音楽で演じると、ブロードウェイもどきの安っぽい衣装になってしまう人がいるけど、これは違うわ。
特に気に入ったのは、フワフワのシフォンで作られたミニケープよ。9.95
というわけで、「NHK杯の女子を訳す」と予告しておいて、
コリヤダ君の『ホワイトクロウ』の評価を知りたかったので、ロステレコム杯男子を読んでみました。
最近のニックさんは、胸元をカバーする布の肌色に厳しいですね。
肌色とのギャップといえば、私は昔の舞依ちゃんを思い出すのですが(安藤美姫ちゃんもたしか…)、
肌と一体化するとセクシーすぎるから、
わざと色を付けているのでは?と思っていました。
布地の強度も関係あるのかな? 〇×デニールとか…(笑)