こんばんは。国体のスキー競技が中止になってしまいましたね。
「新型コロナウイルスの感染拡大により開催地である秋田県から中止要請を受け」
という理由なので、やむを得ません。
いろいろご意見もあると思いますが、フィギュアスケートは、無事に開催できてよかったと思います。
国体は、学生の頃までは身近な大会、よく耳にするワードでしたが、社会人になると、関心を持つことが少なくなってしまいました。
昔ほど「県対抗」の雰囲気はないし、郷土愛も希薄になっちゃったのかな。私の場合はですけれど。
今回、「国体チャンネル」のおかげでスケートを見ることができ、大会の独特な雰囲気にひたることができました。
(女子のSPからは、映像がサクサク見られました)
特に、男子フリーは、不思議な感覚で見ていました。
シャンプの成功失敗とかエッジがどうとかスピードが…とか
まったく関心がないし、気にならない。
コーチや関係者も、まったく気にしていないように見えました(言い過ぎか…)。
それよりも、演技の背後にあるストーリーが愛おしいというか。
選手の表情とかリンクサイドの様子に、目と関心が向きました。
とっても日本人的な見方ですね(笑)
SPでは、魂が抜け落ちてしまったかのようで心配だった山本草太選手は、
別人のようになっていました。
一番かっこよかったのは、最初の4回転ジャンプで転倒した後、立ち上がったときの表情です。
大会中に支えてくれた日野龍樹選手に抱きつく場面は、“ザ・人間”。
キスクラでのラブラブ具合もね。
日野選手はモテるのよ、どーでもいいけど(笑)
引退する山田耕新選手は、全日本でSPのプロ『ラストダンスは私に』を見て、すでにうるっとしました。
今回は、SPもFPもドラマチックでよかったー。
感傷的でもなく、きっちりと演じ切る姿に、社会人としての芯を感じました。
今の時期、仕事も大変、スケートも大変で、ダブルで大変なのに、どれだけ精神力が強いのかと。
FPの『ボヘミアン・ラプソデイ』は、途中からリンクサイドに並んだコーチたちが、拍手と手拍子で、素敵な光景でした。
濱田コーチに花束をもらって、初めてうるっとしていたように見えました。
本田太一選手も、ジャンプを一つ一つ丁寧に跳んで、最後のステップではしあわせそうな笑顔でしたよね。
ラファ親父のところへ行ったり、いろいろありましたが、悔いを残さずやり切った人の表情は、私たちをしあわせな気持ちにしてくれます。
で、日野選手です。
とうとう本当に終わりですね。
長い間、トップ集団を走ってきて本当にお疲れさまでした。
ケージ・タナカを残して、去っていくのですか?
インタビューでの「年々、試合に出ることで恥をかくのが怖くなってくる感じになった」という言葉に、素直に言える強さを感じました。
最後の国体で3位表彰台!! おめでとうございます。
2人で2位、3位とは、なんて素敵な国民体育大会。
友野君は、引退しないけど、フリーは気迫がダントツですごかった。
最近、友野君を見ると、昌磨が話していたジュニアグランプリの『ムトゥ 踊るマハラジャ』が浮かんでしまうようになりました(笑)
(ほとんどすべてのジャンプを失敗しながらも、インド風コリオだけは妙にきっちり演じていた姿)
『ムーラン・ルージュ』で、決めポーズごとにしっかり魅せる姿を見て、「三つ子の魂百まで」という言葉が、なぜか浮かんできました。
優勝おめでとうございます!!
あと、ヘアスタイルが、どうなっているのか気になりました。
ケージ・タナカ・・・なんということでしょう(涙)。
優勝を友野君に持って行かれてしまいました。
何かがかみ合っていなかったのでしょうか。
カメラのアングルのせいか、珍しく危険な転倒が2つほどあって、特にコンビネーションで転倒したときは、リンクの壁にぶつかったかと思って、「キャーッ」と叫んでしまいました。
でも、ステップの体の動かし方とかバランス感覚とか、ピカ一じゃないですか?
もっともっと、さらにさらに、評価してほしいです!!
そういうわけで、ほかにもたくさんたくさん素敵なストーリーが散りばめられていた国体。
「国体っていいな」と思った数日間でした。